ホテルに帰り休養をとってからフラメンコショーへ。タブラオ エル アレナルへ。9時~のショー。タクシーで繰り出すと、昼のセビリアとはまた一味違った雰囲気があった。そう、むしろにぎわっている。夕飯の時間が始まったのだ。シエスタがあるから、夕飯は遅い時間に始まる。こどももたくさん歩いていた。
こんな時間なのに・・・と思っていたが、こちらの生活時間帯が日本と全然違うから、ということを知ることができた。
タブラオに着き、中に入るとレストランのような空間が広がっていた。そこに舞台があり、絵が書いてあって・・・広さは思っていたほど大きくはなく、素朴な感じもあった。
少し早めに着いた私たちは、一番前の席にすわった。この時点でお客さんは、アメリカ人の母と娘の旅行者、5人くらいのファミリーディナーを正装でとっていた家族、それに浅リンと私だけだった。
ご飯を抜くほどの節約旅行をしていた私たちはこんな高級な夕飯を食べるわけもなく・・・しかし、飲み物がついていたとかで、ドリンクをオーダーした。
日本人は基本的にスタート時間より前にみんな集まり、待っていてショーがスタートする感じだが、ここスペインではみんなのんびりとやってきていた。1杯の飲み物をのんびり飲みながら時間を過ごす。
生のフラメンコショーは初めて。しかも、カルメンの舞台のあるこのセビリアで!この旅の中でもっとも楽しみにしていたものの1つ!
ギター、歌手、ダンサーが登場、いよいよスタート!
フラメンコの衣装を着て、髪をキッとまとめた女性は本当に魅力的。すべての指先まで力がこめられていて、その動きのひとつひとつに吸い込まれてしまう。
ハスキーな歌声に手拍子、フラメンコギター、そこに、ステップを踏むヒールの音が鳴り響く。そのステップの激しさにびっくりした。
ステージの木の破片が時々飛んでくるほどだった。
ギターのテクニックもすごかった。今、この目の前で演奏されているようには思えないくらいのものだった。
1曲終わるとダンサーが袖に入り、次の曲とダンサーが登場。そんな感じで続いていき、1人、男性ダンサーが出てきました。ステップの速さは女性とは比べ物にならないほど。力強さもものすごい!またまたひきつけられて見入ってしまいました。
カスタネットが鳴り響き、ダンサーがたくさん出てきて踊り、そこに手拍子やギターも鳴り響く。すばらしい世界が目の前に広がっていた。
さっきまでダンサーとして踊っていた女性たちも手をたたき、掛け声をいれ、かなり盛り上がってきた。
クライマックスには今日ステージに登場したすべてのダンサー、ギタリスト、歌手が勢ぞろい。
華やかなステージを繰り広げ幕を閉じた。
大満足 !!
私たちは、タブラオを後にし、ホテルへと戻った。
23時のセビリアの町をタクシーで駆け抜けると、そこにはまだ子供の姿もあった。気温は日中よりは下がったが、まだまだ暑い。
ホテルのものすごく大きい吹き抜けのロビーで少し休んでから部屋へ戻った。
情熱の国・スペイン体験をした。