ふわふわ

亭主と実母と家族
それは摩訶不思議な関係なり
不倫発覚後の家族たちの日常は如何に?

記録③

2009-03-23 16:24:12 | バトル
 

『 オレを立てろ!! 』

かくかくしかじか・・・・ってクルマのCMがあったが 昼間の経緯を息子に
話しつつ ひたすらに息巻いている亭主とのすったもんだの話の末に
亭主の口からついて出た言葉が コレだもんな


『 オマエが反省しろ 』 が 『 オレを立てろ!! 』 へと続く意味とはなんぞや?


要するに オレにヨイショしろっていうのだ 
しかし 反省らしいこともしないし あれこれ画策してはヘソクリし続けるお宅に
これ以上 面子を立てなきゃなんない理由が見つからない 


いまさら妻の役割を求められたってねぇ
表向きには 妻を演じて アンタが恥をかかないようにと 送り迎えはおろか
気配りもしぃ~の 金子も持たせぇ~のと してるじゃござんせんか?



それ以上は ナニをお求めなんざましょ?
前にも書いたことがあるけれど 『北風と太陽』 という童話を ご存知ない?


あー 知らんかもね? ワリイ ワリイ
亭主の幼少のころは この地域には 幼稚園がなかったらしい
9つ離れた義弟のときは あったので行かせたらしいが いつか亭主が
そのことを皮肉まじりでボヤイたことがあった


「オレは行けなかった」  


そう言うてもねぇ ないから しゃぁないんちゃう? 
なんなら 今からでも行って人生やり直してもええけどぉ? 


やっぱり 半端じゃない妬み心は この頃から育っていったのかねぇ




手に入らないと判ると 羨望が恨みに変わるのか
当時の義父母が その心理を汲んでケアしてやったら また違ったかな?



いやいや 結局は自分自身の人間性で 気がつくひとは自分で学習してるさ
敢てそれをしないのは ひととしてのレベルが低いってことだわね 
だから 表向きの知識だけをひけらかして 教養ぶってるんだね?


童話じゃないが 北風ばかりじゃ 旅人のマントは脱がせられまへんでぇ
そのお歳で それすら判らないとは かなりの
※「オツムテンテン~ 歳なんぼ~ですな


※子供の頃に 相手をからかう時にはやしたてた子供うただと
 記憶しているが定かではない
 (歳の割りに アホやね?)という意味だったと思う 





そうやって ごり押ししてでも 自分の意を主張するのは 勢いでしか
ものを言えないと すでに敗北している者の心理かも 
だから そう喚いた亭主に きっぱり答えてやった


「これ以上 (あんたの顔を)立てるだけの愛情 
もうないんだけどぉ~




亭主はさきほど下りてきて以来 ひと言放つたびに 
立ってはウロウロしている
テンションが高いせいか 落ち着かないだけかはワカラナイ
ワタシの言葉にも 言い返せないもどかしさでか 
睨むばかりでウロウロしてるし


大丈夫かぁ? 
落ち着けよ いい加減。。。


息子が言った


「座って 話したら?」 


あぁ またも息子に言われたがな。。。作戦負けやね?




実りない話し合いが終わってフェイドアウトした亭主が 自室からおりてきた
落ちついたのか トイレタイムなのか?
明らかにワタシを避けて 息子にナニやら話しかけている


息子は そのとき玄関で 翌日に備えてクツを磨いていた
実は 彼女の実家へ嫁取りの挨拶に行こうとしていた前夜なのだ


「・・・さっきは すまんかったね」 


亭主には 数日前からそのことは伝えてあるし 
珍しくその話で盛り上がったのだった
なのに この始末である なんたる親か
落ち着いたら気が退けたのか それともあくまでもオレを
怒らせた(ワタシ)が悪いというポーズなんだろうか・・・


たぶん 後の方だね


息子はクツを磨きながら 言ったとか


「そう思うのなら 普通に話ししたら?」 パチパチ 拍手もんである


亭主は無言のまま 佇んでいたとか 




やっぱ アンタの負けでんな  



記録②

2009-03-21 11:15:14 | バトル
そのフキゲンはその夜まで続き いつも以上に 気まずい夕飯になった
しかも息子は目で (挑発すんなよ)と言い続けてるし・・・
しかし ワタシは家庭内での理不尽さは 正さないと気が済まないタチである


