俺は現金をコートのポケットに押し込み、それ以外の物は持ってきたショルダーバッグに押し込んだ。そしてベッドに仰向けに転がった。
「ほんで、今どんなふうになっちょん?」
寝たまま松に聞いた。
「どんなふうになっちょんっちやっちゃん、こんなふうよ。とりあえず明後日中村を生け捕ってからの話よ。中村達のバックが何やらごそごそ動きよるらしいけど、向こうが先にヤクザ出してきてくれたらこっちの勝ちやけ。こっちのほうに筋があるけ、先にヤクザ出したほうの負けよ。」
俺はまだ天井を見続けている。結局大きな話になっていってるんだななんて思いながら。
「ほんでやっちゃん、中村生け捕るときに人が足りんけ、誰か呼んでくれん?誰かおるやろ?」
松はいつもこうだ。金儲けの才能はあるが、人望はあまりない。選挙事なんかのときでも、人に頼まれて人数を集めようとするが、結局集まらず俺に頼みにくる。うんざりしているが仕方がない。これが腐れ縁ってやつだ。
「どんなんでもいいん?」
「どんなんでもいいけど、じぇんならんヤツはダメよ。逃げ出すようなヤツは困るけ。」
俺は少し考えてから、最近知り合ったヤツを呼ぶ事にした。
「おるおる、いいのが。最近兄弟になった下関のヤツがおるわ。キップが出ちょんヤツやけどいい?」
「いいけど、何でキップ出ちょんの、そいつ?」
「傷害やったか殺人未遂やったかやったわー。前はポン中やったみたいやけど、大丈夫やと思うぜ。」
「いい!そんなヤツの方がいいわ。やっちゃんそれ呼んで。」
「分かったけど、小遣いやってくれよ。」
「ほんで、今どんなふうになっちょん?」
寝たまま松に聞いた。
「どんなふうになっちょんっちやっちゃん、こんなふうよ。とりあえず明後日中村を生け捕ってからの話よ。中村達のバックが何やらごそごそ動きよるらしいけど、向こうが先にヤクザ出してきてくれたらこっちの勝ちやけ。こっちのほうに筋があるけ、先にヤクザ出したほうの負けよ。」
俺はまだ天井を見続けている。結局大きな話になっていってるんだななんて思いながら。
「ほんでやっちゃん、中村生け捕るときに人が足りんけ、誰か呼んでくれん?誰かおるやろ?」
松はいつもこうだ。金儲けの才能はあるが、人望はあまりない。選挙事なんかのときでも、人に頼まれて人数を集めようとするが、結局集まらず俺に頼みにくる。うんざりしているが仕方がない。これが腐れ縁ってやつだ。
「どんなんでもいいん?」
「どんなんでもいいけど、じぇんならんヤツはダメよ。逃げ出すようなヤツは困るけ。」
俺は少し考えてから、最近知り合ったヤツを呼ぶ事にした。
「おるおる、いいのが。最近兄弟になった下関のヤツがおるわ。キップが出ちょんヤツやけどいい?」
「いいけど、何でキップ出ちょんの、そいつ?」
「傷害やったか殺人未遂やったかやったわー。前はポン中やったみたいやけど、大丈夫やと思うぜ。」
「いい!そんなヤツの方がいいわ。やっちゃんそれ呼んで。」
「分かったけど、小遣いやってくれよ。」
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