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チューリップス・シスター第22話

2016-10-25 16:07:46 | 小説チューリップス-シスター


チューリップス・シスター第22話 父母の面影

真理と勇介と刑事7人の9人は教会の中で椅子に座り、過去の未解決事件や知人や親類の人間関係等を話しはじめた。
今回、教会に山本刑事が来たのは、勇介の人物像を知るためであった。
山本刑事は、事件当時の勇介や真理のアリバイを聞いたり、神父になった経緯などを聞く。
勇介は、その頃はローマにある教会を回っていて日本にはいなかった事、真理は叔父夫婦に預けられていた事をを話した。
様々な環境を見て対応する事、多くの教会を回る事で色々な歴史を学び、それを知識として生かせていける様にする為であり叔父からは時々手紙をもらっていた事を話していた。
「それで事件の事も真理さんや美咲さん、親戚の皆さんの事を良く知っているんですな」
山本刑事は、勇介と話を続けると、参考人にも容疑者にもならない事と判断した。
勇介は美咲の絵画について疑問を持っている事を話すが、山本刑事達は全く表情を変える事はない。
「双子というのは意思疎通が、一般的でない事も稀にあるらしいですな、科学的にも計れない様な事もある、未知的なもの等も不思議ですな」
美咲の描く絵のタイミングと描く絵の変化等を話す勇介に、山本刑事は興味を示しながら言った。
「何故、美咲の絵画を気にしてはいないのですか」
勇介は、表情も変えず、山本刑事に問いかける。
「そうですね、しかしそれは他人同士でも、起こり得ることですよ、私は、ヨーロッパやアメリカや世界中をまわりましたが、双子だけと決め付けるのはどうかと思いますが、違いますかね」
山本刑事にとっては、勇介の心の気持ちや知識に更に興味を示していた。

静かに座っていた真理は、山本刑事の話を聞いた時、教会の椅子から立ち上がりお茶を入れに、その場を離れた。
「ちょっと、お茶を入れてきますね」
お茶を入れていた時、ふと真理は父直継と母高子の姿が目の前に映し出された。
真理の周囲は、時間が止まったような感じであった。
「お茶の入れ方はね、こうするのよ、女の子は、お茶を入れることが多くなるからね」
幼い時、お茶の美味しい入れ方や飲み方を母は優しく教えてくれた事と父が黙ってお茶を飲んでいた事を思い出した。
白いチューリップの球根を植えかえたのは、もしかしたら母ではないのか、離れた部屋にいた真理の耳に山本刑事の声が微かに入ってきた。

父の優しさや母の温もりが真理の身体を包み込むように、部屋の雰囲気が変わり父や母が近くにいるように感じ始めたのである。
お茶を入れ、勇介や山本刑事達にお茶をテーブルに置きながら軽く声をかけた。
「あのチューリップは私が以前、球根を植えかえたものです」
真理は、チューリップは自分が管理していると嘘をついた。
その嘘をついた時、もしかしたら母が殺人と関わっていたのかと真理の心の中にある心の神ゼウスが動き出し真理を導き誘導していく。

山本刑事がお茶を飲みほした時、突然走りだし教会を出て農園跡地へ真っ直ぐに向かった。
この時は、真理が走り出したと思われるが、真理には走る自分を自覚してはなかった、記憶も曖昧で迷いなく身体が自然と行動していた。
ただ、心の神ゼウスの導きだけでなく、何かの能力の働きが真理をコントロールしていた。
走り出す真理の姿を見て、勇介と山本刑事らも真理の後を追いかけた。
硬化ガラスハウスや農園跡地や花畑に真理の姿はない、住居だった建物、農機具を置いていた建物や崩れかけた古ぼけた工具置き場の建物も探すが何処にもいない、母のように失踪か。
失踪とも言えるが、世界の神々ゼラトウスによって、次元の違う仮想空間の幻想世界へと導かれていた。
建物等の周囲をまわりながら真理を探していると、突然、雲行きも悪くなり雨も降り始め遠くの方では雷が鳴り、その雷や竜巻が徐々に近づいて来ている。
まるで、これから何かが起きようとしているかのように。

