方言はいいものですね

「おめはやつんことしってんけ」
「ああ、ちっちぇころ、よっぱらあすんだんせ」
「そうけえ、だから、こないだぶちかってもりあがってたんだあ」
「そうせ、しばらくぶりだったかんね、もりあがってたらほかのやつらもよぶべってことんなってさ」
「んでどうして」
「したっけら、どうそうかいみたいになっちってせ、ばんがたまでのんじったよ」
「かあちゃんにおっつあれなかったけ」
「だいじだったせ、なんとかごちゃらっぽいってだまくらかした」


先日ある焼肉屋に行ったら、隣席の若いグループがこんな会話をしていました。
標準語を話す若者が増えましたが、こうして正しい栃木弁で会話する若者達に出会うと妙に嬉しくなってしまいます。
栃木放送というローカルラジオ局のパーソナリティーの方で、方言と訛りを売りにしている面白い人がいますが、その方の話を聞いていると何とも落着いてしまうのです。
やはり方言は地元の人間の体の奥底まで染み込んでいるのでしょうね。
ちなみに上の会話は・・・

「お前はあの人のことを知っているの？」
「ああ、小さい頃、よく遊んだよ」
「そうなんだ、だから、この前は座り込んで盛り上がっていたんだね」
「そうさ、しばらくぶりだったからね、盛り上がってたら他の仲間も呼ぼうってことになってさ」
「そうでどうなったの」
「そうしたら同窓会のようになってしまって、夜まで飲んでしまったんだよ」
「奥さんに叱られなかったの？」
「大丈夫だったよ。適当なことを言って誤魔化しちゃったからね」