りょーこのマネージャーな日々

ブログタイトル仮変更。子供達のマネージャー状態な日々をダラダラ書いてます。

イナカモノコンプレックス

2013-10-15 16:48:35 | いろいろ考える
はなちゃん4連休中ですが、台風接近のため明日は休園にしますとたった今メール連絡が来て、5連休確定しました。
今日の午前中のサッカーは最初は降ってなくて途中から降り出したかんじで、最後10分残したところで中断となりましたが、まぁこれだけできれば十分だと思います。
その後はそのまま買い物に回って、帰ってお昼食べて、しばらくしてから英語教室行って、待ち時間でまた買い物して…なんでこう買い物って尽きないんだろうね…。
あー…そして寒い…。

さてさて、昨日書こうと思って書ききれなかったことでも。
昨日、子供達が大池公園のとりでの森で遊んでるのを見ながら、子供の頃に秋田の小泉潟公園(私達は水心苑と呼んでいた)に遊びに行ったことを思い出してました。
そこも大きな公園でいろいろな施設があって、中でも広い広い芝生と、フィールドアスレチックの施設が私は大のお気に入りでして。
でも、うちからだと車で40分とかそれくらいだったかな、なのであんまり連れて行ってもらえなかったんだよね、多分5回も行ったことないくらいじゃないかな。
私はしょっちゅう行きたい行きたいって言ってたんだけど、うちの親はあんまり休日だからといってどっかに連れてってくれるとかいうタイプではなく(買い物くらいだよね…遊びにってかんじではなかったよな~…特に父親はあんまり一緒に外出したような覚えがないわ)。
今両親と時々電話とかで話すと「あんたはほんとにあちこち連れてってあげてるから子供達はいいよね~楽しいよね~」なんて言われるので、「まぁ(秋田と違って)いろいろ行ける場所あるからね」とは答えてるけど、正直子供の頃自分がそんなかんじだったから、今こうやって、当時の欲求不満を発散するかのように、子供達をダシにしてあっちへ行ってこっちへ行ってって自分が子供の頃のぶんまで楽しんでるって部分も大きい。
イヤ、まぁ、親を非難するわけではないんですけど。
でも、子供達には、大人になってから、思い出がいっぱいある人間になってほしい。
車で40分くらいなら、私なら子供達が行きたいって言ったら、予定空いてたら行くもんなぁ…ただし子供達のためになる場所で、あまりお金がかからない場所に限るけど…。
…まぁ、今はそう言うけど、仕事始めたら、やっぱり週末は家から出たくなくなるかもしれないけどね。

そして、実際、さっきも書いたけど、秋田にはなにもなかったのも事実。
なにもなかったって言ったって、まぁ、そりゃ、自然があるじゃないかと言われりゃそうかもしれないけどさ…確かに日常の遊び場には困らなかったかもしれないけどさ…。
でも、今ここに住んでたら、今度の週末はあそこに行こう!今度は友達みんなであそこ行ってみよう!とか、そういうのありすぎて選べないくらいだけど、イナカじゃそんなの全然ない。
生まれた場所ですでに人生にかなりの差がついてるよな~とは実際思う。
旅行にしたってね、我が家はそれでもイナカモノにしては1年に1回とかどっか県外旅行したりしてたほうだったと思うけど(なにしろ私、「お嬢様」って陰口たたかれてたからね…)、首都圏出身者は、子供の頃から親に連れられて海外旅行とか当たり前に行ってる人がごろごろしてるでしょ?
うちの両親はとりあえず海外行ったことないからね…。
だいたい、イナカから海外行くのがハードル高いんだよね、海外行く前に国内大移動しなくちゃいけないんだから…。
当然、そうやって育ってきた身としては、なかなか海外行きたくても勝手が分からなかったりするわけよ。
まぁそこは本人のやる気次第でどうにでもなる部分ではあるんだけど、でも子供の頃からのベースがあるかないかがどれだけ違うかってことくらいは説明するまでもないよね。

