Sho's-Blog/PoemStory/illust

MessagePoem/LoveStory/youngStory/SFfantasyStory/illust

短編/物語りSP2「ファンタジア」不思議な国

2022-04-09 12:02:17 | 小説:不思議な物語りSP


ファンタジアは子供達の夢や希望が創り出す不思議な国です。子供達の世界とファンタジアは繋がっているのです。
ファンタジアでは子供達の夢と希望によって、多くの精霊達を創り出しています。
『多くの子供達、忘れないでね、夢や希望を忘れないでね』
女王様はいつも子供達にファンタジアを通して伝えています。
子供達に常に伝えていくのは、お父さん達やお母さん達がファンタジアを読み聞かせるのです。
『お父さん、お母さんも夢や希望を忘れないでね』
女王様は読み聞かせる事によって、お父さん達やお母さん達にもファンタジアを通して伝えていきます。

ファンタジアでは夢や希望のほかに、優しさや思いやりの心を創り出しています。
このファンタジアは子供達だけでなく家族の絆と繋がり子供達の思いがファンタジアを支えています。
ファンタジアでは、一人の女王様と多くの精霊達は幸福な生活をしています。
それは、家族の幸福とつながっているからなのです。
女王様は多くの精霊達に愛され、女王様は精霊達に幸福を与えています。
そして、女王様は精霊達にいつも声をかけています。
おはよう、こんにちは、ごきげんよう、ありがとう、こんばんは、おやすみなさい。
精霊達は女王様のあいさつの言葉によって暖かく包まれていきます。

不思議な国のファンタジアの世界を創り出し幸福を与えられているのは、このファンタジアを観ている子供達とファンタジアがある限り幸福の中で暮らしていけるのです。
精霊達は女王様を尊く想いながら、夢と希望を持つ子供達に感謝をしています。
同じように子供達は、お父さんとお母さんを尊く想い、家族の絆を強くしていきます。
『もう、わかりましたか?』
夢と希望の国ファンタジアは優しさと思いやりを創り、ファンタジアを観ている子供達そして家族と共にあるのです。

『さあ、子供達、夢と希望を持って冒険に出かけましょう』
無知でヤンチャな子供達に女王様は声をかけ夢と希望を伝えていきます。
女王様の声は、お父さんとお母さんへ伝えられ、そして子供達へと伝わります。
お父さんやお母さんが、夢や希望、優しさや思いやりを持つ事によって、子供達は家族としての暮らしの中で成長し、夢や希望、優しさや思いやりを持つ事が出来るのです。
『お父さん、お母さん、さあ冒険に出かけましょう』
『そして子供達、さあ冒険に出かけましょう』

お母さんは一番最初に起きてカーテンを開け、部屋の中に太陽の恵みを与えてくれます。
次に起きるのは、お父さんで会社に行く姿で食卓につき新聞を読んでいます。
最後に起きるのは無知でヤンチャな子供達です。
『おとうさん、おはよう』『ああ、おはよう』
お母さんは、お父さんに、朝のご挨拶です。
『コウチャン、おはよう』
まだ眠そうな子供達のコウチャンに、お母さんは朝の挨拶をします。
『んー、お父さん、お母さん、おはよう』
コウチャンは、お父さんとお母さんに朝の挨拶をします。
この家族の挨拶が、その日の冒険の始まり、そしてファンタジアの始まりとなります。

お母さんは朝早くに起きて朝の食事を作ります。
そして朝の食事をテーブルの上に置き、お父さんお母さんとコウチャンで食卓を囲み朝の食事をします。
ファンタジアでは女王様が、お母さんと同じように一番最初に起きて次々と精霊達は起き女王様に挨拶をします。
精霊達はコウチャンのようにパジャマから新しい服に着替え、女王様のまわりに集まります。
お母さんはお父さんに『いってらっしゃい』と声をかけます。
お父さんが仕事に出かけると精霊達はお父さんのように、それぞれファンタジアでの決められた一日の役割を果たすのです。

お父さんが出かけてから、お母さんとコウチャンは、いつもの役割があります。
コウチャンは『おもちゃ』で遊んでいると、お母さんは掃除をして家の中をきれいに掃除をしていきます。
『コウチャン、玩具は、きちんと箱の中に閉まってね』
『は~~~い』
いつも通り、コウチャンは素直で大きな声でお母さんに返事をして、おもちゃ遊びにあきると、おもちゃ箱にきちんとしまいます。
『コウチャン、きれいにしまってくれて、ありがとう』
お母さんはコウチャンに声をかけます。
『コウチャン、次は何をするのかな?』
コウチャンは親指を唇でかみながら考えます。

