私の出産・子育てと、やっと1歳を迎えたルルの世話。
それから、自宅で再開した仕事と家事。
そのころは、毎日が時間に追われながらの生活でした。(詳しくは、ルルのお話へ)
中でも、ルルにとってあげていた時間が
以前に比べると随分と、削られていたのだと思います。
ある夏の日の夕方。
散歩を終え、そのまま玄関に大の字に寝転がってしまった私。
疲れていて、何にもする気が起きませんでした。
いつもなら、夜10時ごろのオモラシ対策の散歩までは
2階にあげて、ご飯を食べた後、フリーにしておくのですが
「このまま、待っとって。ご飯持ってきてあげるし」
なんでだか、2階に上げるのが億劫で
玄関につないだまま、夜のご飯をあげました。
居間からは、子供を交えた夕食の会話がルルに聞こえていたでしょう。
ルルは玄関で鎖に繋がれたまま
その日初めて、一人ぼっちで食事をしたんです。
「さてと、オシッコに行くか」
食後、子供を交えての団欒を過ごした私は
オモラシ対策の夜の散歩に出ようと、玄関で横になっていたルルに声をかけました。
「ルル、オシッコ行くよ」
いつもなら、すぐに立ち上がり、自分から玄関を出ようとするルルが動きません。
「何しとるん時間ないげんし、早くして
」
ついつい先を急いで、ルルのリードを上へと引っ張った、その時。
「キャン」
聞いたこともないような甲高い鳴き声を上げ、立ち上がろうとしないルル。
「どしたん?起きや、ほら」
リードをグイグイと引っ張って立たせようとするのですが
引っ張られるたびに「キャン」と鳴き声をあげます。
「なんで?立ってルル。立てや」
心配から苛立って、無理やりルルを起こそうとすると
「キャン」
体を起こすことを拒否して、痛そうな悲鳴を上げるだけ。
・・・嘘やろ、なんで?
ルルパパを呼んで、二人がかりで起こそうとしても後ろ足に力が入らなくて立てない。
無理にリードを引っ張ると、ずるずると体ごと引きずられていく。
これはただ事じゃない・・・
とにかく、抱き上げて2階へ運びケージに寝かせました。
二人で相談して、明日、パパの実家に子供を預け
私はルルをつれて病院へ行くことにしました。
~つづく~