イナカにはイナカのよさがあるけど、首都圏出身者に比べたら、どうしたって視野は狭いと思う。
遊び場だけじゃなく、コンサートにしても、舞台にしても、スポーツ観戦にしても、首都圏にいたら触れようと思えばなんだって触れられるけど、イナカじゃそれに触れるのがどれだけ大変か。
習い事だってここにいたら選択肢は無限大だけど、イナカじゃかなり限定的。
学校だってそう…行きたい大学があったって、そこに行くのに実家から通えるのと、賃貸借りなきゃいけないのとじゃ、その時点でまるで出費が違うわけで、そうなると選択範囲にどれだけのハンディキャップがあるか。
そういうことをもろもろ考えていくと、出身地だけで人生のスタートラインは相当違うよなって思うわけなんです。
まぁ、日本に生まれてるだけ、まだよっぽど幸せなんですけどね…。

私はこういうイナカモノコンプレックスを抱きながらずっと生きてきたので、子供達には同じようなコンプレックスを持たせたくないなっていう一心で、今こっちでなんとか地盤を作ろうとがんばっているわけなんです。
実際、やっぱり両親が近くにいないことをすごくつらく思うことも多々あります。
子供達の体調不良の時だったり、自分が忙しい時だったり、手を借りられなくて大変ってのもあるんだけど、それよりも、頻繁に孫の顔を見せてあげられないことや、私達はあと何回親と会えるんだろうと考えた時、それにこれから親が年取ったらどうやって面倒みようとか…自分の子供達の将来のために、自分の親を犠牲にしてる部分多々あります。
だったら親元にいればいいじゃんって意見に関しては、また後述。

大学に入って首都圏に出てきてから今日まで、首都圏出身の人達には、「田舎があるってうらやましい」「里帰りって憧れる」と、もう何度聞いたか分からないくらい言われてきて、まぁもう言われ慣れてますし、その憧れる気持ち自体は理解しますけど、でも帰省「しなければいけない」身としては、その時間とお金があればもっと別のところに旅行行けたりするし、そもそも帰省「しなければいけない」わけで、「どこにも出かけない」という選択肢すらないんだよと言いたいわけね(100%ないとは言わないがかなりの罪悪感を伴う選択肢である)。
実家が近いんだったら、長期休みには好きな場所に行けるでしょ、それこそ「同じ田舎」じゃなくて「いろいろな田舎」に行く選択肢もある、海外にだってそりゃ行けるだろうし、逆にお金がないならどこにも行かないって選択肢もある。
そういう選択肢がないんだよね…毎回毎回同じ場所に行って新鮮味もなにもない(子供達は楽しいだろうけど)。

そんなに言うなら親元で暮らしてりゃよかったじゃんって言うかもしれないけど、じゃあなんで親元離れてイナカを出てきたかって、そりゃ今まで書いてきたように選択肢の圧倒的な差というのももちろんあるけど、もうひとつものすごく大きな理由は、仕事とお金だよね。
イナカであのまま暮らしてたら、お父さんは今の年収の半分…まぁさすがに半分は言いすぎかもしれないけど、多分よくて3分の2くらいしかもらえてなかったんじゃないだろうか。
塾の年収なんて信じられないくらい激安だったからね(苦笑)
職自体が全然ないし…あっても給料は安い。
今お父さんがこれだけ稼いできてくれてることは、あのまま秋田にいたんじゃ考えられない。
そのぶん物価は安いだろとか言うかもしれないけど、イヤイヤ物価なんて大差ないですわ…不動産の値段はさすがにそれなりに違うとは思うけどそれくらいじゃない?

ま、話がちょっとあっちこっちに飛んでますが…そんなわけで、イナカ出身者には、選択肢というものが、首都圏出身者に比べたら、はるかに少ないんですよ。
目の前に山ほどあるものから好きなものを選ぶのも、なんならなにも選ばないのも、それはこのへんで生まれ育った人達の特権。
私はここに住めてるからにはそういう特権を無駄にしたくないんだよね、自分も今からでもできるだけ享受したいし、子供達にもこの特権を無駄にしてほしくないし、この選択できる自由をありがたいと思ってほしい。
だから私はこれでもかってくらい毎日予定詰め込んじゃうんだろうね、こういう考えが根底にあるから。

ま、なにが言いたいかっていうと、特に結論はないんですが…首都圏出身者の人達には、もっと自分達の置かれている境遇を幸運だと思ってほしいし、こういう境遇に自分を置いてくれたご両親やご先祖様に感謝してほしいってことですね。
私も、子供達のためにも、なんとかこの土地で踏ん張っていかなきゃいけないなと思っています。

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