英語は得意じゃなかった。
2週間というブランクだけでも僕を不安と緊張のどん底に落とし入れるには十分すぎるのに、である。
だが、試験が始まれば目の前の問題にのめり込めるはず。
今までもそうだった。
さぁ、読もう!
「The anxieties of our time are not fundamentally ・・・」
・・・ん?
「The anxieties of ・・・」
えっと・・・
「The anxieties ・・・」
あ、アンキシティーズ・・・
なんだっけこの単語(anxieties)の意味(汗
意気込んで迎えた僕の国立大学入試試験後期日程は、わずか2単語目で早くも挫折の空気を漂わせた。
決してブログを面白おかしくするために書いてるわけではない。
僕は本当に分からなかったし、非常に焦ったのだ、今でも鮮明に覚えている所以だ。
僕はこの状況をどのように打破したのか。
これは中々大きなポイントだと思う。
実は、最初の設問が問題文の開始早々あったのだ。
約三行分の英文和訳の問題。
〝しめた〟と思えた。
僕は、英語の中でも、リスニングや長文読解の記号問題には自信が無かったが、英文和訳にはそこそこの自信があった。
模試でも英文和訳だけは何度も満点を取っていたからだ。
文構造や文法がしっかり取れていることをアピールしつつも、無理のない的確な日本語に訳し、分からない単語は推測しながら『減点されない訳し方』を心がける。
攻めるところは攻め、守るところは守るのだ。
この問題に腰を据えて取り組んだ。
自信のある答えが書ければ自身と余裕が生まれ、また、序盤の問題文の内容が理解出来ると考えたからだ。
そして自分なりの〝傑作〟を作り上げ、先に進む。
これは見事に功を奏し、その後はスムーズに読み進め、後で確認したところ、記号問題は全問正解。
英文和訳・日本語での説明問題は、アピールにアピールし、妥協せずに全ての問題に満足のいく解答を書き上げた。
長文問題が終わると、待っていたのは自由英作文。
要約型と、創造英作文型。
これらはどちらも『自由英作文のトレーニング』で直前に勉強しまくったところなので、採点要素を漏らさぬよう、そしてスペル・文法ミス等のケアレスミスが無いように丁寧に答えを書いていった。
その最中に始まったリスニング。
僕はリスニングは自信が無かったが、一橋後期英語のリスニングは、なんともお粗末なものだった。中学生レベルじゃないか!?と思いながらせっせと解答。
差はつかないな、と安心した。
気付けば20分余して全問解答。
何度も何度も自分の答えをチェックして、静かに終了の合図を待っていた。
こうして1科目目は、予想に反して良い感じに幕を閉じた。
だが、一難去ってなんとやら。
続いてはあまり対策のしていない小論文が待ち構えているのである・・・続く。