ましてやモラッ気十分な亭主には ここでこちらが退いてしまうと 勝ち目あり
ドンドンと要求がエスカレートするのは目に見えている



鉄は熱いうちに打たねばならない



で、 ごく穏やかに尋ねた


「書類 どうした?」
「うん このところは修正した方が。。。」


おや? 別のところの数字に話が変わってるじゃん
しかも子供がいるせいか 普通に話してる・・これがモラなのだ
ダレもいない一対一のときに 仮面をはずすのだ
ムカムカしてきた
ひと通り 修正箇所の話も済んだら 亭主は さっさと お茶のカップを手に 
黙ったまま階段へ・・・いつものフェイドアウトか?


話は終わってないだろうが?
どうして いつも きちんと対峙できない??

「え?話それで終わりなん?」
「まだ なにかあるんですか?」 出た 敬語


亭主はすでに階段を昇っている
ムカついたワタシはさらに言った


「昼間のときと随分 違うんだね?」 
「・・・・・・・・・・・」
「(けんか腰の物言い)反省したん?」 


いつもはダンマリなのに 二階の廊下から 速攻で返ってきた


「オマエが反省せぇっ!!」 


なですとぉ~~?
そんなにお酒も呑んでもいないのに えらい強気だねぇ?


ワタシのナニを反省するんだよ?
茶碗を洗ったりして気を静めようとしたが やっぱりムカつく
ナゼも 申告時になると こうも理不尽な態度になる?


まいどまいどの堂々巡りにゃ 飽きてるんだよ


やっぱり ここはきちんと話し合わねばと 子供のいない方がいいかと 
息子に言い置いて 亭主の部屋へ行った
亭主は 古いパソに向かってゲーム中 


「ねぇ なんでワタシが反省すんの? 昼間にけんか腰だったのはそっちでしょ?」


途端に 亭主は立ち上がって パッパと 机の灯りもパソも消し 
次いで部屋の灯りまで消して 怒鳴った


「ハイハイ!! 下で話そうやないか!!!」 


は?なに この展開は???
危険信号が点滅し始めた


亭主はあっけにとられてるワタシを なんと小突いて部屋から押し出し 
廊下に出ると 突き飛ばしたのである・・・このワタクシをばである
転びはしなかったが 転んでもおかしくない勢いだった
ワタシの運動神経かつ反射神経の賜物かも 
明らかにワタシへの敵意が丸出しである


なんだ コイツは? ダレも見てないところでは DV化するのか?
せっかく子供のいないところで話そうってしてるのにさ


ほほぉ そうきたか!!


つい憤怒の勢いで 階段を下りかけた亭主に続こうとしたら 
亭主がパッと振り向いた
どうやら殺意を感じたらしい 
そうしたら 亭主は バッと壁に背を貼りつかせて言ったのだ


「先に下りろ!」 おやおや なんと気の弱いこと? 
「オホホ アンタみたいに突き飛ばしはしないから 
心配せんでええよぉ~」




頭の中じゃ 完璧に階段から蹴落としていたが・・・



ただ後先考えない亭主と違って ワタシには想像力がある
突き落とせば どうなるかぐらい判る
階段下には犬が昇らないように 園芸用の低い木の柵を渡してある
先は尖ってはいないが 勢いよく落ちればケガをするのは必至である



ここがモラッ気十分のDVオトコのアンタとの違いなのさ



階下では息子も部屋から出てきて 呆れたように亭主を見上げていた
亭主は 虚勢を張って 居間のテーブルの前に座り
(以前はソファでダンマリだったのに)


「さぁさ 話し合おう!!」

その手には たまたまテーブルに置いてあった「孫の手」
手のひらにピシピシと当てて威嚇しながらである



小ズルイ亭主は 息子が歯止めにはなると踏んでのうえで 
日ごろの不満を言おうって魂胆なんだろう
たった二合足らずの酒で 勢いつけて また酒の上での狼藉だと
後で言うつもりかい?


だいたい なんの不満がある?
アンタとは とっくに夫婦ではありえないではないか?
ただの同居人の不満とはいったい?


