ディナーショ－

僕んちは．ユニットバスだ。ま－．トイレとお風呂は別な方がいいが．とくに気にしていない。ぼくの家のユニットバスでは．連日．ライブが行われている。ま－僕が歌っているだけなんだけど。大声で歌っていても一度も苦情がきた事がない。僕がこの部屋を気にいっている理由の一つだ。僕は．毎日のように．ここで発声をして．軽く歌っている。乗ってくると．家のミニギターで弾き語りを始める。観客はワンワンだ。やっぱりお風呂場は響くから．歌っていて気持ちがいい．自分が上手くなった気がして調子に乗ってしまう。しかし．稽古場とかで歌うと響かなくてガッカリしてしまう。あんまりお風呂場の響きに頼るのはやめよう。思えば．扉座に入団してから．結構舞台で歌を歌ってきた。人の歌ばかりだが．結構な曲数だ。
そろそろディナーショ－でも．やってみるか。というのは冗談ですが．想像したら面白かった。僕は昔から歌うのが好きで．小さい頃よく自分の歌をカセットに録音していた。あれは．確か小学五年生位の出来事だった。家に帰ると．聞き慣れた歌が聞こえてきた。僕の歌だ。びっくりして．中に入ってみると．母親と近所のおばさんが僕の歌を聞いて爆笑していた。僕は家を飛び出し、初めての家出を試みた。それ以来あまり歌が好きじゃなくなってしまっていたが．ここ数年歌いたい気持ちが大きくなってきた。まだまだ．下手くそだが．この先．もっと上手くなって．いつかディナーショ－をやってやる（笑）。