そんな時お父さんは会社へ着くと必ず電話をかけてきます。
『今、会社に無事に着いたよ』
コウチャンは、お母さんが持っている受話器を取り、お父さんの声を聴き笑顔になります。
お父さんは絵を描く事が大好きです。
そしてコウチャンは『あ!』ひらめくのです。
『お母さん、コウチャンね、お絵描きしたい』
『お絵描きね、コウチャン、お絵描きノート買いに行こう』
『やった~!』お出かけです。
お母さんとコウチャンの次の冒険が始まりファンタジアでも精霊達の踊りが始まります。

コウチャンがお出かけする時にワクワクしている気持ちがファンタジアでは精霊達の踊りとなっているのです。
お母さんとコウチャンは、自転車に乗って近くのデパートへ出かけました。
『やあ~やあ~それおれ~それおれ~』
コウチャンの耳では何処からか聞こえてくる踊りの掛け声でした。
『ん~?』『どうしたの?コウチャン』
『うん?何でもないよ~お母さん』
ファンタジアでは女王様が精霊達を集めて子供達の夢と希望、そして家族の優しさや思いやりの話を伝え始めていました。

女王様は精霊達を暖かく包み込み、精霊達はニコニコしながら、子供達の夢や希望がファンタジアを創りあげている事を学んでいきます。
そして子供達の夢や希望を持つ事は優しさや思いやりも創りあげている事をも学んでいくのです。
コウチャンの幸福は、お父さんの仕事への意欲を持たせ、お母さんがコウチャンへの愛を持たせています。
お母さんとコウチャンはデパートを歩きながら色々な品物を見て回ります。
『お母さん、コウチャンのお絵描きノートは?』
『ああ、ごめんごめん、お母さん忘れてた~』
お母さんは、コウチャンのお絵描きノートを買いに来た事を忘れていました。
『お母さん、ダメね~!』
お母さんは品物を観ているうちに、自分の欲しい物を探していたようでした。

お父さんは土曜日と日曜日はお休みで土曜日はゆっくりと過ごします。
日曜日になると、お母さんとコウチャンを連れて車でドライブに行きます。
『お父さん、今日はどこに行くの?』
『コウチャンが楽しくなれるところへ行こうね』
行先は、お父さんが決めて、どこに行くかは教えてくれません。
ファンタジアでは新しく広がったファンタジアへ精霊達は遠足に行き、新しく創られた精霊達に会いに行きます。
そして新しい精霊達を連れて女王様の所へ案内をします。
子供達だけでなく、お父さんやお母さんの幸福がファンタジアを広げ精霊達を増やしていくのです。

ファンタジアが拡がり精霊達が増えていくと多くの家族が幸福になっていく証なのです。
コウチャンの夢と希望は、まだ夢の中の夢ですが笑顔で喜ぶ姿は希望に満ち満ちています。
お父さん達やお母さん達が、たくさんの愛情を子供達に与える事によって家族の絆は深まっていきます。
ファンタジアの国は大きくなり絵本の内容も変わっていくのです。
しかし絵本の内容が変わっていくという事は子供達の夢や希望があるから、でも子供達から夢や希望が無くなったとしたらファンタジアの国も変わってしまうのです。

ゆかいで楽しい日々や夢や希望に満ちた日々は永遠に続いていく事はありません。
とても大切な言葉を忘れてしまうと時の流れと共に薄れていきます。
「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」「ありがとう」「・・・」
一言の挨拶が無くなってくと夢や希望を持った多くの子供達が少なくなるにつれ、ファンタジアは変わり精霊達も少なくなりファンタジアの国に異変が起きていくのです。
お父さんやお母さんと子供達の関係が失われると夢や希望を伝える事が出来なくなります。
夢や希望を持たなくなった子供達が多くなると拡がっていたファンタジアの世界に「壊し屋の暗国ルー」が創られてしまうのです。

壊し屋の「暗国ルー」は人間の「心」と同じで姿形はありません。
ファンタジアの国を暗闇にして精霊達を食べながらファンタジアの国を壊していくのです。
子供達の夢や希望が創り出していたファンタジアが暗闇になると親子の絆からなる「優しさや思いやり」も無くなってしまうのです。
「お父さん、お母さん、思い出してください」
残された精霊達は力をふりしぼり声をかけています。
「この絵本を読んでいる子供達みんな、早く気づいて下さい」
ファンタジアの女王様は親子の大切な絆を祈り、小さな心を持つ子供達に願いを込めて話しかけています。

暗国ルーは真っ黒でどんどん勢いを増して音を立てずに近づき精霊達を食べながらファンタジアの国を暗闇にしていきます。
「夢を持って希望を持って絶望しないで早く気づいて下さい」
このファンタジアの国は子供達と共にあり、子供達の思いが仲介役になっているのです。
「もう1度、親子の関係を見直してください」
「お父さん、お母さん、子供達に読み聞かせて下さい」
子供達に読み聞かせる事が出来るのは、お父さんとお母さんだけなのです。
ファンタジアの女王様は、何度も何度も子供達に声をかけていきます。
子育てをする、お父さんやお母さんに絵本を開き、子供達に読み聞かせるよう声をかけています。