息子が相変わらず 孫の手をピシピシさせてる亭主に 
静かに言った


「それ 置いたら?」 


素直に置く亭主に 思わず吹き出しそうになった・・・親子逆転じゃん
すでに亭主には 負け犬の色濃ゆしであるが 逆ギレしてでも勝ちたいらしい
実は息子は この夏前には 婚約者と住み始めるのだ
そうなったら 亭主にとっては頭の上の重石がないのも同然になる 


たぶん そんな含みもあって チカラで抑えつけようというのだろう
そして〆のひと言を放った


「オレを立てろ!!」 


はぁ~~~っ?  またまた なんですとぉ~~???? 


記録①

2009-03-20 11:03:12 | バトル

先週は まったく亭主に翻弄された一週間だった
そして今週も それはまだ遺憾なく発揮されている・・・が 記録のために
まず 先だっての後のことから 書いてみよう


事故死のネコ騒動に始まり 亭主のキゲンのウェーブは上がったり下がったりを
繰り返していたころ ワタシはまだその限界を越えようとしていたのに 
気づいていなかった


相変わらず 能天気なワタシ


そして それはコップの水が溢れるがごとく 申告の書類を作るときに 訪れた
そもそも亭主は毎度 このときになると キゲン超悪くなる


なぜならば自分の不得意な分野だからである
数学が得意だったという自慢は おおよそ計算とか微妙な数字扱いの 
現実的な分野には発揮されない代物だった


亭主にすれば メンドウな申告は すべてワタシに丸投げしたいところなのだ


自分は お偉い先生だからして 下々の下世話な数字のことなどは
知らんということにしときたいらしい


こんな時ばかり ワタシを利用するモラおとこなのだ 
なにをタカピーに構えてるんだかね・・・いまどき死語に近いか


でもねぇ あんたはただの一介の小商売の経営者じゃないか
自分の商いの 経営状況も把握しないで 偉そうに講釈ばかりしてんじゃねぇよ
と言いたい



ということで 今回も亭主に取りまとめた帳簿の一覧を手渡して
亭主が書類を書く段階へと促したのである


亭主いわく ワタシは経理担当らしい・・・ほぼ無給だから ボランティアとも呼ぶ
それでも心優しいボランティアのワタシは格別の温情をもって毎日の
数字の作業をこなしてはいるが 
最後の〆は どうしたって経営者たる亭主の仕事だと思っている


だから 何を喚こうが 最後の〆ぐらいはして頂きます!ってことで 
ブーブーと垂れる亭主に 書類を手渡して結果を待った
繰り返すが ワタシは現実に動いたお金の取りまとめをするのが
仕事である



だが 亭主はまたそこでつまづいた・・・ていうかやっぱりコケた 




計算が合わないと意気込んで 裏までやってきたのだ
一見穏やかだが なんのことはない がいたからである
そして 結果は亭主が減価償却費を加えるのを忘れていたと判った


※減価償却費とは 改築や新しい設備を入れたりした費用を 耐用年数の間に
 少しずつ費用・損金計上する費用

 
 
それを指摘した途端に 亭主はケンカ腰になった(客は帰った後)


亭主は指図や非難は する方であってされる方ではないと思っている
モラの論理
しかし常人のこちらは 当然不愉快になる
年明けからこっち 細かな数字の作業を コツコツとしてきたさ
小さな商いなりの節税も心掛けての ワタシの努力が見えんのか?
あ、モラだから見えんかったか シツレイ シツレイ


その後はいつもの水掛け論で 言葉尻にひっかかっては 趣旨をすり替え
ワタシのミスだと言わんばかりに屁理屈三昧である
だから 言ってくれた


「ワタシのせいなん?」  


違うやろ アンタのど忘れのせいやろ?
毎度毎度 責任転嫁のとばっちりで ワタシを愚弄するのはやめんか?


途端に 亭主はキレた 完璧にすり替えの論理に逃避したのだ


「そうそう アンタのせいじゃない アンタのせいじゃない 
アンタのせいじゃない  アンタのせいじゃない  
アンタのせいじゃない・・・(以下エンドレスのリフレイン)」



なんかの呪文かいな


そうさ アンタのせいなのさ!!


