バンコク二日目 その２ ・・・ の前に早くも番外編！

屋台は尻込みしても、ここで雰囲気は味わえる・・・と娘に教えて貰ったフードコート。
バンコクの有名なデパートの中にあり、ＢＴＳ駅から直結という事で迷う心配なしとの触れ込みでした。

ところが余裕で着々と私の前を進んでいた夫の足がパタッと止まりました。

「おい、工事中だって」


日本なら一流デパートが全館、一気に工事をして閉館なんてあり得ないですよね。
でもデパートに通じるエスカレーターの前には無情にも仮設の壁が出来、その向こうはビルも壊され、まさに地ならし中。
ひょえ～～

屋台料理は基本、量が少なくて種類が豊富。
手当たり次第試食しようと美味しいホテルの朝食も＜気持ち＞控えめにしてきたのに・・・



なげやりに「暑いから、この近くで何処か探して」と夫。

・・・私も暑いんだよ～～・・・


必死にガイドブックで探したこの辺りの日本人へのお薦めの店は、和食（旅行中は勿体なくて絶対日本食は食べたくない）だったりイタリアンだったり・・・


夕方のアユタヤ行きのツァーが控えているので余りゆっくり店を選ぶ時間はありません。
近くのホテルの中に中華料理店があるのをみつけ、中華ならメニューも漢字なので雰囲気はわかるかも・・と言う事でその店に決定。




・・・立派なホテルじゃん・・

そして凄い格調高そうなレストランじゃん・・・



「日本じゃなくてタイだから・・」と心に言い聞かせながら、でもビビりながらメニューを眺めましたが、頼りの漢字がさっぱりイメージを催さない。

どうして迷い込んだんだろう・・・という哀しい雰囲気を漂わせ、難しい顔をして黙りこくっている日本人熟年夫婦。


不憫に思ったのかウエイターが「飲茶のメニューもございます」みたいな事を英語で。


「おゥ　ヤムチャ～」とホッとする私達。


うん、先ず海老入り春巻きね。

得意げに注文すると、ウエイター耳もとでささやくように
「シュリンプ　％＆＃”＆”＆＊　・・？」
「そうです、海老入りです」という気持ちで「Yes～！」と。

こんな調子で確認しながら注文。

その時夫は思っていたそうです。
「おい、大丈夫か。　幾ら相手が優男とはいえ・・」　


ウエイターがは優男かどうかは別として、囁かれながら注文を取る彼を見上げた時、ドキッとしたんですね。
唇が真っ赤で「口紅塗ってるの？！」って。
それで変に緊張しちゃったんですね、怖くて。


調子良く注文（しているように見えた）私を見て、夫は控えめにスープと小籠包だけをオーダー。
それなのに食い意地が張っている私ったら
「Ｍｅｅ，ｔｏｏ♪」



次々に運ばれてくる頼んだ覚えのない飲茶の数々・・・

海老入り春巻きはともかく、海老の餃子、とびっ子の乗っている焼売、甘い角煮入りの饅頭　etc


お腹が一杯になっているのに、まだ来ない正式に注文した「小籠包」
「もう食べられないよ～～」と弱音を吐く私。


「中国は広いから、もしかするとこの中に小籠包と何処かの地方では称されているものがあったんじゃない？」とあくまで前向きな夫。


はい、最後にきちんと二人前運ばれて来ました、小籠包・・・



フードコートでお気楽にＢ級グルメを楽しむ筈だったのに、超高級レストランで思わぬ散財。

会計を済ませお店を出た後お化粧室に行って鏡を見たら、そこには汗で化粧も剥がれ落ちたスッピンのおばちゃんが茫然としておりました。


で、〆は帰りの電車内で「・・・チップ忘れた」と夫。



まあ、いいや。　二度と行かない店だもん・・・





すみません、アユタヤに辿りつく前に本日はここでお終い。
ちょっとお出かけしてきます。


明日はアユタヤと妖しげなカップルについてです。