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好きなことを書くブログ

by けいぷ
映画、旅行、舞台、いろいろ好きです。
でも、たまに酷評。(笑)
ネタバレ注意!!!

今ごろ読んでます「ミレニアム」

2011-08-08 23:04:04 | 
今、「ミレニアム」にどっぷりハマっております。
まーね、今さらなんですが。

この作品は、スウェーデンのジャーナリストである、スティーグ・ラーソン原作のミステリーで、数年前にちょっとした特集番組を見て興味を持ちました。
なにしろ、3部作で、それぞれ上下巻に別れていて、合計6冊。
どうしようかな~~と思いつつ、そのうち映画化もされたので、まず劇場へ・・・と思ったら、いつの間にか終わっちゃって。
それじゃ、DVDでと思ったら、いつの間にかWOWOWでオンエア。
第一部の「ドラゴン・タトゥーの女」を観たら、あららら、面白い!!
で、そのうち、「ミレニアム2・火と戯れる女」、「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」と続けてオンエアになり、それぞれ十分な見応えがありました。

そして、とうとう原作を読み始めたのですが、あっという間に6冊読んでしまいました。

アタシは映画もそうとう面白かったし、原作に近い作品だと聞いていたのですが、いやはや。
原作は、映画以上に面白かったです。

原作者スティーグ・ラーソンはスウェーデンのジャーナリスト。
長年、ジャーナリズム界でキャリアを積み、政治系雑誌の編集長の経験もあり、「ミレニアム」を通して、女性への虐待、性犯罪、政治腐敗、などなどスウェーデンに内在する社会問題をふんだんに取り入れています。
結局は、世界で800万部の大ベストセラーとなりましたが、ラーソンは成功を見ずに心臓発作のため、亡くなりました。

「ミレニアム」は、雑誌・ミレニアムの発行責任者であるミカエルが主人公のひとりですが、もちろん、彼はスティーグ・ラーソン自身であり、もうひとりの主人公である、ナゾの調査員・リスベットは、スティーグ・ラーソンの救世主的存在じゃないかなと、アタシは思いました。

また、そのうち続きを書きたいと思います。

ニーチェの言葉

2010-11-09 00:05:37 | 
「ニーチェの言葉」は、出版当初からかなり注目されて、地元の本屋では未だに平積みになっています。



優しさとアイロニーちょっぴり。
慰められたり、笑っちゃったり。

最近、失敗したことがあり、そんなときは、ちょっとページをめくってみたくなるのです。

「初めの一歩は自分への尊敬から」
「自分の評判など気にするな」
「一日の終わりに反省しない」
「疲れたらたっぷり眠れ」

冒頭、「己について」で、こんな風に続くわけなんですが、つまり、ダメな自分でも尊敬し、人の評判(たいがい間違っているので)など気にせず、一日の終わりなんてそもそも疲れているだから、反省なんてヤボなことはせず、ゆっくり寝て、明日、また新しい気持ちで頑張りなさいよ。ってことを言ってるんですね。

あーあ、今のアタシにとって、何てうれしい慰めの言葉。ニーチェさん、いいこと言ってくれてありがとう。

最近、上司が推薦してくれてある試験を受けたのですが・・・
あんまりよくできなかった・・・というより、かなり悪い結果のような気がします。

まず、簡単だろうと思い、ほとんど勉強しなかったし、
前日、ちょこっと覚えようと思ったら、当日になって、全く記憶喪失状態。
おまけに体調が悪くなって、試験中トイレにいくはめに。

ちゃんと準備をしておけば、決して難しい問題じゃなかったのに。
アタシの上司、結果をみたら、どう思うかしら?せっかく推薦してくれたのに、ごめんなー。

ということで、自分で自分を慰め中でございます。
あほ~~


村上春樹著「1Q84 BOOK3」

2010-05-27 00:33:46 | 
ついに読んでしまいました。



返却したり次の人に回したりしなければならない本が溜まっていて、ちょっと遅れましたけど。
これ、読み始めたら一気に終わっちゃうなと思っていましたが、ほんとにあっという間に読み終えてしまいました・・・
面白かったぁ。
もちろん、BOOK1もBOOK2も面白かったんですが、BOOK3はそれを上回りました。


