働き方改革関連法ノート

労働政策審議会(厚生労働大臣諮問機関)や厚生労働省労働基準局などが開催する検討会の資料・議事録に関する雑記帳

小池百合子都知事アラビア語疑惑に反論

2020年06月29日 | ブログ管理者ノート
小池百合子都知事アラビア語能力誹謗中傷ツイッターに反論
過去に小池百合子氏(東京都知事、写真は小池ゆりこ公式サイト・プロフィールより)の会談に同席したこともある新谷恵司氏(アラビア語会議通訳者、東海大学客員教授、有限会社エリコ通信社代表取締役)が、2020年6月10日、次のように連続してツイートし、小池百合子都知事のアラビア語能力への誹謗中傷ツイートなどに対して反論。

日本人のアラビア語能力について妥当な判断を下す能力を与えられた者として、言っておきたいことがある。#小池百合子 氏のアラビア語能力は高い。知事のアラビア語力についていわれなき中傷をしている人は2種類。
①アラビア語を読みも書きもできないが、伝聞で「できない」と信じ込んでいる人、②「自称」アラビア語ができる人で、①がほとんどだが、②がもっともらしくフスハーだのアンミーヤだのと書けば、あたかも本当のことのように流布するので始末が悪い。

アラビア語ネイティブや、私達のように一定水準にマスターした人の中で、知事のアラビア語に文句をつけるひとはいない。しかしなぜか、そのことは報道されない。過去に何度かメディアの取材を受けたが、このことを言うと「本当ですかあ?」と電話を切られた。
知事がアラビア語を話す場面に同席したことは何度もあるが、少なくとも公式会談の3度は覚えている。そのうちの2回は都知事になられてからだ。2度とも、途中から相手が通訳なしに会話することを希望され、会談はアラビア語オンリーになった。
1回目は、終了後事務方が駆け寄ってきて、「どういうやり取りだったか教えてください。」2回目は、私の方から「こういう話でした」とメモを提出した。知事は在京アラブ大使の間やアラブコミュニティーの間で人気者だ。ネイティブの彼らと直接アラビア語で冗談を言い合える仲なので、(続く)
そういう経歴(カイロで学んだ人)が日本のリーダーであることに敬意を表し、親近感を隠さない。だれもこのことを報道しないし、ワシが証言しても書かないので、ツイートすることにした。


また、202020年6月28日に新谷恵司氏が次のように「ゆりかりん@yurikalin」氏のツイートをコメント付きリツイートし、また続いてコメントもつけた。

私は、外務省と現在も小さな契約があり、またここ25年間、様々な同省関係の業務に携わっている通訳会社のオーナーだが、#小池百合子 氏の影響力を恐れたり、頼ったりしたことは一度もない。口をつぐむどころか、取材に対して「小池氏はアラビア語が上手」と言い続けたが、メディアが無視した。

口をつぐんできたのは、#ゆりかりん 氏引用の黒木さんの2018年の記事に対して。先輩のしていることに異議を挟んで、波風を立たせたくはなかった。それでも、なぜツイートしたか、については下記。

新谷恵司氏のコメントの中の「下記」とは、次の新谷氏が書いた「note(ノート)」の記事。

私がツイートした本当の理由(note)

新谷氏がリツイートした「ゆりかりん@yurikalin」氏のツイート(202020年6月28日)は、次のとおり。

結論から言うと、小池氏のアラビア語は「ハチャメチャ」。 小池氏のアラビア語を肌で知る外務省の職員や、同省から仕事をもらっている通訳業者などは、有力政治家である小池氏の影響力を怖れ、長年口をつぐんできた。率直に言って、アラビア語のひどさにこちらが赤面した。

「ゆりかりん@yurikalin」氏のツイートは、次の黒木亮氏(作家)が書いた記事「初検証・これが小池百合子氏のアラビア語の実態だ-そのカオスと稚拙さに思わず赤面した!」(文春オンライン、2018年6月18日配信)のリンクをつけている。

