デッキ・・・オーディオではない
ベランダに設置しているデッキのことで
さかのぼること 数十年前・・遠い昔
一階の居間とベランダは 段差が30センチ余りある
物干し台は 最初 庭に置いてた
日当たり良好でよく乾くからだが なんせ昼間は 仕事場に居るので
突然の雨には 数分距離があるから間に合わない
ご近所の親戚が 畑から見えるので代わりに 軒下のベランダに
移動してくれることが 度々だった
そこで ベランダの軒下に デッキを設置すれば 多少の雨も
防げるのではと ああだこうだと案を考えた
当時は 今のようなデッキはなかったと思う
あっても置き型ではなく 大工さんに作ってもらうようなものだった
作り付けは 当時の経済からはムリだったので
なんとか 代案はないかと・・・・考えたのは ワタシ
亭主は そんな工夫なんぞ 鼻っから頭にないし 不得意なものには
距離を置くので アテにならない
強要すると パニクった挙句に ロクな仕上がりにはならないのは
ニワトリ小屋作りで 懲りている
家が出来た当初 生き物を飼いたいと 犬とニワトリになった
犬は 先代の雑種で 長女がスーパーの裏で見つけた子犬
ニワトリ小屋は 亭主が張り切って作ろうとした
しかしここで亭主の不器用さが露見したのだ
トビラを作るのに 枠を作るのだが 桟と桟を クギで固定するのに
片方をかなづちで打って もう片方に取り掛かると さっきのクギが
次第に浮き上がって抜け落ちることを 延々つづけた御仁なのだ
キミ 中学の時に 技術家庭で習わなかったか?
クギは 斜めに打ち込めと。。。
そんな有様を まだ幼かった子供らと見物しては 大笑いしてたら
笑っていた亭主が やおら カナヅチで 作りかけの枠を
たたき壊したのだ
子供とワタシは 口あんぐりである
そんな亭主の行動が 不可解だったが 後に分かった
プライドが傷つくことに 非常に恐れていると
普通 笑ってオシマイになるところなのに 亭主は違うスイッチが入る
その後 何かにつけ 庭仕事や簡単なDIYですら 拒否ることが
多くなり それでも 男手でないとできないことを頼むには 材料から
道具から 一切を 揃えてお願いしないとしなくなった
当時は そんな性格なんだと思うことにしたが ムスコが高校生になった頃に
庭仕事や 簡単なDIYを頼むと アララ サッサとするではないか
途端に 亭主に 今まで お願いポーズで気遣ってまでしてもらうのに
疑問が出てきた
大抵のことは ムスコと二人でなら 解決できると判ったから
すると それはそれで 亭主のプライドがまた傷つくことになって
フキゲンになる
ナゼ オレを頼らぬ?
へ?頼りになった試しがないがな
ホント めんどくさいオトコに成り果てたねぇ~~キミは
もう 知ったこっちゃない
勿体ぶってイヤイヤしてもらうのが どれだけワタシのストレスに
なってたか 今までの分の気遣いも 腹立たしくなる
それこそ そんなに気遣わせる亭主が 疎ましくなった
話が またまた逸れたが デッキのことである
30数年前 子供らはまだ小さく 亭主もそれなりに忙しかったので
自分で出来るなら 取りあえずのものを作ろうと 亭主にお伺いを立て
ブロックとラティス状のすのこ板を DIYセンターで買ってきて
簡易のデッキを作ったら 案外使えるのが判って 以来ず~~っと
そのままだった
うちは 取りあえずが 決定になるのが多い
なんせ 先頭に立って 仕切るオトコがいないから
一戸建てを持てば それなりの管理は当然だ
ご近所だって 外回りのことは ダンナさんがしている
なのに 亭主は 未だに
「アパートなら なにもしなくていいんですよ」とワタシへのフマンも
込めて 母に言うらしいのだ
かように 何十年経っても 恨みがましく根に持っている輩なのだ
また話が逸れたが そんないい加減なデッキも 最近 ワンコの
足腰や ワタシの足腰への 負担が大きくなったのを感じるようになった
30センチの段差が しんどいのだ もう一段20センチの段差があれば
ラクチンだよねと思った
そして ワンコも デッキから居間に入るときの5センチぐらいの段差が
たまに 渋っていることが増えた
ピョンと ひと跳ねするのに 勇気がいるらしい
そこで あれこれPCを検索したら 敷居と同じ高さの デッキがあった
しかも もう一段低いのまで付いているではないか
まぁ 組み立てになるのだが ムスメの協力があればオンナでも
出来ると言うし それもお得な価格だったので いろいろ考え併せて
ワンコの手術が済んで 良好状態の今しか 亭主を納得させられないなと
思い切った
もちろん 費用は ワタシのポケットマネーが大前提である
そうしないと 亭主がウンと言わないのは目に見えているから
なんでも ワタシの案に 賛成しないで イチャモンをつけるのが
亭主のやり口だから・・どこぞの組織委員会と同じである
自分のメンツのためなら どこまでも横やりを続けるってことだな
亭主も 自分の稼ぎから 出すと言うなら 勿体無いという考えが働く
それで大反対しそうなら 反論できないように
策を練らなきゃならないのだ
ホントに つくづくメンドウなヤツを亭主にしたもんだ
家のことなのに 理不尽だが いずれ 清算はするつもりである
ヘッヘッヘ そこはそれ モノは考えようと言うではないの
ということで 何とかOKも取り付け 注文したら すぐに届いた
90センチ角のが 3個である そして足台とで 計4個を
組み立てることになったが ここで伏兵が居たのだった
ムスメである
コイツも 中々に 自分のこと以外 協力することがない
口じゃ 賛成しときながら イザ モノが来たとなると
知らん顔である
そりゃ 折角の休みなのを 使うのは悪いと思うがね
こちとら 腰と膝が アウトなんだよね
たまには自分から やりますと言ってみろってぇの
ところが 組み立てようかと水を向けたら なんと答えたか
「休みは 来週も 再来週もあるんだから 今日しなくっても」だ
ハァ~~???
アンタは 自分の立ち位置が 判ってないな
ワンコも この母も 早くラクになりたいんだよぉ
こんな時に 協力しないで いつ協力するのさ
ここから グチになるので ご容赦をば
アンタがこっちに帰ってきて 生活を一から立て直そうと
奔走してやったのは いったいダレなんかい?
ちっとの食費で上げ膳据え膳で 言いたい放題暮らせてるのも
この母のお陰だろうよ
ったく どいつもこいつもアテにならない
そんなところばっかり オヤジに似てるんだから 始末が悪いよ
ムクれたムスメは 自室から半日 下りてこなかった
ムカついたから 結局ひとりで 4個組み立てた
その後3日は 腰の痛みは悪化したが 仕方ない
お陰でワンコもワタシも 快適生活を送っている
人間 生まれた時は ひとり 死ぬ時もひとりなんだから
せめて 好きに生きていたいやね