これよりネタばれしますので、気をつけてください。


BOOK3に入ると、予想外の構成。というのも天吾と青豆の交互のストーリーに牛河が加わったこと。
いびつな頭に短い手足を持つ身体的には醜く、有能な人間であるにもかかわらず、影として働くことに徹している孤独な中年男。
牛河の目線での構成は、この長いストーリーに新しい展開を与え、天吾と青豆の関係性、「さきがけ」との関わり、時間軸の整頓など、話をわかりやすくする効果もあるように思います。

青豆も天吾も両親の愛に恵まれず、社会から距離をおいて人生を歩んできていますが、牛河こそ完全に孤独な存在として扱われています。
青豆には、柳屋敷の老婦人とタマルがいて、天吾にはふかえりがいますが、牛河には誰もいない。
しかも、予想以上の不幸な最期を迎え、まさに報われない人生。
そんな牛河の内面が語られ、キャラクターとして圧倒的な魅力を感じました。

「1Q84」は、「羊をめぐる冒険」、「ねじまき鳥クロニクル」や「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」などと同様に私好みな作品。
喪失と再生、決別と再出発というテーマで、まあハッピーエンドだととらえています。
ただし、「1Q84」の結末については、ちょっと腑に落ちないところもあり、今度はゆっくり再読してみたいと思っています。










デパートへ行こう!

2010-04-26 23:48:17 | 
本屋さんで物色中、なかなかおもしろそうだったので、読んでみました。



読み始め、とっても文章が読み易く、すらすら読めてしまう本です。

真保 裕一 (著)
内容:
所持金143円、全てを失った男は、深夜のデパートにうずくまっていた。そこは男にとつて、家族との幸せな記憶がいっぱい詰まった、大切な場所だった。が、その夜、誰もいないはずの店内の暗がりから、次々と人の気配が立ち上がってきて―。一条の光を求めてデパートに集まった人々が、一夜の騒動を巻き起こす。名作『ホワイトアウト』を超える、緊張感あふれる大展開。 (「BOOK」データベースより)


展開が面白かったです。
不倫相手に復讐しようとする中堅女子社員、家族に見捨てられ、職を失い、行く当てのない自殺願望の中年男、親の不祥事で自暴自棄となった少年と彼に付き合う少女、老舗デパートの創業者の跡取りで、今、まさに祖父が築いたデパートを身売りするしかない状況の置かれた若社長、ヤクザに追われて怪我をしながら必死に生きる道を探す元刑事。
これらの人々が、たまたま同じ日に同じデパートに忍び込み、警備員たち、女子社員を待ち伏せする上司などと次々、登場人物が出てきて、なかなかスリリングに展開していきます。

この話、どうまとまるのかと思えば、なんともあっさりうまい具合に終結します。
それは、ちょっとないでしょ・・・という終わり方で最終的には、はっきり言って残念感の残る物語でした。
ただ、ひとりひとりの心情とか立場とか、わかりやすい歯切れのいい文章で表現しているので、読みやすい作品であることは間違いありません。
(褒めてるんだか、褒めてないんだか、歯切れが悪いぞっ


時間が少なく、貴重なものを読みたい人に取っては、お勧めできません。あっ・・・

薔薇戦争

2010-03-17 22:48:33 | 
今、「薔薇戦争」という本を読んでいます。

薔薇戦争

これは、シェイクスピアの戯曲「ヘンリー六世」の一部から三部、そして「リチャード三世」までをひとつにまとめたもので、400字詰め原稿用紙645枚の上演台本。
なんでこんなもの読むの?ってことなんですが、明日「ヘンリー六世」を観に行くからなんです。