実は 亭主は一年経って すっかり手順を忘れていたのだ
そのことを見透かされたことで 自分の無能ぶりを暴露してしまったのに
気づいたのだ
ここからは 八つ当たりの構図になって 
とにかくワタシのせいにしとけってことになったようだ


「あんたが 経理担当だからさ


おいおい 都合のいいときだけ ワタシを働き手だなんて
言ってほしくないね
いつもの言い草はどうした


『外からカネを持ってこないオマエは 働いてない 
ただのムダメシ喰いだ』
 


まったくフザケた野郎だ
亭主の頭では 経理担当なら 経営者であるオレの意を汲んで 
数字を書き込むだけにしておかないといけない・・らしいのだ
どこまでも厚かましく上げ膳据え膳を要求するヤツだった



おお~~~ぃ  経営者 しっかりせんかい!! 



未だ波高し

2009-03-04 10:36:53 | バトル
やっぱり この亭主はおかしい
人としての情が まったく欠落している
通じないってのは哀れだねぇ。。。


先だってはヨイショされまくりの理事会を終えて キゲンも良好状態で帰館した
おまけに 役付き手当てもすんなり出して もっと上キゲン
もっとも足代はたぶん・・・
夕飯も ふたりだったので チャンネル権も与えたし
酒で疲れた胃袋に優しい食事も提供した


こんなにキゲンが持続するのも滅多にないチャンスだと
我が家の経済状況について マジメに話せるやもと思った・・・


が、甘かった。。。。
コイツは こともなげに こう言ったのだ


「節約も頭打ちなんだったら そろそろペットのことを考えたら?」


ペットのことって
・・・・エッ~~!!!!! 何を言ってる 


ネコ騒動に続いて またも耳を疑った
暗に処分しろと言ってるのだ



てめぇの働きの悪いのを 棚に上げて 
ペットを物みたいに扱って始末しろだとぉ~~~~
おめぇには ひとの情ってぇのが
小指の先ほどにも ねぇのかよぉ~~~ 



なんだか江戸っ子風になってしまったが 
頭の中は憤怒で渦巻いていた
しかし ここはグッと抑えるところ  
感情的になった方が 負けである


ワタシ どうしたって 自分の非は認めないのは 毎度ながらわかってたじゃないか
      期待なんぞするなよ・・・ワタシ


ワタシ でもさ キゲンのいいのを利用したら 芝居でも いい話になるかと思ったのさ

ワタシ わかる わかる どうしたってアンタは おひとよしだもんな

ワタシ しかし コイツはひとの大事にしてるものから壊すんだよな
      ヘソクリ差しだしもしないで ペット始末しろって舐めてるよ
      いっそのことテーブルひっくり返して 包丁でもつきつけていい?

      
ワタシ まぁまぁ ここはひとつ だぁれも間に入る子供もいないことだしさ
      ガマンしなよ
 


一瞬の間に 心の中で飛び交う ワタシ同士の会話
知ってか知らずか バカ亭主は またも棚ボタを待つような顔してる


「なにか 他にいいアイデアありますかぁ~~? 

とぼけた野郎
んじゃ ひとこと言ってやるよ

「そうだね アンタの交友費減らすしかないんじゃない?
ペットにかかる分だって 子供らと分担してるから 
大したことじゃないしさ」

「・・・ボクの交友費ですか。。。


そうだよ ボクちんのだよ


先日出させたスケジュールだって 趣味と会のお役目とで
いっぱいじゃござんせんか


ワタシの断りなしに 受けた会長職なんだから 
もう十分じゃないのかねぇ?
そのお役にふさわしいおあしすら 自分で絞り出せないんだからさ


言いたいことは山ほどあったが 心の中だけにしといてやった 


亭主はいつもの如く 黙ってトイレに・・・
仕切りなおしでっか? ええ知恵絞りだしなはれや



程なく帰ってきた亭主は どっかソファに腰掛けた
これもここ数年 こんな話し合いには見慣れたシーン
ダンマリを決め込んだようで ウンともスンとも言わない
じゃ 遠慮なく申し上げてみましょうね