勇介と真理の心に美咲と共にいる8人の結界師による大結界の絶対空間の中からのメッセージ映像が送られてきた。

美咲が天候を操る能力とは、予兆能力「怒り」「憎悪」「復讐」「破滅」「復讐は正義」という思考を持っていたからこその能力である。
しかし美咲の心には神イエスと神ゼウスがいた。
この神イエスと神ゼウスは、真理と美咲を守る為に2つの神が存在していた、
しかし心の神イエスは心を守り、神ゼウスは世界の神々ゼラトウスからの伝令を伝導する役割である。
美咲の表向きは「怒り」「憎悪」「復讐」「破滅」「復讐は正義」という思考だが、美咲には隠された能力があり、それは真理が抱く感情と同じ予兆能力であった。
しかし世界の神々ゼラトウスは母への思いを真理よりも強度に抱く美咲には、ある役割を与えていた。
現在の美咲の状況を伝えよう、美咲は大結界の絶対空間にいるが、目覚めや眠りによって現実の世界と次元の違う仮想空間の絶対世界の中を行き来しながら生きている。
大結界の絶対空間「ヒビ」を創り利用し美咲の予兆の能力を使い天候を操っているが、それは聖域外で美咲の予兆能力を試していた世界の神々ゼラトウスからの指令と美咲の心の神ゼウスからの伝令である。
美咲はその世界の神々ゼラトウスの指令と伝令によって従っただけである。
大学病院の精神科に入院している美咲は真理の夢の絵や自然の風景や花の絵を描きながら、予兆の能力と感情、怒り、憎悪、復讐心で自然の天候を操り、
聖域外の大学病院を中心に周辺地域で暴風雨、雷、雷雨、地震、停電を起こしていたのも指令と伝令が関与していた。

救命病棟にいた手術後に酸素吸入をしている患者は窒息死、人工呼吸器を使用していた患者は人工呼吸器のスイッチが入らず窒息死で命を奪われた事は、
想定範囲内の出来事で犠牲者の血糊が必要であった、
酸素吸入や人工呼吸器をしていても死神デッドによって時を待ち導きかれる「運命」だった。
元々前科者リストのブラックリストになった人物、窃盗、密漁、強姦、監禁、殺人覚醒剤の売人、その他にも余罪のある人物である。
しかし、2人は地獄バルザの世界「死の世界・炎の世界・闇の世界」のどこかにいるだろう。
2人の魂によって悪魔ゼブロスと死神デッドを次元の違う仮想空間の幻想世界の動かす導きが出来た。
そして現在(いま)世界の神々ゼラトウスは「地獄バルザ」「悪魔ゼブロス」「死神デッド」による魔性世界の魔物の呪いと邪悪で邪念な邪気を導き誘導している。
常に地獄バルザから動く事がない魔性世界の魔物の呪いと邪悪で邪念な邪気を持つ悪魔ゼブロスと死神デッドの存在を現実のものと明らかにする為である。
今後の現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界にとって、人々を導く為には邪魔な存在だった。
導き選別するのは世界の神々ゼラトウスのもとにいる聖霊ヘルプの役割だからだ。

神父の勇介・真理・美咲、他エクソシストの従者としてシャーマン達の未来の完全開化する能力によって、現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界のバランスがとれるようになるが、今はまだ出会う事は第1段階である。
それぞれ予兆から前兆の能力と段階を踏みながら能力の完全開化となる。
また「地獄バルザ」は幻想世界に残し「悪魔ゼブロス」「死神デッド」は魔性世界の魔物の呪いと邪悪で邪念な邪気を持つ為、自由にさせないよう全世界に存在する事は一切許す事は出来ない。
地獄バルザを残すのは聖霊ヘルプが選別し導く居場所となる為に残し「自己犠牲の開化」「信仰心の開化」「慈悲の開化」の心が動けばアースガルズの世界へ導く者達になれる。
全て聖書等に記されたものではなく、世界の神々ゼラトウスが新たな未来の世界の興隆「豊富」「歓喜」「哀愁」「自由」「平等」「平和」を望まれた事である。

世界の神々ゼラトウスの伝令と心の神ゼウスからの伝導は、勇介の伝道師の能力で全てを受け入れ受け止める。

美咲の役割とは悪魔ゼブロス・地獄ヘル・死神デッドの存在を明らかにするものだった、闇の世界から炙り出し美咲自身に矛先を向かせる為である。
美咲は幼き頃から世界の神々ゼラトウスから「死の覚悟」という思いを与えていた。
アースガルズの9つの世界はあるが9つに分かれているのではなく、一つの世界の中にある幻想世界である。
真理と美咲を会わせ真理が持っている感情と予兆の能力を美咲にも与え導く事、能力を持つ仲間を創り出す事によって、勇介の能力は完全開化となり、偉大なるアースガルズの世界にいる神々ゼラトウスの全ての能力を持つ事になる。
過去の未解決事件は美咲の能力を使い全て世界の神々ゼラトウスによって現実の世界から次元の違う仮想空間の幻想世界へ導いた出来事である。
信じるかどうかではなく、全ての現実の世界と幻想の世界の状況を受け入れ受け止める「心」を持ち、その心に宿る心の神イエス・心の神ゼウスのどちらかを選び、その能力を強固なものにする事である。