上演時間7時間!!
13時に始まり、途中、1時間の大休憩をはさんで、21時半に終わるようです。
この芝居をより楽しむために「薔薇戦争」で予習というワケです。

薔薇戦争とは、15世紀イギリス、百年戦争後の壮絶なる王位争奪戦。
一方は、赤薔薇の紋章のランカスター家、そしてもう一方は、白薔薇のヨーク家。

35歳で世を去ったヘンリー五世の跡継ぎは、生後9ヶ月のヘンリー六世。
当時、イングランドはフランスも統治していたので、1歳にも満たない赤子のヘンリー六世はイングランドとフランスの王ということになります。
当然、王の叔父様二人が、それぞれイングランドの摂政、フランスの摂政となりますが、フランスはジャンヌ・ダルクが現れ、奪還されてしまいます。
なんだかんだあって(省略し過ぎですが・・・)結局、薔薇戦争を制するのはヨーク家。
しかし、これがリチャード三世に続くのですから、エドワード王体制もすぐに崩壊という不吉なラストになるはず。

策略と運命に翻弄される人々、犠牲になる多くの平民たち、愛と裏切り、この複雑な人間関係を7時間の芝居で十分理解して楽しめることができるかしら?
集中力を高めて、頑張ろう。

「薔薇戦争」、アマゾンの本のランキングで、786,236位です。あはは。


勝間和代「断る力」

2010-03-08 22:42:26 | 
お久しぶりです。
自分のブログでお久しぶりって。(笑)

えーと、この本を読んだので、メモしておこうと思います。



断る力

以前は、いわゆる自己啓発本をよく読んでいたのですが、ここ数年、「七つの習慣」をちょこちょこ読み返す他、あまり読んでいませんでした。
で、なぜこの本を読んだかというと、アタシの上司が読んで、別の人にも強く勧めていたからなんです。
二人とも仕事の上でも大いに関係あるので、彼らの思考回路をこっそり探ろうと思って。

アタシは、このふたりについては、タイプは違うけど、一緒に仕事するにはけっこういい上司だと思っています。
自分の上司が何に価値観をいだいて、どういう目標も持って、人に何を期待しているか・・・
そういうことを知った上で仕事をした方が、相手の求めている要求に答える形で仕事ができると思います。
ただ単に、相手に調子を合わせ、へつらうということではありません。もっと真面目で前向きな意味で、相手を知るということです。

人間関係の理想な形は、「相互依存」。だからこそ、相手の価値観を知って理解することが必要だと思います。(ナニモノだ?今日のアタシ・・・

前置きはさておき、「断る力」についてですが、・・・世間の批評が賛否両論のとおり。
まず、まずいところ。(そこか!)
この本がアマゾンなどでわりと酷評されているのは、
自分のかつての部下について、悪い実例としてあげている。
不得意なことは断って、より多くの時間を得意な分野に割り当てるという考え方自体、日本社会には、受け入れられにくい。
などがあります。
そんなこんなで、最近、勝間さんは、テレビにもよく出ているので、個人のブログやにちゃんねるなどでは、しばしば批判の対象になっているようです。(本の中でも言及しているとおり)

さて、いい点は何なのか?
アタシの上司ふたりが関心を持って読んだところは?

コモディティ(汎用品)ではなく、スペシャリティ(専門家)を目指せということ。
汎用品とは、規格通りの商品でいくらでも取り替え可能ということです。極端にいえば、通常の業務を時間内に終わらせるだけの人材。
コモディティとスペシャリティの違いは、コモディティはコスト換算であり、スペシャリティは、投資勘定として扱われるということです。
うーん、なるほどね・・・
可もなく不可もなく、ただ毎日まじめに決められた業務をこなしているだけじゃ、雇用主にとっては、「コスト換算」にカテゴライズされるってことですね。
そうか、そうか。
とまあ、自分自身の仕事を顧みるいい機会となりました。

その他、努力はかけた時間で評価できるとか。これは、事例が面白くてけっこうウケました。
パチンコやパチスロに時間を費やす → これも努力のひとつ → その経験や成果はパチンコやパチスロ以外には役に立たないのでもったいない

だれもが平等に使える、1日=24時間。
それをフルに使って仕事も家事も勉強も娯楽も休養もしている人もいますね。
もう一度、時間管理と自己管理、考え直さなきゃいけないな・・・

