さんぜ通信

合掌の郷・倫勝寺のブログです。行事の案内やお寺の折々の風光をつづっていきます。 

20230509 皐月つれづれ 友を訪ねてみちのく一人旅

2023-05-09 20:10:22 | 東日本大震災

今日の横浜、一昨日の大雨とうって変わって、穏やかな皐月の風が吹いております。
園内の花々も穏やかに揺れて咲いています。

 

連休中、住職は岩手の一関市に行ってきました。
観光ではありません。永平寺で一緒に修行した友人の住職新任式に参加してきたのです。
お仕事のような、でないような旅であります。

小柄ですがたいそうエネルギッシュなその友人とは、もう40年近い付き合いになります。
永平寺での修行期間は特別なもので、一年ほど一緒の時間を過ごしただけなのに、本当に強い絆で結ばれるものです。
坐禅堂で就寝のおり、眠りに落ちるまでの数分に語り合ったことや、煎餅の袋の底に残った粉を分け合って空腹をしのぎ合ったりしたことは決して忘れないでしょう。

彼とは伝道部(永平寺山内の案内係)で一緒になり、参拝者の案内の仕事をさせてもらいました。
私が風邪をひいて高熱を出し3日ほど寝込んだことがあるのですが、どこからどうやって調達してきたものか、
彼はカップ麺をそっと差し入れてくれました。
空腹に目のまわる日を送っていた私たちには、それこそ喉から手が出るほど食べたかったのがカップ麺でした。
見つかったら大ごとなのに、危険をかえりみずそんなことをしてくれる、本当いいいやつなのです。
あまりに衰弱していて食べることもできませんでしたが、あの時のあのカップ麺の匂いだけは伝道部の小部屋のうす茶色の壁の色と共にしっかり記憶に残っています。

永平寺での食べ物がらみのエピソードはたくさんあるのですが、今回彼と会ってあらためてあの時のことを思い出して、なんだかウルウルしてしまった住職なのでした。

彼のお寺は東日本大震災で被災(活断層が本堂の真下を走っていた)し、今回は新築の本堂の落成式も兼ねた新任式でした。
お師匠様が数年前に亡くなり、その本葬も併せて行いましたので、本当に盛りだくさんの儀式になりました。

いろいろと大変だっただろうなあ・・晋山式当日の早朝、磐井川のほとりを散歩しながらそんなことを思った住職でした。

帰省やUターンのラッシュを避けて、と思い岩手入りの前後は山形に行ってきました。
今度、横浜で祝い事があるので母親が横浜にくるのですが、その打合せも兼ねて様子伺いです。
少し足腰が弱くなってきていますが、まだまだ元気。

相変わらず氷川きよしにどっぷりです。
帰るたびにDVDや歌をいやというほど鑑賞させられたり聞かされたりしているので、
わたしも少しは歌えるようになりました、ええ、刷り込みはこわいものですよ。
いつのまにかじっと聴き入ってしまう自分に、ちょっと苦笑い。

いやいや、きよしさまさまです。母親がこんなにで元気でいられるのは、氷川きよしさまのおかげです。
いつ通りかかってもきよしの歌声が聞こえるので、近所からは「きよし寺」と呼ばれているそうな・・うそだけど。

きよし寺ではそんな母親が丹精している牡丹が、ちょうど咲き始めていました。
他の春の花々も、狭い庭にたくさん咲いています。

今日はここまで。



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