3ヵ月ぶりの定例会となりました。

コロナ対策で十分すぎるほどの間隔をとっています。
ガラガラに見えるな…(^^;;)
今回の勉強会のテーマは、
海産貝類その2「砂浜・アマモ場の貝類」デス。
《要点》
- 宮古諸島周辺には、アマモ場や清浄な砂質海底が広く分布する。
- 砂質底には、ツキガイ科、ザルガイ科、ニッコウガイ科の二枚貝類が多く見られる。
- ツキガイ科には、体内に共生する化学合成細菌がつくる硫化物を栄養にしている種があり、その分布には冷泉や湧水との関連性が指摘されている
⇒ 代表種:ウラキツキガイ(食用種)。1980年代後半以降、激減。 - ザルガイ科には、体内に共生する渦鞭毛藻がつくる光合成産物を栄養にしている種があり、その分布には海水の透明度の高さが関係している。
⇒ 代表種:シャコガイ類(食用種)、カワラガイ(絶滅危惧種) - ニッコウガイ科は、海底表面の付着珪藻や有機物を、長く伸びる水管で掃除機のように吸引してエサをとる。その分布には高い透明度と地下湧水が関係している。
- 巻き貝は、マクラガイ類、タケノコガイ類が豊富。クロトゲホネガイが分布する場所もある。
- 宮古諸島は河川が発達しないため、沖縄本島や八重山に比べると赤土流出は少なく、清浄な海底環境が残されている。それでも汚染が進んでおり、貝類の生息状況としては劣悪な状況も見られるようになった。
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さて、今後の予定です。
- 当面、一般参加や飲食を伴う活動は休止します。
- 次回は、5月30日に観察会と総会を予定していますが、実際に開催するかどうかは、1週間前に会長と顧問で相談して決定、皆さんにお知らせしたいと思います。
- 6月以降は、毎月第一金曜日に定例会を予定しますが、これも1週間前に開催の可否をお知らせいたします。
いったんは収まりかかったコロナですが、沖縄本島では急拡大。
宮古も連日、数名程度ながら感染者が出ています。
皆さん、どうぞ感染にはお気をつけください。