あっという間に、人生は過ぎてしまうものだ。by けいぷ


1Q84

2010-02-10 01:01:58 | 
あーあ、読んでしまいました。



いやはや、いやはや、いやはや。
面白かったです。

去年後半から、「村上春樹全作品」を読み始めていたので、「1Q84」、読もうかどうか迷っていたのですが・・・
年代順に読むことで、どんなふうに進化また変化していったか感じることができるかなと思って、じっくり順番に読むつもりだったのです。ちょうど「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」まで進みました。
ちなみに、全作品集を読み始めた決定的な一冊は「ねじまき鳥クロニクル」。

「1Q84」は発売後、すぐに売り切れ続出、あっとう間に100万部とか。
Book1、Book2でかなりのボリュームでしたが、あんまり面白過ぎて、一気に読んでしまいました。

「ねじまき鳥クロニクル」にしても、「羊をめぐる冒険」にしても、もっとゆっくりじっくり読みたかったのですが、この先はどうなる??と思ったら最後。一気読みになってしまいましたね。ストーリーの向こう側にあるものは何なのか?そういうことを考えながら作品を楽しむ喜びは、1回目には与えられないということです。
まあ、じっくり何度でも読んでみなさいよ・・・と、村上さんが思ったかどうか知らないけど。

村上作品の魅力は、
社会の競争とか物質的な豊かさから遠いところで、パスタやサラダを作って食べ、ジーンズや色あせたコットンパンツ、使い古しのテニスシューズを履いているような主人公。
そして、その他のユニークな登場人物、秀逸な構成、想像をはるかに超える物語性、やさしい言葉での奥行きのある表現・・・などなど。

「1Q84」は二人の主人公がそれぞれのストーリーを交互に展開させるという点では「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」と共通性がありますが、もっと具体的な物語となっています。
ふかえりという少女の「空気さなぎ」を天吾がリライトし、その話の中にもうひとりの主人公・1984年の青豆が包含されていき、話が進むにつれ、天吾自身が「空気さなぎ」の中に入っているという迷宮。

荒唐無稽な物語の中にあるリアリズムとか、いったい自分自身のいる世界は何か、誰が唯一の世界を定義できるか、運命と必然とは何なのか、そんなものは常に流動的であり、どんな現実が現れるのか、1984年と平行する1Q84年は、誰にでもありうる世界かもしれない・・・などといろいろ、いろいろ考えてしまいました。

Book3が出ると先日、ニュースで聞きましたが・・・うーん、3ヶ月ずつのストーリーなので、Book4まで出るんじゃないかしら?
3ヶ月×4でちょうど12ヶ月・・・凡人の発想かな?







若だんな~~

2010-01-21 23:06:25 | 
このところ、仕事のストレスがたまっています。
いろいろ忙しいし、やってもやっても終わりのない毎日に、あ~あとため息。
かといって、終電まで残業なんてことはなく、せいぜい7時過ぎくらいまでなんですが・・・
しかも私ったら、徒歩通勤ですから、肉体的に疲れるというワケじゃなく、まあ、精神的な疲労感なのかな?

いや~~温泉でも行って癒されたいわぁ、と話していたら、温泉なんて行かなくても癒されるものがあると、友達から勧められました。
これ。↓



しゃばけ

内容(「BOOK」データベースより)
江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う…。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。

まったく新しいタイプの主人公・一太郎。
長崎屋という大店の若だんなは、とにかく体が弱く、年中寝込んでいる17歳男子。
この若だんなの性格がステキ。
謙虚で友達思い、とにかく周囲のすっ頓狂な者たちを丸く収めようと一人、あたふたしてる。
大金持ちでもイヤミがまったくなく、自慢するでもなく、贅沢するでもなく、癒し系草食おぼっちゃま。

マンガちっくで人情に溢れ、おだやかな展開で、癒されます。
そして、妖(あやかし)とかいって、妖怪がわんさと出てくるので、笑っちゃいます。

「しゃばけ」は2004年の出版なので、新しくはありませんが、シリーズは第六弾「ちんぷんかん」まであるみたいですね。
続きも読もうかなと思っています。

失踪者

2009-09-24 23:33:28 | 
5連休が終わって、バタバタと1日が終わりました。
期末なのに5連休もあったので、明日も忙しいだろうな。

せっかくの連休でしたが、美味しいハンバーガーを食べに行っただけで、何となく終わってしまいました。
残りは何をやっていたかというと、録画しておいた映画や舞台を観たり、おやつ食べたり、電器店をぶらぶらしたり、カフカを読んだり。


