おおひなたごう◆SILVERY NOTE

ギャグ漫画家おおひなたごうのブログ

M-1グランプリ2007辛口批評

2007年12月25日 01時15分19秒 | テレビ
今年のM-1。
決勝の新鮮味のない顔ぶれが、
漫才の停滞を如実に物語っている。
今のテレビのお笑いって、瞬間芸みたいなものばかりでしょ?
テレビ側もそれが「面白いから」というよりも、
「便利だから」という理由で起用しているように思える。
芸人達もやっぱテレビに出たいもんだから、
日夜競うように、そんな瞬間芸を作り出すことに夢中になってる。
そりゃあ漫才のスキルを磨くことが疎かになるよね。
もちろん例外はいると思うけど。

そういうことも踏まえて今回のM-1なのだが、
見ていてなんだかこう違和感を感じるんだよな。
なんだろうとよく考えたんだが、
漫才NO.1を決める戦いのわりに、どうも漫才っぽくないのが多いなと。
どっちかっていうとコント寄りだなーと感じるネタが多いなと。

「こういう職業をやってみたいんだけど」で入っていくネタが多いよな。
「俺がコレやるからお前コレやって」みたいなね。
トータルテンボスとキングコングなんかがその典型。
1本目も2本目もまさにそのパターンのネタだったしね。

あと、ハリセンボンもそうでしょ。
しかもハリセンの1本目のネタと
キングコングの2本目のネタなんか丸かぶりだったよね。

ようするに「店員と客」とか「レポーターとキャスター」とか、
役を演じているところがコントっぽいのだ。
というか、役に徹している時点でコントだ。
だからどうも漫才っぽくないなと感じるのだ。

そのパターンに当てはまらなかったのは、
ザブングル、笑い飯、POISON GIRL BANDくらいか。
(千鳥のネタが思い出せない)
明らかに少数派だ。
ダイアンも職業ネタとはちょっと違うけども、
あれもコントだよな。

漫才って昔からこんなんだっけ。

例えばツービートやB&Bは、たけしはたけしそのまんまのキャラクターで、
洋七は洋七のまんまで漫才をしていたように思うが。
爆笑問題も、もちろんそう。
太田さんは太田さんそのもので漫才をしているに過ぎない。

それが当たり前だったと思うんだ。

時折そういったコント的な要素を含んだネタをやっているときも
もちろんあったと思うが、それがメインでは無かったはずだ。

僕の考えは、保守的で、古いのかもしれない。
しかしそれにしても今の漫才はコント的なものが氾濫しすぎだ。
役やシチュエーションに頼らずに、オマエそのものの面白さを磨け!
漫才と謳うからには…ね。

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