黒木氏の記事には、次のとおり記載されていた。

英語や中国語のように日本で学習者が多い言語なら、氏のアラビア語の能力についてはとうの昔に評価がなされているはずだ。しかし、小池氏のアラビア語を肌で知る外務省の職員や、同省から仕事をもらっている通訳業者などは、有力政治家である小池氏の影響力を怖れ、長年口をつぐんできたというのが実態のようだ。
そこで氏がどの程度のアラビア語を話しているかを調べるため、原稿をあまり見ないで話している下記の3つの動画を選んで検証した。
結論から言うと、小池氏のアラビア語は「ハチャメチャ」である。一緒に動画を見てもらったロンドン在住のエジプト人ジャーナリスト(1980年代にカイロ大学の英語科を卒業)の感想は「これはStreet Arabic。エジプトで生活したかもしれないが、大学で学んだ人のアラビア語では絶対にない。日本で6か月やった程度のレベル」。


初検証・これが小池百合子氏のアラビア語の実態だ-そのカオスと稚拙さに思わず赤面した!(文春オンライン)

小池百合子氏アラビア語は「日本で6か月やった程度」なのか?
J-Castニュースが、「『小池百合子氏のアラビア語能力は高い』元外務省の通訳者がツイートした理由」と題した記事を2020年6月20日に配信した。そこには、次のように書かれてあった。

100人を超える関係者の証言をもとに、東京都知事・小池百合子氏の半生に迫ったノンフィクション本『女帝 小池百合子』(石井妙子氏、文藝春秋)が話題を呼んでいる。
小池氏の「カイロ大学卒業」という学歴に疑いの目を向けた同書には、アラビア語の能力について、識者が批判する一節がある。
一方、過去に小池氏の会談に同席した経験もあるアラビア語通訳者の新谷恵司氏は、自身のツイッターで「小池百合子氏のアラビア語能力は高い」と、書籍とは正反対の評価を下した。

また、記事は次のようにつづけている。

同書で「カイロ大卒業」を考える焦点の一つになっているのが、アラビア語の能力だ。アラビア語には、アラブ諸国に共通する文語「フスハー」と、日常会話で用いられ、地域ごとに異なる口語「アンミーヤ」の2つがある。同書は、小池氏が中東の記者からフスハーでインタビューを受けている動画を見たインターネットユーザーから、「小池さんのアラビア語は、まったく何を話しているのかわからない」といった声が聞かれた、などと伝えている。
ほかにも『女帝』では、複数の識者による「小池氏のアラビア語評」を載せている。同書で小池氏のアラビア語を「中一レベル」と評したと紹介された、カイロ・アメリカン大学(エジプト)に留学経験がある小説家の黒木亮氏は、18年6月に「文春オンライン」で配信された記事『初検証・これが小池百合子氏のアラビア語の実態だ』でも、アラビア語を話す小池氏の動画に触れ、誤用などについて指摘していた。


このような小池百合子氏のアラビア語能力を否定するような批判・非難に対し、記事は小池氏の「話す力」「理解する能力」を評価する新谷氏の意見を紹介している。

こうした批判とは対照的に、小池氏のアラビア語を評価する姿勢を示したのが、アラビア語通訳者の新谷恵司氏だ。新谷氏は83年に外務省に入省後、在エジプト、カタール、チュニジア大使館で書記官として約9年2ヶ月勤務。94年の退官後はアラビア語の通訳や翻訳を手がける「エリコ通信社」を立ち上げ、自身も通訳者として活動してきた。
新谷氏は20年6月10日に自身のツイッターで「日本人のアラビア語能力について妥当な判断を下す能力を与えられた者として、言っておきたいことがある。小池百合子氏のアラビア語能力は高い」と伝えた。(中略)
新谷氏は同じ日(ツイートした日)に文章投稿サイト「note」へ、「小池都知事のアラビア語力をどう評価したらいいのかわからない方へ」と題した記事を投稿している。新谷氏自身は、小池氏がアラビア語の文章を「読んだり、書いたりするところを目撃したことはない」と前置きした上で、「アラブ人の賓客と直接会話し、齟齬が発生することはない、という事実は、カイロを離れて半世紀近くになるにも拘わらず、知事が話す力と理解する能力を保持していることを示唆しています。と、小池氏の「話す力」「理解する能力」を評価した。


