【1月4日(木)】
今日はCamp2(5400m)のNido de Condores(Condors Nest←コンドルの巣)まで荷揚げ。
今回は一人4キロの食料+アイゼンetc明日なるべく荷物を少なくするために、今晩必要の無いものはcamp2に上げてしまう。
本日は4時間の行程の予定だ。とてつもなく大きい滑り台のような斜面をひたすら登っていく。
ベースキャンプから見上げていた山が今は同じ目線にある。登ってきたなぁ~と改めて高度を実感するときだ。
15分ほど休憩したら出発。こういう休憩のときはみな静かなんだよなぁ。
でも、キャンプ地についてリラックスすると、こんな調子
ランチはキャンプ地で。今日はいつもよりおいしかったなぁ。山に入ってからというもの、お昼は毎度お馴染みのサンドイッチ今日はサラミとチーズがついていたので、いつもより豪華なのだ。
まぁ、食事にはあまり期待していなかったけれど…でも、やっぱり…日本食が恋しい~
仲良しのハイケとペドロ
C2(camp2)からの眺め
エンリケとヴィヴィで登頂の予行練習。
しまった日の丸、忘れたよぉ
C2でガイドのオラシオンに
「ロミ!あれがアコンカグアだよ。」
と指で示して教えてくれた…けれどもっ。なんだかめちゃくちゃ近くない
なかなか彼の言葉を信じることができずにいた私。
でも、正真正銘。アコンカグアです
なんだかひょいっと行けそうなのにね…
帰りはサクサクっとC1まで戻る。そして翌日…。
【1月5日(金)】
当然のことながら、また同じ道を歩かなきゃならないのねぇ
荷物も昨日より重いしさっ。と愚痴りたくなるのを我慢。と、いうか歩き出したらそんなこと、考えていられません。
とにかく足を前に出すのみ歩くペースがそれぞれかなり違うので、他人に合わせてなんかいられない、って感じでマイペースにひたすら登る。
こうして見ると、けっこう急ですね
昨日は気がつかなかったけれど、Camp2はなんだか今までとは違って、温泉ぽいような硫黄の匂いが立ち込めている。
あぁ、温泉~
着くとすぐハイケと協力してテントを立て、快適な部屋作り。のんびりする間もなく、水の確保へと近くの雪渓へと向かう。
今年はここ、アコンも雪が少ないらしく、毎年ある雪解けの小川もなく、僅かに残っている雪渓を大切にシャベルで掘って麻袋に入れてテントまで運ぶ。
はっきり言ってお水は透明じゃありません
あえて言うなら薄いココア色!?でも、スープにしてしまえばわかりませ~ん
チャックはしょっちゅう壊れていたけど、快適(?)だったハイケ&ロミィのテント
さぁ、明日はいよいよ最終キャンプC3に向かう。
と、こんな大事なときにケンカ勃発!!
原因は荷物のこと。明日、自分の荷物の他に食料を一人4キロ持ってあがるのだという。これに対して、私たちは確実にC3までいけるよう(体力温存?)ポーターを雇うことを決めた。ポーターが持ってくれる荷物は20キロまで。残っているメンバーは8人。最初、私たち2人に付き、1人、計4人雇おう!ということになり、ガイドのオラシオンに掛け合うと、
「今、ポーター不足で雇えるとしても2人だけだ。」
との返事が返ってきた。
これに対し、サイモンは大激怒
実はベースキャンプで個人で雇うポーターについて話がでていたのだが、その時、オラシオンは「大丈夫だ。ポーターをどこででも雇うことができるから。」と言っていたのだ。
「2人だけだって話が違うじゃないか」
オラシオンに抗議をしたものの、どうにもならないと解かったサイモンはふてくされて1人遠くの岩にそっぽを向いて腰掛けてしまった。
エンリケとヴィヴィ夫妻は自分達が最初にポーターを頼んだのだから、1人は私たちに!と主張。そうなると残る1人を私たち6人でシェアをするよりほかないのだが、それに対しペドロも抗議。
そりゃ、みんな少しでも荷物が軽いほうがいいもんね。
この4人が険悪な雰囲気の中、タッソとタデオ兄弟があっちこっち走り回り、どうにか場を収めようと悪戦苦闘。
「僕たちはポーターいらないから。エンリケ&ヴィヴィで1人。君ら4人で1人雇えばいいよ。」とまで言ってくれた。
だけれども、どうもペドロはエンリケ&ヴィヴィ夫妻だけ、、、というのが気に入らないらしい。なかなか収拾がつかない。顔を真っ赤にして怒っている。
内心、そんなことどうだっていいじゃん。こんなことくらいでケンカすんなよ!
