蝦夷犬(エゾイヌ)

奥羽越列藩同盟の東北北海道さらに新潟県をテーマとして、地域の新聞から記事を選び、勝手なことを書きたいと思う。

恋する「カレー」パン好評 地元2店が共同開発 遊び心でヒット

2023-06-10 06:50:00 | 日記
河北新報電子版 朝刊
2023年6月9日 4/26

小売業はコロナ禍が始まって以来、四苦八苦の状況が続いている。
そして、どうしても思うような来店客数が確保できず、何かと顔も暗くならざるを得ない。
小売業ほど面白い仕事は無いはずだが、多くはつまらない客待ち顔で日が暮れる日々。
商店街に力がない。
特に魅せる力、ここならではと思わせる訴求力が失われている。

店は、古くは人が集い、ブツブツ交換の場の提供から始まった。
生産者が様々な物を持ち寄り、求める人が訪れ、市場が形成された。
価値観を共有する必要性が生まれ、貨幣が誕生した。
ある者は、欲しいと思われる物を購入してもらうために、顧客へと赴き、販売の形態が変化をした。
行商は、大変な労働を要求される。
野を超え山を越え、川を下り、そして売れずに肩を落として帰ることもある。
必ず人が集まる祭りは、販売チャンスとなり、イベントという祭りを創造することで、次第に店が出来上がった。

店は、地域の目であり、情報の集積地であった。
毎日通って行く人々の行動が店に集まり、変化はすぐに共有された。
子供の成長を一緒に見守ったのも、店。
不審者が通ったのを、人々に知らしめるのも店。
だから、開放的な家屋であっても、地域には問題は無かった。
冠婚葬祭のすべてが共有され、少々煩わしさがあっても、親戚や兄弟姉妹のような関係性が保たれていた。

集落が村を形成し、村は町を作り、人々が移動する宿場が出来、市場が作られて、同業の取引が行われて、物の集散が商いとなった。

長々と商業の誕生からを申し上げた。
必要な物を必要な人に受け渡しがあって、売る側、買う側、双方に笑顔ができる。
さらに言うなら、機能を売り物にするのは当然であるが、楽しさも加わるのが必要じゃないだろうか?
カレーパンに、楽しさが無かったなら、人気商品にはなり得ない。


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