「アンタさ 短絡的にペットを処分しろって 言えるのって 
ひととしておかしいよ」

「うん 


それがどうしたってか?
チッ やっぱこりゃ話になんないね
ペットよか アンタを処分したくなるわさ


「勉強会で みんなこの景気のこと話さないの?」 
核心に触れてみる・・いやがる話題
「(みんなのとこも)減ってるだろうけど・・・話さないね・・・・ 
おやおや
「ふ~~ん どうしたもんかねぇ。。。」 
マジメな話がナゼできない?
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 
(カァ~~ カラスの飛ぶ声がしたような?)
「ねぇ 毎月収支決算出してるんだから 
あなたの方がいろいろ考えてるんじゃない?」
  どや?
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
(カァ~~~カァ~~ カラスじゃなくて しらけ鳥だったみたい) 


いっつも決算書を出しても 見たフリして横にポイしてるの知ってるんだよ
そこから 何かを生み出すことなんて 出来ないってこともさ


さて ボールは投げたから 後は待つのみ
精一杯 オブラートに包んで言ったんだからさ 
聞き逃げしないでちゃんと答えを出してみろってばさ


しかし 亭主はやっぱり固まってしまったかのように 
微動だにしないで ひたすらテレビ画面を 見ているフリ


あららぁ~~ 懐かしいこと 
これじゃ まぁた いつもの聞き逃げだぁね
到底 マジな話は出来ない御仁だったか・・・再々々々?々確認
この先の 老後 真剣に考えなくっちゃな
 

さぁさ お開き お開き~~~ 
お茶碗でも洗いましょ~~~ムダな時間使ったわ


ワタシがいなくなった途端に 亭主はバネじかけの人形のように 
固まってたのが解けて さっさと自室へフェイドアウトした
ありゃ 無能ぶりを恥じたのかね?



おお~~い テレビぐらい 消さんかねぇ~~ 




後日談奇談

2009-03-01 15:17:09 | 不遜
今や夫婦の形を成していない奇妙な同居人の亭主とワタシだが
ナゼ そんな風になってしまったのかと 今になってふと思う


カンタンに言えば 亭主の結婚に対しての考えの甘さに原因がある


世の中の夫婦で 完璧な夫婦はいない・・だろう
みんな紆余曲折を経て 歩んできていると思う


そこにナニがあるのか?
ナニがあって 夫婦でいられるのか?


これもカンタンだと思う・・・相手への愛情があるからだろう


相手のことを思いやって いざというときに互いに庇い合えるのが
基本かと思う


ところが亭主の場合 これが欠落しているのだな
どこまでも自分しかない
結婚とは オンナはオトコの言いなりになることぐらいにしか思ってなかったようだ
亭主観察の数年で 七転八倒 試行錯誤 そしてもろもろ観察の結果
それがわかった


え? ウッソォ~~~~~である


最初の不倫が メールチェックして発覚した後も 健気なワタシは
たまたまだろう 目を離したワタシが悪いからと そう思ったのだった
しかし違ったんだねぇ
亭主は バレなきゃなんでもありってタイプだったのだ
しかもバレてなお 隙あらば それがオレの進む道とばかりに 不遜な態度を続けた


もはや妻を傷つけたことなど頭にはない
勝手に暴くから傷ついたのだ オトコとはそういうもんだとしか思っていない
(現にそう言ったことがある
その上 コイツが暴いたせいで オレの人生はメチャクチャだと言わんばかりなのだ



アンタ ダレ???って感じである



老後もへったくれもないアンタの中に 誠意という言葉は存在するのか?
ないのは判ってはいるが どこかにその片鱗でも落ちていないかと探してしまう


その亭主のギャップを見せられてから 反撃に転じるのに何年かかったろうか
いわば 自分救いである
こんな亭主のために 人生を費やしてきたのじゃない
今度はワタシが この亭主から元をとる番なのだ



何度も繰り返す亭主の不遜さを防ぐには 前もって動きを知ることが
大事だが
この亭主は 自分の予定はギリギリでしか言わない
そうしないと 封じられるからである 


そこで息子と相談のうえ 転送メールソフトを入れることにしたのだ
子供らがそうすべきだと言うほどのことだったのだ
亭主のプライバシーなんぞを覗きたくはないが メールの悪用
不倫を引き起こす大元の原因だったから。。 


もちろん亭主も納得していた
信頼回復のためだと言われりゃ 断れないしね・・・泣く泣くだったが
ところが 往生際の悪い亭主は すぐに対抗策に打って出てきた
「これ(転送ソフト)のせいでパソコンの調子が悪くなった」と言い出したのだ