と思っていたけれど、一応意見を言わなくちゃならない。
「そんなに揉めることじゃないでしょ。いいじゃない、みんなでポーターを分け合えれば。明日歩くのだってたかだか4時間でしょ?まとまらないなら私もポーターなくたっていいよ。ゆっくり歩けば行けないことないよ。」
ってなことを言ったと思う。これはT&T兄弟と同意見。
今まで仲良くやってきたのに、こんなさもないことでケンカなんて
でも、それだけみんなの胸の中に頂上への想い、っていうのがあったからなのかなぁ。それは今でもわからない。
結果として、エンリケ&ヴィヴィ夫妻は体力的な問題でベルリンまで行かずに降りることになり、ポーターは6人で2人雇うことになって一人7キロちょっとの減量になったのだけれど
こういう時って国民性?というか性格?がよく現れるよね。
ジェントルマンのサイモンはわりと子どもっぽくてすぐ不貞腐れる、ということがわかったし、ペドロは喜怒哀楽が激しい。ハイケはすごく論理的。T&Tは人の和をすごく大切にする。私はT&Tに日本人に近いものを感じていたし。
私は…う~ん、どうなんだろ、自分のことはわからないね
まぁ、そんなわけで間に入ってくれたT&Tの活躍があってか、いつの間にか問題は収まり、翌日は公平にはかりを使って荷物を分け合い、ベルリンキャンプを目指し一致団結!向かったのであります。
続く
今日はCamp2(5400m)のNido de Condores(Condors Nest←コンドルの巣)まで荷揚げ。
今回は一人4キロの食料+アイゼンetc明日なるべく荷物を少なくするために、今晩必要の無いものはcamp2に上げてしまう。
本日は4時間の行程の予定だ。とてつもなく大きい滑り台のような斜面をひたすら登っていく。
ベースキャンプから見上げていた山が今は同じ目線にある。登ってきたなぁ~と改めて高度を実感するときだ。
15分ほど休憩したら出発。こういう休憩のときはみな静かなんだよなぁ。
でも、キャンプ地についてリラックスすると、こんな調子
ランチはキャンプ地で。今日はいつもよりおいしかったなぁ。山に入ってからというもの、お昼は毎度お馴染みのサンドイッチ今日はサラミとチーズがついていたので、いつもより豪華なのだ。
まぁ、食事にはあまり期待していなかったけれど…でも、やっぱり…日本食が恋しい~
仲良しのハイケとペドロ
C2(camp2)からの眺め
エンリケとヴィヴィで登頂の予行練習。
しまった日の丸、忘れたよぉ
C2でガイドのオラシオンに
「ロミ!あれがアコンカグアだよ。」
と指で示して教えてくれた…けれどもっ。なんだかめちゃくちゃ近くない
なかなか彼の言葉を信じることができずにいた私。
でも、正真正銘。アコンカグアです
なんだかひょいっと行けそうなのにね…
帰りはサクサクっとC1まで戻る。そして翌日…。
【1月5日(金)】
当然のことながら、また同じ道を歩かなきゃならないのねぇ
荷物も昨日より重いしさっ。と愚痴りたくなるのを我慢。と、いうか歩き出したらそんなこと、考えていられません。
とにかく足を前に出すのみ歩くペースがそれぞれかなり違うので、他人に合わせてなんかいられない、って感じでマイペースにひたすら登る。
こうして見ると、けっこう急ですね
昨日は気がつかなかったけれど、Camp2はなんだか今までとは違って、温泉ぽいような硫黄の匂いが立ち込めている。
あぁ、温泉~
着くとすぐハイケと協力してテントを立て、快適な部屋作り。のんびりする間もなく、水の確保へと近くの雪渓へと向かう。
今年はここ、アコンも雪が少ないらしく、毎年ある雪解けの小川もなく、僅かに残っている雪渓を大切にシャベルで掘って麻袋に入れてテントまで運ぶ。
はっきり言ってお水は透明じゃありません
あえて言うなら薄いココア色!?でも、スープにしてしまえばわかりませ~ん
チャックはしょっちゅう壊れていたけど、快適(?)だったハイケ&ロミィのテント
さぁ、明日はいよいよ最終キャンプC3に向かう。
と、こんな大事なときにケンカ勃発!!
原因は荷物のこと。明日、自分の荷物の他に食料を一人4キロ持ってあがるのだという。これに対して、私たちは確実にC3までいけるよう(体力温存?)ポーターを雇うことを決めた。ポーターが持ってくれる荷物は20キロまで。残っているメンバーは8人。最初、私たち2人に付き、1人、計4人雇おう!ということになり、ガイドのオラシオンに掛け合うと、
「今、ポーター不足で雇えるとしても2人だけだ。」
との返事が返ってきた。
これに対し、サイモンは大激怒
実はベースキャンプで個人で雇うポーターについて話がでていたのだが、その時、オラシオンは「大丈夫だ。ポーターをどこででも雇うことができるから。」と言っていたのだ。
「2人だけだって話が違うじゃないか」
オラシオンに抗議をしたものの、どうにもならないと解かったサイモンはふてくされて1人遠くの岩にそっぽを向いて腰掛けてしまった。
エンリケとヴィヴィ夫妻は自分達が最初にポーターを頼んだのだから、1人は私たちに!と主張。そうなると残る1人を私たち6人でシェアをするよりほかないのだが、それに対しペドロも抗議。
そりゃ、みんな少しでも荷物が軽いほうがいいもんね。
この4人が険悪な雰囲気の中、タッソとタデオ兄弟があっちこっち走り回り、どうにか場を収めようと悪戦苦闘。
「僕たちはポーターいらないから。エンリケ&ヴィヴィで1人。君ら4人で1人雇えばいいよ。」とまで言ってくれた。
だけれども、どうもペドロはエンリケ&ヴィヴィ夫妻だけ、、、というのが気に入らないらしい。なかなか収拾がつかない。顔を真っ赤にして怒っている。
内心、そんなことどうだっていいじゃん。こんなことくらいでケンカすんなよ!
