木の子ちゃんたちが、
まだきのこ谷に住む前のことでした。
木の子ちゃんは、少し離れたところに住んでいる、
大好きなおばあちゃんが、
風邪を引いて寝ているので、
お見舞いに行くことになりました。
途中で、おばあちゃんの好物の、
野苺をカゴいっぱいに積みました。
森を抜け・・・
藪を抜け・・・
小道を抜け・・・
木の子ちゃんは、
おばあちゃんのお家まで急ぎました。
おばあちゃん、待っててね。
そして、小一時間も歩き、
最後の藪を抜けると・・・
やっと、おばあちゃんのお家の玄関の前に、
到着しました。
木の子 『おばあちゃ~~~ん、来たよ~~~。』
木の子 『おばあちゃん、具合はいかが?』
おばあちゃん? 『ありがとうよ、大分いいよ。』
木の子 『まあ、おばあちゃん!
おばあちゃんの耳は、
どうしてそんなに大きいの?』
おばあちゃん? 『それはね、
木の子の声がよ~~~く聞こえるようにだよ。』
木の子 『まあ、おばあちゃん、
おばあちゃんの目はどうしてそんなに大きいの?』
おばあちゃん? 『それはね、
木の子のことがよ~~~く見えるようにだよ。』
木の子 『まあ、おばあちゃん、
おばあちゃんの口は、どうしてそんなに大きいの?』
・・・さあ、たいへん!
いよいよ、おばあちゃんの正体が分かる時がやってきました。
がば~~~っ!
おばあちゃん 『あ~、暑い、暑い!
木の子や、やっぱりこの季節に、
暑くて着ぐるみ遊びは無理だよ。』
木の子 『きゃ~~~っ!』
おばあちゃん 『木の子だって、
そんなマントを着てちゃ、暑いだろうに。
そんなもの脱いで、
冷やしたスイカを取りに、川に行こうじゃないかい?』
木の子 『もうちょっと、赤ずきんちゃんごっこしたい~~~。
おばあちゃん、つづきやろうよ~~~。』
木の子 『おばあちゃん、早く入って、入って。』
おばあちゃん 『困った子だねぇ。』
木の子 『大きな耳のところから、やり直しね。』
おばあちゃん 『え~~~っ!』
このオオカミは、以前IKEAで買いました。
おばあちゃんが、オオカミの口から入って、
お腹から出てくるという、
とってもシュールなぬいぐるみ。
そのままでは、お話にしにくいので(^^;)、
着ぐるみ遊びをしているというお話にしちゃいました(笑)。
ドールを赤ずきんちゃんにするのが大好きで、
年に何回かやりますが、
プチブライスの付属品のオオカミの指人形しか持っていないので、
オオカミのぬいぐるみが欲しいと思っていました。
でも、赤ずきんちゃんネタのために、
ぬいぐるみを買うのもなぁ・・・と、特に探しもしなかったのですが、
IKEAで、このオオカミを見つけた時は、
おばあちゃん付き(?)という、あまりに斬新なアイデアと、
IKEAらしい優しいお値段とに負けて、購入しました。
Jerryberry、赤ずきんちゃんとっても似合うと思いました。
家にいるドールの中で、ベッツィーとマダムアレクサンダーに、
負けない位、物語が似合うドールだと思います。
赤ずきんと来たら・・・、
次はもう、あの兄妹のおとぎ話ですよねぇ♪♪♪
(出演者:jerryberry Berry 木の子ちゃん
IKEA おばあちゃん&オオカミ)