3 required senses for our team 私がチームに求める3つのセンス

2010年08月27日 | ビジネス系
われわれが所謂BTOの下請け的な立場から脱却するために下記をスキルの定着を提案する。

1.Data Sense
 1)"according to the data,..."
 2)"ensure the validity of raw data"
 3)"clarify the logic from raw data to the conclusion "
2.Language Sense
 1)Pronunciation
 2)word
 3)particle
3.Business Sense
 1)declare the purpose and start from conclusion
 2)keep the balance ()
 3)assume as if you are in opposite side


1.Data Sense  データに対する感覚
 1)"according to the data,..."  まずはデータから話を始めること
 われわれのチームは、何かを生み出すというよりも、何かの結果を分析し、ビジネスを適切な方向へ導くという、管理的な役割が期待されているわけだが、現代の管理手法において、最も重要視されるのがデータである。何か新しいことを始めるときのアイデア自体はデータを見ながら思いつくこともあれば、実際の現場感覚から思いつくものもある。それをうまく分析して、データとして見せることが管理の第一歩である。

 2)"ensure the validity of raw data" 元データの妥当性を検証すること。
 データを分析し、何かしらの結論や方向性を出すことが求めらるときもある。その際に使用する元データについては意外と深く考察されていないことが多い。例えば、
  ①データのソース(出所)、
  ②データの範囲(期間、特定のビジネスにフォーカスしたものかどうかなど)、
  ③データで表現しきれていない部分があるか(これは現場感覚とデータが大きくかけ離れているときの言い訳とする場合もあろうが、本当のところはデータの取り方がよくないので改善の余地がある)、
である。

 3)"clarify the logic from raw data to the conclusion " データから結果までのロジックを明確にすること
 ロジックという面からすれば、エクセルを利用し、元データのシートから関数などを駆使してsummaryが見えるような形にしておくのが望ましい。こうしておくことで、元データの修正に容易に対応でき、ロジックも後から考察することができる。

 逆に言うと、下記は禁忌とすべきである。
 1)データなしに改善のアイデアを実行に移そうとすること。
 2)元データの出所が不明だったり、データ自体に信頼が置けなかったり、元データの作成意図をよく理解していない状態 (自分で元データを収集すべき理由はこれらを深く考慮しなかったばかりに後で大逆転が来るということがしばしばあるからである。)
 3)ロジックが明確でない結論を元にしたプレゼン。上司も部下も同僚もフォローできない。

 少し前に流行した、「地頭力」(フェルミ推定(-すいてい、Fermi estimate))では、例えば「日本にピアノ調律師が何人いるか」みたいな問いを、元データの「仮定」とロジックの「組み立て」で正確ではないにしても推論するというもの。このトレーニングは、結論を持ってくるときの二本柱である、「元データ」と「ロジック」の重要性を教えてくれる。



2.Language Sense  言葉に対する感覚

中国人にとっては、いつも悩みの種で、またおそらく永遠に解決されないであろう問題、それが言葉に関するものである。多くの日本人にとっては、日本人っぽくない「残念な」日本語でコミュニケーションをするのは不快、というのが一般的な感覚であろう。前回、東京に出張に向かう飛行機の中で、non-native speakerの日本語を聞いて思ったのは、日本人っぽくない日本語にはいくつかの要因があるということだ。
これもデータにしたい(たぶん、誰かがそういう論文を書いていそうな気がする)具体例は後日収集予定。

 1)Pronunciation 発音
 私の体験からすると、日本語の発音は中国語の発音よりもだいぶ簡単だと思う。ただ、もしかすると日本語にあって中国語にない発音があるかもしれない。たぶん日本語の「え」の発音は、中国語にないのでは? 
 もうひとつはイントネーションの問題。これは国語辞典にばっちり書いてあるのだが、これがおかしいと「どこの地方だよ」となってしまう。

 2)word 単語
 我々は専らビジネス日本語が求められる環境にあるが、各スタッフの「ビジネス」日本語に対する認識は結構差があるように見える。私も日常生活の場面では、中国語の簡単な単語の組み合わせで何とか自分の意思を伝えることは可能だが、ビジネスの重要な場面でそのようなレベルでやりとりされるのはふさわしいとはいえない。日本語では特に丁寧な言い方や敬語は日本人にとっても難しいとされている。
 また、日本語を学ぶ中国人の問題点として、ビジネス用語やシステム用語を中国語で覚えているのだが適切な日本語が出てこないということがある。例えば、クレジットカードのオーソリのことを「授権」と書いてみたりである。このような、日本人にとって不可解な単語の使い方は、文書への関心を低下させるだけでなく、書き手そのものに対する不信感を抱かせる。書き手があまりにも読み手のことを考えてない、不親切な人だと思ってしまう。コミュニケーションギャップの一種である。

 3)particle 接続詞や助詞の使い方
 日本語の特徴である助詞については、中国語では助詞がなくても何とか通じてしまうことからか、不自然な言い回しになってしまう中国人が少なくない。一つや二つの書き間違いなら目をつぶってくれるが、それが明らかに中国語の翻訳のようなものや、文書の意図を左右するものだとよくない。


3.Business Sense  ビジネスに対する感覚
 私の経験を元に考察すると、ビジネスに必要なセンスは上記2つに加えて下記の通りである。

 1)declare the purpose and start from conclusion 目的を明確にし、結論から話す
 これは大きく分けて2つの考え方である。
 「目的を明確にする」のは、仕事をやる上で必要な第一歩である。例えば、何のために今日はミーティングを開くのか、何のためのプロジェクトかなどを明示する。具体的に数値化された目標まで落とし込む。
 「結論から話す」というのは、まず相手の期待していることを明らかに言及した上で話を始めるということ。例えば、相手の質問に対してYESなのかNOなのかを明確にすることである。日本語がある程度上達して会話力に少し自信がついてきた中国人スタッフに多いのだが、質問に対する答えとして、「なぜ」の部分を長々と話してしまい、結局答えはどっちだったのかわからないということもあった。このようなやりとりでは、質問者にとっては、はぐらかしているように聞こえて、もどかしい思いをさせてしまう。また、質問の意図を汲み取れるだけの理解力がないものと判断されかねない。

 2)keep the balance  バランス感覚
『The first 90 days』では、Technical, Political, Cultural の3つの点において、弱点をつくるべきではないとしている。
何が重要で何が重要でないのか、7つの習慣 の第三の習慣「重要事項を優先する」でもこの重要性が説かれているが、それを仕分けるのは結構難しい。
大企業でありがちな、measurementのパラドックス(ジレンマ)にはまらないようにする。部分最適、全体不適の状態のこと。measurementを達成することが誰にとってのhappyになるのか、それはなぜか、よく考えること。happyになると思われる人に実際に話を聞いてみて、本当にそれが彼らの望むところであるかを定期的に確認すること。
バランス感覚さえしっかりしていれば、フリーライダーとして、自分自身ではこれといった付加価値を生み出さずして高いポジションに居座ることも可能かもしれない!

 3)assume as if you are in opposite side  相手(お客様)の立場でも考えてみる。
 まあこれは論語の引用なんだけど、中国人にとってはいろいろな意味でまだ難しいかもしれない。自分が体験したことのないサービスを他人に提供することがはたして可能か。レストランに行けばわかるが、ここが中国人が超えるべきひとつの限界点である。立派な指導者がいればなんとかなるかもしれないし、非常に感覚的な問題であるので、日本人の助言が必要不可欠である。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。