たっぷり楽しんだ蔵敷から特急列車に乗って向かったのは玉造温泉
出雲風土記に「ひとたびすすげば みめかたち うるわしく」と記されている温泉です。
列車は分水嶺を越え、山陽から山陰へ。
今回は行く先々で「山陰では珍しい」と言われた程の晴天続き。
「山の影ですから、やはり雨が多いんです・・」と少し淋しげに語る山陰の方達・・・
「年の半分近くは冬だからさぁ~~ 」と常々悪たれている私とはちょっと違う諦観が漂っていて、そこはかとない風情が感じられました。
さて、駅前に待っていてくれた旅館の小型バスに乗って着いた先は「佳翠苑 皆美」
「たまには本格的な温泉宿に泊まりたい 」という夫が選んだ旅館です。
先ずは自慢の日本庭園が見渡せるロビー(トップの写真)に通されて、お茶とお菓子のおもてなし。
チェックインも、こちらの座っている席まで係の方が来てくれます。
通されたお部屋。
驚いたのは、テーブルの横のミニテーブルに用意されていたお茶とお茶受け。
日本茶の他に、ハーブティー二種類、特別にブレンドされたコーヒー。
お菓子は何段にも重ねられた可愛いお重箱に、それぞれ一種類づつ納められています。
細やかな心遣いに、ちょっと感激。
初々しいお部屋係さんの説明を受けた後はさっそくお風呂へ。
その日は全館満室だったそうですが、丁度いい時間だったのか、殆ど人がいなくて大きなお風呂を存分に楽しみました。
夕食は別室にて。
ひとつひとつ丁寧な説明と共にお料理が運ばれて来ます。
こちらのどんな質問にも、即座に応えてくれるプロ魂にも感心。
折角なのでお料理の御紹介。
先ずは先付けと前菜
お造り
目の前で一人づつ作ってくれるお吸い物
此方の名産 十六島岩海苔の塩分がいいお味を醸し出します。
中には鯛と海老餅、お野菜色々。
「出雲恵比寿 大黒 縁起仕立て」 という名前がついていました。
島根牛のステーキと洋風茶碗蒸し等
味二題 と留肴(もずく酢)
柿の実のような器の中は 松茸・ほうれん草・菊花のお浸しに揚げちりめん
右側は 海老芋万十の琥珀あんがけ。
ご飯は名物 鯛の蜆味噌茶漬け。
これらの薬味をご飯に載せて、上品なお味の出汁の効いたお汁をかけて頂きます。
デザート
さすが「おもてなし」の日本旅館。
お料理もお風呂もお部屋も大満足だったのですが、朝は朝刊と共に、その日の天気予報とお礼のお手紙が・・・
旅館の皆さんにお見送りをして貰い、叉バスで駅に向かった私の心は、とっても満ち足りていました。
玉造温泉に行かれる方、いいですよ「佳翠苑 皆美」 ← 決して旅館の回し者ではありません
さて、明日は松江で借りたレンタカーで彼方此方巡った所を御紹介
「ザ・旅館」は本当に珍しい感じがします。
部屋食って和風旅館ならではですよね。
最近は和風の旅館でも人手を省く為にバイキングが多いから。
一番高い経費はお給料だもんね。
落ち着いた雰囲気のロビーとお庭、
畳のお部屋、
体に優しそうな和食、
お部屋係さんのキメ細やかな対応。。。
朝刊と一緒にお礼の手紙だなんてちょっとグッときます。
私たちはひたすら格安のホテルを狙って東北地方を時々旅してきました。
来週一泊で出かけます。
山形寄りの岩手県に行ってくるね。
今回だけはちょっとだけ高いホテルに泊まるの。
マジちょっとだけ高い(アハハハ)
行く前から「今回は緊縮旅行で行くぞ」なんていう父ちゃん。
その言葉を聞いた途端に萎れる私の気分(ドヨ~~~ン)
11月には末っ子に赤ちゃん誕生なので東京行きも決まってるのです。
だから緊縮で。。。というのは分かるけど
けどさぁ~~行く前からソレ言われるとガックリなのよね。
やりくり上手な父ちゃんかもしれないけど、人の気持ちを下げるのも上手なの。
私でなきゃ父ちゃんの女房は務まらないぞ
夕食はその土地の飲食店。
凄く久し振りの「ザ・旅館」でした。
父ちゃん、旅は「行こうか」って話が出た時からが始まっているんだよ。
早々、現実に戻さなくてもね。
でも、私達のようなキリギリス夫婦も困るかもね。
二人して、持って行ったお金が何故に綺麗に消えてしまったのか、帰宅後不思議がっています。