この前、『容疑者Xの献身』を観て、なかなか面白かったので、原作を読んでみました。
映画の方は、堤さんの演技が素晴らしく、また、ストーリー、特に結末の展開なども面白かったんです。
そのせいか、原作を読んでも映画の印象が強く、どうしても登場人物が映画と重なってしまうのです。
やっぱり、原作を先に読んで映画を観た方が良かったのかな・・・
どちらをより楽しみたいか、とうことですよね。
つまり、トリックやどんでん返しのあるものは、どうしても二回目の方は、先がわかってしまって、インパクトが薄れるワケですから。
映画を優先してたのですが、『容疑者Xの献身』に関しては、原作を優先した方がよかったかもしれません。
ところで、この作品(映画)は、かなり原作に忠実に作っていることがわかりました。
女性の捜査官のみが映画用に作られたキャラクターですが、それは、興業上、しかたありませんね。
実際、原作を損なう程の不自然さはありませんでした。
『容疑者Xの献身』のトリックというか完全犯罪+プランB(←勝手につけました)という構想は、お見事ですな。
トリックによって、アリバイをどのように作るか、つまりアリバイ工作のバリエーションは多々あると思いますが、この本の場合は、アリバイそのものを完全にするため、別の殺人を実行するという途方もない計画です。
そして、万が一最初の計画に破綻が起きたときは、プランBとして、彼はストーカーに変身、あらゆる裏付けが取れるよう細工を施し、罪をかぶる計画に移るわけです。
で、タイトルが「献身」。
見返りを求めず、自己を犠牲にしても靖子親子を救おうとする天才数学者・石神。
しかし、実際には、自主してしまう靖子。
「献身」が導き出したものは、人間の良心と勇気だったという結末です。
たったひとり、心を閉じて生きてきた石神にとって、彼の一方的な献身は自己満足という側面もありましたが、ラストに靖子との心のふれ合いがあって、なんとも余韻の残る結末でした。
映画の方は、堤さんの演技が素晴らしく、また、ストーリー、特に結末の展開なども面白かったんです。
そのせいか、原作を読んでも映画の印象が強く、どうしても登場人物が映画と重なってしまうのです。
やっぱり、原作を先に読んで映画を観た方が良かったのかな・・・
どちらをより楽しみたいか、とうことですよね。
つまり、トリックやどんでん返しのあるものは、どうしても二回目の方は、先がわかってしまって、インパクトが薄れるワケですから。
映画を優先してたのですが、『容疑者Xの献身』に関しては、原作を優先した方がよかったかもしれません。
ところで、この作品(映画)は、かなり原作に忠実に作っていることがわかりました。
女性の捜査官のみが映画用に作られたキャラクターですが、それは、興業上、しかたありませんね。
実際、原作を損なう程の不自然さはありませんでした。
『容疑者Xの献身』のトリックというか完全犯罪+プランB(←勝手につけました)という構想は、お見事ですな。
トリックによって、アリバイをどのように作るか、つまりアリバイ工作のバリエーションは多々あると思いますが、この本の場合は、アリバイそのものを完全にするため、別の殺人を実行するという途方もない計画です。
そして、万が一最初の計画に破綻が起きたときは、プランBとして、彼はストーカーに変身、あらゆる裏付けが取れるよう細工を施し、罪をかぶる計画に移るわけです。
で、タイトルが「献身」。
見返りを求めず、自己を犠牲にしても靖子親子を救おうとする天才数学者・石神。
しかし、実際には、自主してしまう靖子。
「献身」が導き出したものは、人間の良心と勇気だったという結末です。
たったひとり、心を閉じて生きてきた石神にとって、彼の一方的な献身は自己満足という側面もありましたが、ラストに靖子との心のふれ合いがあって、なんとも余韻の残る結末でした。