さんぜ通信

合掌の郷・倫勝寺のブログです。行事の案内やお寺の折々の風光をつづっていきます。 

心がほぐれる春になりますように

2011-04-06 10:26:49 | 東日本大震災

 

 

日は、倫勝寺もお手伝いさせていただいているSVAのニュースリリースからお伝えします。

 

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1995年の阪神淡路大震災以降、国内外での緊急救援活動を行っている公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(会長 若林恭英/所在地 東京都新宿区/以下SVA)は、壊滅的被害をもたらした東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の被災者支援を開始しました。

 

アジアの子どもたちへの教育・文化支援を行っているSVAは宮城県気仙沼市を中心に炊き出しや物資配布を行うとともに、子どもたちの心のケアとなる活動を行う予定です。

 

4月4日、岩手県陸前高田市の避難所である長部小学校にて聞き取りを行いました。
明日からは気仙沼市の避難所や児童館を回る予定です。

 

■「今、やっと涙が出るね」 

岩手県陸前高田市の避難所の一つである長部小学校。高台にあるこの学校には、陸前高田市今泉地区の人々が避難しています。 

今泉地区は沿岸部に位置していたため、津波の直撃を受けました。 

「地震の後、海の方を見たら……色は、何と言っていいかわからないけど、向こうの方に山があったんだよ。その山の塊が、襲ってくる感じだった」 

「一生懸命走って逃げた。後ろに心臓の悪いおばあさんがいたんだよ。助けてくれ、といって差し出された手。でも、何も出来なかった。私は自分が生きるために必死で走ったんだ」 

「おばあちゃんとお嫁さん、そして孫が一緒に逃げていたら、そこを津波が襲った。お嫁さんが子どもを抱え、おばあちゃんの手を取って木につかまり津波に耐えていた。でもおばあちゃんは自分でお嫁さんの手を振り切って、津波に飲まれていったんだ。子どもを守りなさいって」。

 

避難所で輪になり話をしていたら皆さんが、口々に自分や周り人との体験を語ってくれました。 

2時間くらい話をして学校を去る時、1人のおばあさんが玄関まで見送ってくれました。

そのおばあさんはデイケアセンターにいたおじいさんとまだ連絡がついていません。 

「生きていると聞いているけどね。自衛隊が、今日も遺体を5体見つけた、昨日は何体だと聞くと、辛いね。昨日、知り合いのお葬式に行ったけど、3週間も経っていたら、顔も変わってしまっていた」と玄関越しでも話をしてくれたおばあさん。

「今……やっと涙が出るね」そう小さな肩を震わせながら言った、おばあさんの目には大粒の涙が流れていました。

 

震災からもうすぐ1ヶ月が経とうとしています。

陸前高田市は今日もなごり雪が舞いました。寒空の中、まだ緊張が続く生活を余儀なくされている被災地の方々の心が少しでも解けるように、SVAは時間をかけて向き合っていきます。 

(その他のSVAのリリースや情報はこちらから) 

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被災からまもなく4週間が経とうとしています。
文面からは心のケアがとても大事なことがうかがわれます

話を聞くことも、とても大事なおてつだい。

こころのなかの、悲しみや怒りの塊、絶望の塊が、春の訪れとともに少しずつ解けてゆくことを願います。

被災者の方も、ボランティアで現地に詰めている方も、どうかご無理なさいませんように。
 

 

 

 

托鉢のお知らせ

災救援托鉢を4月11日午後2時ころから、大船駅周辺で行います。
教区以外の方でも一緒に托鉢に参加したいという方は、拙寺までご連絡ください。

なお、同日、鎌倉市仏教会が鎌倉の八幡さまから海岸にかけて超宗派で托鉢を行う予定とのことです。
こちらは午後2時半から慰霊法要、引き続き托鉢とのこと。

大船、鎌倉で托鉢僧を見かけましたら、よろしくご協力お願いいたします。

 

境内や緑地の桜が咲き始めました。
薄い桜色の花が、人の想いや愚かさとは関係なく、ただ宇宙の働きのままに咲いています。

ウグイスも10日ほど前からさえずり始めました。 

 

 

石巻の被災された方が、摘んできた菜の花を大事そうに両手で包んでいる映像をみました。
切なくて涙が出ます、歳のせいもあるのでしょうけれど。

 

今日はここまで。



 

 



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