ファンタジアの国が暗闇に包まれてしまうと親子の絆が消えてなくなります。
子供達の夢や希望によって創られているファンタジアの国も消えてなくなります。
「さあ、早く気づいて下さい」
ファンタジアの国を支えている精霊達は、暗国ルーに脅えています。
暗国ルーに精霊達は食べられ拡がっていたファンタジアの国は小さくなってしまいます。
このまま子供達の夢や希望が失われるとファンタジアの国は消えてしまうと同時に、夢や希望を持った子供達もいなくなってしまうのです。
ファンタジアの世界が消えてしまうと、これから産まれてくる子供達も少なくなってしまいます。

暗国ルーは大きな口を開けて、どんどん夢や希望で創られた精霊達を食べファンジアの国を壊していきます。
「夢と希望を持って!思いやり優しさを持って!」
女王様だけでなく残された精霊達も多くの家族に声をかけていきます。
「おはよう」「こんにちは」「ごきげんよう」「こんばんは」「おやすみなさい」「ありがとう」
大切な言葉と夢や希望をあきらめないで、心にある小さな光を信じてください。
「ガンバレー!」
ああ、私達の子供達、叫んでください。しかし・・・。
小さくなったファンタジアの国の女王様と少なくなった精霊達の声は、子供達に届く事はありません。
全ての精霊達は、暗国ルーによって食べられ消し去られてしまいました。
そしてファンタジアの国は精霊達のいない、女王様だけのひとかけらのファンタジアになってしまいました。

ファンタジアの国の女王様は最後の最後まであきらめず、子供達に叫び続けました。
その時、幸福に恵まれた子供達が産まれようとしていました。
お父さんとお母さんは、このファンタジアの絵本を開き、まだお腹の中にいる赤ちゃん達に読み聞かせを始めたのです。
「オギャー、オギャー、オギャー・・・」
両親の愛に包まれた赤ちゃんが叫びながら産まれてくるのです。
愛情に包まれた赤ちゃんの声は、お父さんとお母さんの心の叫びとなりました。
お父さんとお母さんの心の叫びは、赤ちゃんに夢と希望を与え始めます。
そして、ファンタジアの国に小さな光を灯す事が出来たのです。
小さな光が灯されたその瞬間、暗国ルーは脅えはじめていました。

産まれてきた赤ちゃんにファンタジアの絵本を読み聞かせるお母さんが増えていきます。
暗闇の中、ひとかけらになったファンタジアの国に小さな光が差し込みました。
多くのお母さん達は子供達に読み聞かせをしています。
読み聞かせをするお母さんの声は、子供達の心を通してファンタジアの国の女王様に届いていきます。
小さな光をつくる家族の絆によって、暗国ルーは最後のファンタジアのひとかけらを壊す事が出来なくなりました。
暗国ルーはファンタジアに灯された光に脅えながら、少しずつ小さくなっていきます。
そしてファンタジアの国に灯される光が多くなるにつれ、一つまた一つと新たな精霊達が創られていきます。
ファンタジアの国は家族の絆と灯された小さな光によって広がり、にぎやかな国となっていきました。

お父さんやお母さんが子供達にファンタジアの絵本を読み聞かせる事によって、子供達の心を通して読み聞かせる声はファンタジアの国の女王様へ届いていきます。
女王様は、その声を聞く事によって新たな精霊達を創りあげ、精霊達に声をかけていきます。
精霊達に声をかけていくと、暗国ルーは広がっていくファンタジアの国から消え去っていきました。
ファンタジアの国は再び少しずつ広がると、元気で新たな精霊達が姿を見せ始めます。
お父さんやお母さんの愛情によって子供達に夢や希望が与えられていきます。
ファンタジアの国は、家族の絆と子供達の夢や希望とつながっている事を忘れないでください。
「ありがとう!子供達そして、お父さん、お母さん」
家族の大切な思いやりと優しさ、子供達の夢や希望を決して忘れないでください。
ファンタジアの国では、女王様と精霊達は、いつまでも幸福を願いながら祈っています。
さあ始めましょう!ファンタジアの読み聞かせを、子供達の将来の為に!


いつもお読みくださりありがとうございます。子供の心を忘れずに。
幸福というものは、繰り返し訪れる事だと思います。
その中で繰り返し、試練を与えられると思います。
その試練を乗り越え、その合間に幸せを感じるのかもしれません。
あきらめず、ゆっくりと試練を乗り越えて下さい。
その先々に、幸せを感じることがあると思います。
ゆっくり、ゆっくり、あせらず、歩いてみてはいかがでしょうか。
お父さんガンバ!、お母さんもガンバ!、子供達と一緒に、さあ歩きましょう。

お知らせ:再編集して更新しました
ハッシュタグと一部内容の更新
編集ライターブログランキング
応援宜しくお願い致します
にほんブログ村
こちらも^out_point^ポチと


最新の画像もっと見る

コメントを投稿