徳之島ゲストハウスみち お庭番日誌

「♪おはなしさんぽみち♪福岡出張所」から「徳之島ゲストハウスみち お庭番日誌」に変更。ヤギと鶏と愉快な島人たちとの記録。

寺を賭けての碁の結果・・・

2014-11-19 23:26:08 | 福岡観光
 禅宗から日蓮宗に変わったという珍しいお寺へ行ってきました。
昔話風に話すと・・・

 むかしむかし、禅宗の本覚寺というお寺に西昌さんというお坊さんがいました。
西昌さんは、とても碁が好きで、その腕前も大そう強いと評判だったそうな。

 あるとき、京都から博多へ日蓮宗の日因さんというお坊さんがやってきました。
日因さんは、西昌さんの噂を聞き、勝負を願い出ました。
「あなたは碁がとても強いそうですね。私と勝負してみませんか?私が勝ったら、あなたのお寺を私にください。」
自信のあった西昌さん、「いいですよ。負けたら本覚寺をあなたに差し上げましょう。」

 そんなわけで、お寺を賭けての碁が行われることになりました。
ところが、勝ったのは日因さん。負けてしまった西昌さんは、約束通り本覚寺を日因さんへ譲りました。
申しわけなく思った日因さんは、山号に名前を残してあげることにして「西昌山 本岳寺」という名前に変えました。
お寺を賭け、負けてお寺を失ってしまったけれど、お蔭で(?)山号に名前が残り、今でも語り継がれているそうな。
めでたしめでたし(?) 

博多には、たくさんのお寺があるけれど、禅宗から日蓮宗に変わったお寺は、ここだけだそうな。

 その本岳寺の本堂です。とても煌びやかです。
真ん中辺りにいらっしゃる日蓮さんが、冬の時期は頭巾を被っています。寒さで傷が痛むそうで、和らげるために・・・だったかな?

 

出たい!出たい!出て、役に立ちたい!と話したという大黒さん。
願いをかなえるために檜で大黒さんを掘り、玄関に「なで大黒」として置かれていました。良くしたい体の部分を撫でるといいそうな。
写真は、世に出たい!と言った大黒さん。

 
 

 それから、今年6月に新しくなったという「ふすま絵」・・・新しさを感じさせない威厳のある絵でした。春夏秋冬を表しているそうです。

 

 

 最後に・・・300年近く伝承されているという「釈迦誕生図」
本物は、九州国立博物館に保管されていて、一年で6週間だけ公開されるそうです。
本堂に飾られているのはレプリカなので、写真もOKでした。

 

 さてさて、明日(20日)から「博多ライトアップウォーク2014 博多千年煌夜」というイベントがスタートします。
櫛田神社や承天寺、東長寺、崇福寺、円覚寺、今日紹介した本岳寺・・・など、12か所をライトアップします。
夜のお寺・・・というだけでも興味ありますが、普段は入れないようなところも見ることができるようです。
今回で9回目だそうですが、当然だけど、私は初めて♪
何か所回れるかなぁ。5日間だけな上に、夜なので、どうなるやら・・・。