~Ring a Bell~いつもココロにほほえみを♡

人として美しい生き様を見せてくれた父!大事な気づきを与えてくれて静かに旅立ちました

平成最後の夏は、なんだかいつもと違う。
自然災害だったり、酷暑だったり、宇宙から注がれるエネルギーだったり….…

 

私にとって、大きな出来事は、最愛の父が天へ帰還したこと。

満月の7月28日夕方、最愛の父が息を引き取り、31日が葬儀でした。

病ではなく老衰で穏やかに、住み慣れた家で人生を終えられたのは、
このご時世、とても幸せな最期と言えるでしょう。

6月下旬から、ほとんど起き上がって行動できなくなり、
母が着替えやらオムツ替えやらに苦労している様子だった。

認知症がかなり進み、周りのことがわからなくなり、
一年ほど前から、自分だけの世界で一日中何も話さず、静かに過ごしていた父。

もともと穏やかな人で、声を荒げることも、感情的になることもほとんどなかった。

子供の頃、弟の言動に手を焼いた母が大きな声で叱っていると、

「そんな大声を上げなくても。言って聞かせれば分かるだろ」

と毎度父から諭されたと母が話してくれた。

 

認知症が進行すると、恐怖から人に対して暴力的になったり、

過度に心配したり、怒りを表現したり---感情の抑えが利かなくなると聞くけれど、

それはある意味、その人の本質があらわになるということかもしれません。

どんどん言葉少なになっていくのに、何かをしてあげると、

父の口から必ず「ありがとう」「ご苦労さん」と返ってきました。

脳の中の回路がプチプチと途切れていく中で、

「感謝」が失われていかないのは、それが父の本質なのかも---。

感情の浮き沈みもなく、何も語らず、自分の内なる世界で生きている姿は、

まるで修行僧のようだなぁと思いました。

会話によるコミュニケーションはとれなくても、ほとんど無表情で笑顔がなくても

その姿から愛と優しさが感じられました。


もう父の人間界での学びはとっくに終わっていて、
あとは私たち家族や関わりのある人たちのために…
それはある意味、何かを学ばせるために、命をつないでいるんだなぁ

と、ある時期から思っていました。

母の献身的な介護の様子を見ていたので、娘としては、
父の身の回りの世話をしたり、体に触れてあげたりして、
感謝をちゃんと伝えないと、きっと後悔するなぁと思っていたので、
先週前半、手伝いに帰省して密にお世話ができたことは、
今振り返ると、本当にギフトのような時間でした😌

「お父さん、ありがとうね💕
 よくがんばって働いてきて、肉体もお疲れ様。
 お父さんのタイミングでいいからね、
 光のお迎えがきたら、そっちへむかうんだよ」

なんて伝えたら「そうかい」って返ってきたり、
着替えやら食事やらシモの世話やら体験させてもらって、
寝たきりの人の介護の大変さを身を持って知ることもできたし、
もう声が出づらくなってほとんど聞き取れなかったのだけど、
最後に聞いたのがやっぱり「ありがと」って言葉で😳
すごいなぁと感心したり----ある程度、満足できたのですが。


大事な打ち合わせのために、一度東京に戻り、
またすぐにお世話に行こうと思っていたら、
息を引き取ったと連絡がきたので
「え?もう?」とあっけない感じでした

でも、ひとりで介護してきた母の大変さもわかってて、
もう解放してあげようと、母に充分感謝して父は旅立ったのでしょう😌

この父だったから、母も尽くせたのでしょう。
パートナーシップも両親の姿から学ばされた気がします😚

母と暮らす日常生活の中で、文字通り眠るように逝った父。
家族が集まれる日を選んで、そのタイミングも完璧だった❗️

それは宇宙の采配か?それとも本人がすべて決めてくることなのか?

 

認知症の人が徘徊して行方不明になる事件を、父も実は何度か起こしていて、

2〜3度お巡りさんのお世話になってこともあったのだけど---

父にまつわるエピソードを聞いて、なるほど!と気づいたことがあった。

*母が目を離したすきに、家を飛び出してしまうのが不思議と土日で、

 近くに住む弟夫婦やいとこたちに連絡して、手分けして探すことができた。

*偶然通り掛かった知人が、父を見つけて、送り届けてくれた。

*義理の妹が帰宅途中に父を見つけたこともあった。

*母は父が行方不明になっても、いつもそんなに焦ることはなくて

「きっと大丈夫。お父さんは守られているから」と思っていたそう。

 

父が行方不明になった状況に、家族や親戚、関わる人が不平不満を口にするのではなく、

思いやりを集結して、すぐに問題解決ができていた。

 

なるほど!父は周りの人に、人助けをする機会を与えていたのかも。

「人を助ける」というのは最高の徳積みになること。

父が徳積みをさせてくれたのだ。その人に宇宙貯金をさせてくれたのだ。

生前いろいろと人助けをしてきた父は、最後は人から助けられる経験をして、

陰陽のバランスを取ったということなのでしょう。


こうやって、人は最期まで命を輝かせて生きることができ、一番大事なことを教えて旅立つんだなぁと、
しみじみ感じさせてくれました💓
 
本当に人として美しい生き様でした🌹


平成最後の暑い夏を私は決して忘れないでしょう😆


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