想定内だったが やっぱりなというガッカリ度が上がったことは否めない
諦めて こちらの気の済むようにしてくれと言うほどの誠意は
持ち合わせてなかったのだ
亭主の真意の中には ワタシどころか子供らすらいなかった



ならばと亭主にわからないように 別のものと差し替えたのである 
お陰で亭主は すっかり自由が戻った(メールだけ)と有頂天である
さすがに 妖しげなメール交換はなくなったが
不倫相手らのメルアドは しっかり保存していたのである


こちらも 亭主のいないときに パソチェックをしては その事実を
亭主に突きつけては 弾劾したもんだった


そんなことも功を奏したのか このところ平穏だったのだが 数日前
不倫発覚のきっかけともなった相手の姉からのメールが来たのだ
亭主のこのところの いきなりの急上昇のキゲンの原因はこれだったのだ
久々に 昔のニオイに浸っていたのだ


古きよき時代ってか
これが 『反省が見られない』ということなんだろうな



その人は同じ業者で 顔は知らないが 自分の妹の仕事の相談を
頼んできた経緯がある
結果 亭主は先生気取りで その妹を数ヶ月 あれこれ相談にのっていたらしい
ワタシには そういう経緯も事実もまったく知らされていなかった


当時はまだもいなくて 亭主には もっけの幸いだったのだろう
数ヵ月後のある日 仕事も終わる時間になってから夕飯はいらないと連絡してきた
なにかいつもと違う亭主のトーンが 気になって理由を聞いた
そこで初めて聞かされたのだった・・・聞かなきゃ言わなかっただろうね 
その相談にのっていた子が めでたく資格が取れたから居酒屋で祝うと言う



電話を切った後で 思った
ナゼ 数ヶ月も経つのに 一度もワタシに話さない? 子って男子なのか?
うむ こりゃもっと聞いてみるべしと 翌日に聞いてみた
そうしたら相手は 子=男子ではなく 女子だったのだ
しかも三十路だというではないか



三十路のオンナを子とは言わんやろう
しかも狭い田舎町の居酒屋で 一対一の差しつ差されつで ナニを祝う?
妖しいニオイがプンプンするではないか


今ならば 亭主のやり口がよくわかる
亭主は着々と不倫相手に育てようとしていたのだ
その後になってわかっただけでも 複数の同時進行の相手がいたし
同じパターンで モノにしてきたのだ



しかし 今回はそうはいかなかったらしい
そうなる前に ワタシにバレたせいもあろうが 
相手にその気はなかったようだ
おそらく純粋に相談していただけなのだろうが 
なんせ亭主が亭主なもんで・・・


だから その時は仕事に障るような軽率なことはしないがいい
クギを刺すだけでいたのだ
さぞや胸をなでおろしていたことだろうさ


ところがその後も 忘れ物を預かっていると言っては  
くるように しつこく催促メールしていたのだ(後になって判った)
そして取りに来たときに 初めてお目見えしたのだった


やたらしゃべくりまわる亭主は まるで(ほら 疑うような相手じゃないだろ?)
言わんばかりだったが 却ってそれで その気だったとわかる
相手も やっと自分の軽率な行動に気づいたらしい
ワタシの態度にそう思わせるものがあったのかも?



そうそう 気をつけないと カンタンに落とせるオンナだと
思われかねないわね




以後 いくら亭主がメールをしても殆ど返事はなかった
しかし しつこいのは余計キラわれるって知らんのか コイツは?



そして数年後の先日 その姉からのメールである
妹のことを知ってか知らずか また別の人物
見学させてやってほしいとの頼みだった
別の人物とは 男子だったが
どうやら 亭主は いつかのクレオパトラ女史(クレオパトラで検索可能)のことで懲りたのか 
即効 勉強会をあてがったようだ



それへのお礼メールが向こうから来て 件の妹の近況
書いてあった
それは きっと亭主が 尋ねたからだと知れる


ふふん どこまでも不遜を繰り返そうとするオトコだねぇ
そんなに 昔のニオイが恋しいかえ?


先生と呼ばれるほどのバカじゃなし って川柳 知ってる?