と思っていたけれど、一応意見を言わなくちゃならない。
「そんなに揉めることじゃないでしょ。いいじゃない、みんなでポーターを分け合えれば。明日歩くのだってたかだか4時間でしょ?まとまらないなら私もポーターなくたっていいよ。ゆっくり歩けば行けないことないよ。」
ってなことを言ったと思う。これはT&T兄弟と同意見。
今まで仲良くやってきたのに、こんなさもないことでケンカなんて
でも、それだけみんなの胸の中に頂上への想い、っていうのがあったからなのかなぁ。それは今でもわからない。
結果として、エンリケ&ヴィヴィ夫妻は体力的な問題でベルリンまで行かずに降りることになり、ポーターは6人で2人雇うことになって一人7キロちょっとの減量になったのだけれど
こういう時って国民性?というか性格?がよく現れるよね。
ジェントルマンのサイモンはわりと子どもっぽくてすぐ不貞腐れる、ということがわかったし、ペドロは喜怒哀楽が激しい。ハイケはすごく論理的。T&Tは人の和をすごく大切にする。私はT&Tに日本人に近いものを感じていたし。
私は…う~ん、どうなんだろ、自分のことはわからないね
まぁ、そんなわけで間に入ってくれたT&Tの活躍があってか、いつの間にか問題は収まり、翌日は公平にはかりを使って荷物を分け合い、ベルリンキャンプを目指し一致団結!向かったのであります。
続く
そうそう、ニド・デ・コンドレスの水が多分一番濁っていたような気がしますテルモス覗いても底が見えなかったものねでも私もしこたま飲みました青空トイレと土地の水が飲めればどこでも旅できますよね~
・・・しかし、いろいろありますね~。
国民性なのでしょうかね、それとも性格?
日本人でも色々な人が居ますからね~。
でもなんとかまとまって、見てる私もほっとしました~。
さてさて続きは~??
英語では日本伝統の掛詞なぞ理解されないかも。
写真を見ると山頂までホントにひょいっと行けちゃいそうですね。他の写真を見るとすでに見上げるような山々がなくなっちゃっているから、酸素も薄いんでしょうね。
う~ん、見てるだけで息苦しくなってきた。
それにしても超驚きです!。日本人のツアー登山ではよく耳にするような話ですが、ここに来て仲良しグループにこんな展開があったとはビックリです。「高山病(高度障害)になると性格が悪くなる」というのは、知り合いの高所エキスパートの方の持論なんですが、今回の件についてこれがあてはまれば良いのですが・・・。
ある意味で今後の展開がとても気になります。興味本位のコメントですみませんでした。
ご無沙汰です。こちらは仕事でまた海外行ってました。仕事の相手が海外なんで、当たり前ですけど、国民性ってそれぞれですね。日本人はやっぱり
協調性はある方でしょうか(逆に言うと主体性に欠ける??)まあ日本人だっていろんな人がいますけど、、、山に限らず、疲れてきたり 自分に余裕がない時は どうしても 喧嘩がおきたりするもんですね。
自分も学生時代の夏山縦走の5日目で、険悪な雰囲気が漂ったことを想いだしました。(まあ今となっては
良い?想い出ですけど。。)
TAKEMARU
私にとっては細かいニュアンスまでわかっていなかったので、そんなに不快な思いはしませんでしたが
やっぱりここまで来たからにはみんな、山頂には立ちたいし。
私も自分のこの頑丈な胃さえあればどこでも旅できる~って思っていたんですが、実際は日本食がないと無理~ってことが判明しました。
また追って書きますが、2日間くらいご飯が食べれなくて辛かったんですよ
読んでくださってありがとうございます
国民性もあるかもしれませんが、白音さんのおっしゃるように、日本人でもいろんな方がいますもんね。
一概に〇〇人だから・・って言えませんね。でも、ほんと良くも悪くも山では性格が出るなぁ、と
でも、お互い意見を言い合って最後にはまとまって、良かったです~
「山田君、ざぶとん…2枚持ってきて!」
って感じでしょうか
なんだかdalfourさんだったらうまくまとめられちゃいそうですね。
普通にしているぶんには空気の薄さは感じなかったんですが、夜、寝るときは恐怖との闘いでした
山頂、走って行けてしまいそうでしょお