立命館大学秋田県校友会

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第26回全日本大学女子駅伝観戦記

2008年10月27日 00時31分08秒 | スポーツ
第26回全日本大学女子駅伝観戦記

1区:6.0km 2区:6.6km 3区:9.1km 4区:4.9km 5区:4.0km 6区:8km

結果はテレビでご覧のとおりだ。立命梁山泊に精鋭が集い始めた。来年は夏原、池本、辻井、本多。2年後はスーパースター伊藤紋、そして近藤好。今年のレギュラーで誰が残るのか?

校友としてはこんなに楽しいことはない。しかし、チームの中に脆弱性を感じていた昨年や一昨年のような優勝の喜びはなかった。

25日18:00にオーダーリストがネット上に発表された。
1区岩川真知子、2区竹中理沙、3区小島一恵、4区沼田未知、5区田中華絵、6区松永明子の布陣は十倉コーチ心遣いが十分に感じられる。

沼田を4区(繋ぎの5Km弱の4区にインカレ10000m優勝の沼田未知を!!)に配置できることはあらゆる意味で恐ろしい。昨年の全国高校駅伝で不調を隠して3区に起用されたことを思い出したのはビビリすぎであろうか? もし、不調でなければ恐ろしいレコードが出ることになる。

佛教大学は1区一年生石橋麻衣、2区森唯我、3区エース西原加純、6区ルーキーの吉本ひかり。名城大学は1区諫早出身の一年生浦川有梨奈、2区エースの西川生夏、3区ルーキーの野村沙世、佐藤絵理は6区に起用された。

城西大学の酒井優衣、順天堂大野口英里子、東農大佐瀬まりこ等の各校エースはそれぞれ当然のように3区に起用された。日大は後藤奈津子2区、キンゴリ・アン3区。

東北福祉大の一年生石山真紀子、関大のスーパールーキー松山祥子、松山大の國仙幸子、城西国際大の一年生阿部有香里(僚友の岩川と轡を並べる)等の看板選手は1区で存在感を示すことがともかくの目的とみえる。

立命館APUは1区ワシュカ、3区ワンガリ、6区キャサリンの調子しだい。

さて、断続的に強烈な雨の秋田を友人K氏と共に6時30分出発した。奥羽山脈の紅葉は煙る霧の中。10時前に宮城陸上競技場に着いた。

メインスタンド階段前に陣取る臙脂の少女達や仙台の校友を見つけ挨拶した。3回生窪田さんや1回生坂田さんに選手の状況を聞くも、悲観的な言葉は皆無。そりゃそうだろう。2区の竹中さんを目ざとくみつけた。そして、1年前、立宇治男鹿駅伝時の約束(仙台での再会)を果たせた喜びを告げた。

続いて、井元監督に4区沼田と6区松永起用のなぞを尋ねると、ここにきて松永さんの調子が上がったのだという。続いて、この分厚い選手層を生かすFUKUIスーパーレディスの対策を聞く。いつもはA、B、拮抗した2チームを出すのだが、今年は最強のAとそれに続くBの2チームを出すらしい。実業団の強力な外国人を含むチームに勝つには小島クラスをあとひとり必要とのこと。今日の勝利はお互いに信じて疑わない。

程なく平林氏や東北の校友も続々と到着し、揃ってメインスタンドヘ。曇り空ではあるが雨の心配はない。昨年は情報の少なさもあって、大沼、山本の1回生のデキに関して不安の言葉も聞かれた。しかし、今年の1回生については、ありあまる実績が不安を打ち消してくれた。

12時10分、仙台市長の号砲でスタート。メインスタンド立命館関係者の前、集団の中央からほぼ先頭に抜け出る岩川選手は大柄で堂々としていた。

校友一群はいつもの2区応援場所確保のためスタンドをあとにする。今年の情報源は携帯テレビ、ワンセグ、テレビ観戦者のホームページ「Rits@現場監督」更新情報など多士済々。

応援場所に着いて1区の情報が入る。関大松山が抜け出たとのこと。当然想定内。関大は1区だけだから、佛教または名城との差はどうなのかに焦点を絞るが、情報が錯綜。結局岩川はトップと34秒差の7着。関大の松山だけが突出していることを祈った。

程なく2区の選手が迫る。見慣れた佛教の森、そして名城の西川らが団子で走り抜ける。立命期待の竹中は7位。差は大きい。「竹中ゆっくり行け!!」声を枯らして檄を飛ばす。APUの通過を確認して、4区応援場所に移動する。仙台駅まで徒歩数十分、地下鉄200円区間の大移動。これからの2区および3区のエース区間は移動しながらの外部情報だより。
2区3Km地点でトップと18秒差と迫ったが、最終的には仏教森と42秒差との情報。

3区はエース区間、最長の9.1Km。立命小島が42秒あとから佛教西原を追いかける展開。Ekiden時評の福本氏は昨年の都道府県女子駅伝で、成人式で日本髪を結うため伸ばした髪をなびかせ疾走した京都府のアンカー小島一恵を評して夜叉のような精悍な顔つきと評した。筆者も言いたい。愛すべき佛教大学のエース阿修羅西原と。
情報はひっきりなしに入る。距離とタイム差。目に浮かぶようだ。細かい数字は覚えようもない。最後は1秒差だった。小島は独走の昨年を上回る区間新。阿修羅西原は昨年のアンカー大逆転が自身にふりかかる恐怖から必死で逃げ切ったのだ。(あとはビデオで堪能しよう)

そして立命校友会応援隊は4区応援場所に着いた。選手たちには非常に失礼になるが、4区はつなぎの区間である。いわばチームで最弱の選手が配置される区間である。重ねて失礼を詫びる。ここにインカレ10000m優勝の沼田未知が起用された。筆者は怒っている。
それはさておいて、やがて佛教大出田と立命館沼田が併走して目の前を通った。「ミッチー!!!!」声は嗄れた。応援隊は仙台市役所広場(ゴール)のオーロラビジョンで5区、6区の応援のため帰途につこうとした。そこに、十倉ヘットコーチがいるではないか。いつもの威厳に満ちた自信満々の姿はなかった。オロオロしている。1.2区の小ブレーキを悔やんでいるのか?アンカー松永起用を心配しているのか?校友に対する対応もぎこちないのだ。しかし、この平坦な4.9Km区間で沼田は区間新で圧巻の40秒、距離にして200mの差をつけてくれた。これこそ十倉マジックだった。やがて立命校友はオーロラビジョン前に集合した。

5区は根性の人、田中華絵。最短の4Kmだが難関のアップダウンを黙々と、そして力強く走破する。独走。2位との差を80秒に広げる区間新。(5区、6区はテレビ観戦のあなたと同じ)

6区アンカーは松永前キャプテン。80秒後の追走は佛教大吉本ひかり。さらに1分遅れて名城大華麗なるエース佐藤絵里。しかし、これではまぎれの生ずる要素はなく、昨年同様松永の楽な逃げ切り。山口県から駆けつけた、松永選手の父君と共に歓喜の優勝を祝うことになった。

広場では立命関係者が円陣になり、境田キャプテンの音頭による挨拶や校歌斉唱でお開きとなった。会場で屈託のない大沼香織嬢の笑顔を見て、華麗なる復活を信じた。
1区、2区での各校エースと伍して遜色ない走りを見せた、岩川、竹中の両選手には、胸を張って次のステップに進むよう祈らずにはいられない。

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