「小池百合子氏のアラビア語能力は高い」元外務省の通訳者がツイートした理由(J-Castニュース)

小池都知事のアラビア語力をどう評価したらいいのかわからない方へ(note)

新谷恵司氏がツイートした本当の理由
小林節氏(慶応大学名誉教授)が書いた「小池百合子都知事『学歴詐称疑惑』に見る胡散臭さ」という文章を日刊ゲンダイ(電子版)が2020年6月9日に配信した。この記事には私も驚いた。慶応大学名誉教授という肩書のある方が、ここまで書くのかと思った。

結論として、私(小林節氏)は、彼女(小池百合子氏)はカイロ大学を卒業してなどいないと、ここで断言しておく。理由は単純明快である。日本でアラビア語を修得していなかった者がエジプトの最高学府に留学して4年間で卒業できるはずなどない。これが「合理的推論」というものである。
にもかかわらず、小池知事が「卒業した」と言い張るなら、その立証責任は、異常な事実を主張する側、つまり彼女の側にある。過去にも有名人の学歴詐称が議論になったことがいくつかあった。その際に私が疑問に思ったことは、その人物が「卒業していない」と指摘する側が不当に立証責任を負わされそうになることである。ここで原則を確認しておくが、「アラビア語のできない日本人がカイロ大学を最短期間で卒業した」などという異常な事実を主張する側が立証責任を負うことが、知的生活のマナーである。

新谷恵司氏は「私がツイートした本当の理由」という文章を「note(ノート)」に2020年6月22日に投稿し、そこにも小林節氏の記事のことにふれている。

私(新谷恵司氏)が一連のツイートをするきっかけとなったのは、6月9日に日刊ゲンダイさんが配信した記事:小池百合子都知事「学歴詐称疑惑」に見る胡散臭さを読んだことである。その中で、小林節名誉教授が「アラビア語のできない日本人が…」とおっしゃられていることに驚き、小林先生のような知識人でも事実を確認せずに公言するのか?と義憤を感じたのがすべての始まりだ。
私はその風説が何年も前からあることを知っていながら、間違いだ、と声を上げていない。先輩に迷惑をかけないようにと思って黙ってきた。その結果がこれだ。これでよいのか?」と自問した。結論を得るのに、長くはかからなかった。「小池百合子という政治家もまた公共財であり、その知事を続投させるか否かという判断を都民がしなければならないときに、それは事実に基づいて行われるべきだろう。それを指摘できるのにしない、ということはこれまでの自分の人生を否定することになる。

また、新谷氏は「事実に基づかない失礼な非難」とつづけて述べている。

ある人の語学力を、事実に基づかず、思い込みで「中学生レベル」とか「お使いレベル」などと公言することは非常に失礼であり、あってはならないことである。同時に、わかりもしないのに、「ここでしゃべってみろ」などと議場で放言するのも失礼だ。(中略)
他人の語学力を簡単に判定できるものではない。だから私は小池知事が大学を卒業するに十分な語学力があるとかないとかを判断する材料はないし、その能力もない、と言っている。私にも簡単に判定できないことを、私よりはるかにアラビア語力も経験も劣る人が「中学生レベル」などと言える筈はない。


私がツイートした本当の理由(note)

ネット誹謗中傷被害救済のため総務省が研究会開催
女子プロレスラーが自死するなど、ネットでの誹謗中傷による被害が深刻になっている。このようなネット誹謗中傷被害者の救済のために「プロバイダ責任制限法」を改正すべきではないかという動きがあり、総務省は「発信者情報開示の在り方に関する研究会」を立ち上げ、第1回会合が2020年4月30日に、また第2回会合が6月4日に開催された。そして第3回「発信者情報開示の在り方に関する研究会」会合が6月25日に開催された。

「発信者情報開示の在り方に関する研究会」では、「新たな裁判手続の創設」についても検討されている。詳しくは、私が書いた「note(ノート)」の記事を読んでもらいたい。

ネット誹謗中傷被害救済のため総務省が研究会開催(note)


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