監督 : 篠崎誠
原作 : 桐野夏生
出演 : 木村多江 、 窪塚洋介 、 福士誠治 、 柄本佑 、 木村了 、 染谷将太 、 山口龍人 、 南好洋 、 結城貴史 、 清水優 、 阿部亮平 、 テイ龍進 、 趙民和 、 鶴見辰吾
公式サイトはこちら。
<Story>
夫婦二人の船旅の途中、嵐に遭い無人島に漂着した清子(木村多江)。
そこにある日、16人の若いフリーターたちが流れ着く。
さらには密航に失敗した6人の中国人たちが加わり、若い男23人と清子の共同生活が始まる。
いつまで待っても助けの船は来ず、いつしか島を“東京島”と呼ぶようになる中、清子はただ一人の女性として特別視され、したたかに生き抜いていく。
月日は流れ、島に定住しようとする男たちに対し、清子は脱出のための行動を開始するが……。
![東京島 - goo 映画](http://cmm001.goo.ne.jp/img/badge/badge_24.gif)
東京島 - goo 映画
<感想>
原作は読んでます。
そして、映画予告の段階から何となーく嫌な予感してましたが。。。
原作のひりつくような感じが、ほぼないんですよね。
冒頭、たどりつくシーンなどはカットされてますが、
たどり着いてから5年経っているのに、どことなく「小奇麗な感じ」が抜けないんですよね。
サバイバルなんだからもっと汚くてもいいのになと。
あと、小奇麗なのは外見だけじゃなくて、
登場人物の中に見られる「獰猛性」がやっぱり薄かったようにも思います。
音楽が一番わかりやすいんですが、全体にコミカルに流れ過ぎてしまってて、そのあたりの切実さが感じ取れないんです。 というか、コミカル方面に消されちゃってる。
清子とワタナベの間の確執、これもただのケンカとか、毛嫌いにしか見えなくて、
ここ結構大事な要素だと思うんですけどね。。。 すっぽり抜け落ちてました。
ワタナベの中にある異様な感じ、これが1つの柱だったような気がするんですが。。。
そうそう、「航海日誌」もスルーされてましたね。
清子は、ふてぶてしさは出ていましたがそれだけで、
やっぱりエルメスのスカーフが出過ぎていたのが、それちょっと違うんじゃないかな感が一層強くなってしまいました。
染谷くんはイメージに合っててなかなかよかったと思うんだけど、もう少しこれも狂気が欲しかったかなと。
最後はめでたしめでたし、になってまして、
確かにそれはそうなんですが、単によかったねだけじゃないと思う。
チキとチータの、最終章の説明とか後日譚も薄いですし、
脱出の様子もこれまたずいぶん違うようにも思いました。
全体的に、薄めちゃってアルコール効いてないカクテルのような印象でしたね。
味がハッキリしないというか。。。
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今日の評価 : ★ 1/5点
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