失踪者 (カフカ小説全集) (単行本)
フランツ・カフカ著
池内 紀 翻訳


来月、ナイロン100℃の公演があり、チケットも取れているのですが、カフカの「失踪者」「審判」「城」という未完の作品がベースになるとのことで、その対策(笑)です。

カフカなんて、「変身」しか読んでないのですもの。
・・・しかし、「朝起きたら、巨大な虫になっていた」って強烈ですよね。
たぶん、中学生くらいで読んだと思いますが、もの凄いインパクトでした。

で、そんな感動的なカフカの「変身」ですが、それ以外の作品は未読です。
それというのも、3編の長編は、すべてが未完。
なんだか、未完の作品を読むのって・・・納得できないじゃないですか。

ところが、「失踪者」を読んでびっくり。
おもしろい。

故郷でふとした過ちにより追放された17歳のカール・ロスマンがニューヨークに行き、いろいろな人に出会い、不幸に遭遇したり、それを乗り切ったり・・・最後はオクラホマ劇場での職を得て、列車で旅立つという話。
何しろ未完なので、最後の方は、話が飛んでいたり、ラストも少し想像+妄想で自己完結しないといけないような作品です。

カール・ロスマンが魅力的。
なかなか賢くて、子供らしさが残る無垢な少年。いつでも前向き。いろいろ一人で考え、閉ざされた人生を何とかひたむきに歩んでいく彼の前に次々やってくる受難。
初めてニューヨークに着き、「剣をかざした自由の女神」を目の当たりにします。
もちろん、自由の女神が掲げているのは剣ではなく、訪れた人々を導くトーチ。
ところが、その後を暗示するかのように、カールくんに取ってはトーチが剣に見えたんですな。

オクラホマ劇場での採用が決まっても、きっとカールくんには、新しい受難が待ち受けているでしょう。
深くて暗い大きな穴が静かにカールを飲み込んで行く・・・そんな解釈って、いやだなー。でも、そうなんだろうな。

さて、ナイロン100℃の「世田谷カフカ」で「失踪者」はどのように扱われるのでしょうか?

おひとりさまの老後

2009-09-13 00:14:45 | 
かなり前から「おひとりさま」の何とか・・・という言葉がやたらと目に付くようになりました。
「おひとりさま・湯けむり旅行」のたぐい、「おひとりさまのランチ」、「おひとりさまの資産運用」・・・

アタシも「おひとりさま」なので、ランチも行くし、映画も行くし、観劇も行くし、旅行も行くし、そんなことはふつう。
でも、「おひとりさま」が大好きなアタシに、いまだに「歳を取ったときのことを考えろ!」と説教する親戚もおります。

ということで、おひとりさまの老後は、どんなにかわいそうなことになるのかと思って、上野千鶴子センセイの『おひとりさまの老後』を読んでみました。



ジェンダーの先生ですから、その目線から書かれている本です。
オトコが読んでも役に立ちませんので、あしからず。

そうですね・・・
言っていることは正しくもあり、現実的でない部分もあると思います。

老後の大前提が、
持ち家があって、生活費の心配がない。
文化や芸術が大好き。(そういう分野が全部、理解できて楽しめる脳を持っている)
お互い、助け合える友達がいる。

仕事をバリバリにやっていて、財産があって、教養のあるシングル女性の目線ってことです。

65歳以上の女性の半数以上がシングルとのこと。
離婚したり、死別したり、未婚だったり。
結婚していても女の方が長生きだから、最終的にはシングルになる。
結婚していた女は夫や子供に依存して生きてきた割合が大きいから、シングルになったときには、ずっと一人で働いて生きてきた強い女を見習って、一人でも幸せになれるように今から心がけておきなさい。
子供がいても、子供たちには、それぞれの人生があるんだから、あてにするな。

まあ、かいつまんで言うと、そういうことです。
一家団らん、家族との幸せな生活を送っている人こそ一応、読んでおいた方がいいかもしれません。