聖書の中には綴られている世界や先入観を持たなければ、瞳には映らない世界もあり観えるという事だ。
現実の世界の人類の脳内には想像の世界にしか過ぎない、我欲による差別での独立心からの国づくり国替えや科学の進歩によって現実の世界では内乱や反乱そして人類同士の戦争に発展する。
瞳には映らなくても次元の違う仮想空間の幻想世界は、世界の神々ゼラトウス・心の神イエス・神ゼウスによって「信仰心・慈悲・覚悟」という感覚で感じとれるものであり、アースガルズの9つの世界はあるが分かれているのではなく、一つの世界の中にある幻想世界であり水平線や太陽や月や内乱や反乱や戦争という言語はない。
エネルギー源は世界の神々ゼラトウス・心の神イエス・神ゼウス・聖霊によって選別された幻想世界の特異的な能力を持つ人類の「心や魂」から生まれてくる、常にエネルギー源は絶える事はない、虹とオーロラと海や湖の水源のある緑の世界である。
「時の煌子よ、時の2人の女神に、その時が来た時、全てを伝えよ」
8人の結界師からのメッセージ映像と世界の神々ゼラトウスの伝令は、神父の勇介へ新たに「予知能力」と「透視能力」を与えた。

この日の天気予報は曇りのち晴れで雨は降らず雷や竜巻警報はないはずだった、勇介と山本刑事達は現実の世界と非現実の世界を行き来していた。
「真理さん、どこですか、真理さん、どこにいるのですか」
山本刑事らは、繰り返し大声で呼びかけ、勇介は黙って農園跡地の周囲を見つめ、真理の姿ではなく感情を探す。
生活をしていた建物、父が自殺をした建物、機材がおかれた大きな建物、父直継の面影に気付いた真理は何処へ行ってしまったのか。
勇介は、重機置き場の大きな建物へ足を向け、山本刑事達は勇介についていく。
重機置き場の大きな建物に、真理の感情を勇介は感じたが薄暗く真理の姿はなかった。
徐々に雨が弱くなり雷や竜巻がなくなった後、勇介には真理の感情が強く感じるようになった。
勇介は重機置き場の大きな建物に真理がいる事を気づかせる為に、次元の違う仮想空間の幻想世界に山本刑事達を導き誘導した。
次元の違う仮想空間の幻想世界には、真理の姿が見えたが、普段の真理の装いや表情などに違いがあり、全く別人に見えた。
「この真理の姿が幻想世界には、女神の姿なのか」と、勇介は何かを感じながら思った。
「この世界は、いったいどういう世界なのか」と、山本刑事らは驚く事なく冷静さを保ち思う。
何故驚く事がなかったのか、山本刑事達には先入観は持たず、現実でも非現実でも眼に見える世界や次元をの違う幻想世界を行き来するワームホールを受け止める事が出来たようだ。

勇介が山本刑事達にワームホールの存在に導き気づかせるようにしたのは、7人の刑事は警察官という立場によって情報の漏洩流出はないと考え、悪意ある人間にはない特異的な能力を隠す為であり、何よりも魔性世界の魔物や呪いの邪悪で邪念の邪気という外敵から、山本刑事達に守られ気づいてくれれば、悪魔ゼブロスや死神デッドに特異的な能力を悟られず気づかれる可能性は否定出来ないと考え、山本刑事達の特異的な能力、後の祈祷師エクソシストの従者としてシャーマンの能力を信じて勇介は祈り続け、全ての悪霊の魔性世界の魔物や悪魔ゼブロスや死神デッドに気付かれるまでの時間を先延ばしにする為でもあった。

世界の神々ゼラトウスに伝令よって「聖霊ヘルプの能力」「妖精ハルフの能力」「天使ピクロスの能力」「女神の聖母マリアの能力」が心の神ゼウスによって植え付けられ、「怒り」「憎悪」「復讐」「苦痛」「悲痛」「喜び」「慈悲・覚悟・運命」に誓いと祈りを捧げる事で、真理は美咲の感情と予兆の能力は世界の神々ゼラトウスによって、全ての能力は与えられていると勇介は感じていたが、美咲は気付いていた様だが、まだ真理は気付いてはいない。
勇介は時の流れに逆わらず焦らずに、真理と美咲を現実の世界で合わせられる時を待つ事になる。

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