好きなことを書くブログ

by けいぷ
映画、旅行、舞台、いろいろ好きです。
でも、たまに酷評。(笑)
ネタバレ注意!!!

英国王のスピーチ

2011-04-25 21:50:24 | 映画
「英国王のスピーチ」、震災前に観たのですが、やっと感想を書きます。



監督:トム・フーパー
キャスト:コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター、ガイ・ピアース、ティモシー・スポール 他
あらすじ:
幼いころから、ずっと吃音(きつおん)に悩んできたジョージ6世(コリン・ファース)。そのため内気な性格だったが、厳格な英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)はそんな息子を許さず、さまざまな式典でスピーチを命じる。ジョージの妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、スピーチ矯正の専門家ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていくが……。(シネマトゥデイ)

アカデミー作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞の4冠を取った作品。
ジョージ6世(コリン・ファース)は、内気でありながら、王としての資質を持つが、王位継承者は当然、兄のエドワード。
事実、兄エドワード8世が一度は英国王を継ぎますが、離婚歴のあるアメリカ人女性と結婚するため、王位を放棄してしまいます。
(むしろ、この話の方が有名で、ジョージ6世の吃音のことは、本作品で知りました)

英国王という立場の重圧、吃音があるためにスピーチの度に打ちのめされ、自信を失い苦悩するジョージ6世。
スピーチ矯正のカウンセラー・ライオネル、妻のエリザベスも好演でしたが、コリン・ファースに魅了されました。

この作品、いわゆる「いい話」であり、役者も素晴らしく、映像美や音楽も申し分ないのですが、強いて言えば冒険がない無難な作品という側面もありました。
もう一歩踏み込んだ展開があってもよかったのではないでしょうか。
深く心に残る作品かといえば、そうでもないような。

アカデミー4冠にケチをつけるつもりはありませんが、脚本においては「ソーシャル・ネットワーク」の方が個人的には好みでした。



ヒア アフター

2011-04-21 23:58:39 | 映画
ぼちぼちとブログを更新しようと思った矢先、また地震がありました。
千葉県の一部では、震度5弱。
うちのあたりは、震度2でしたが、ケータイの緊急地震速報が入ったので緊張してしまいました。
もう~~、どうなっちゃってるの日本列島。
アタシは、もう少し静かに過ごしたいんですよ。
あとね・・・、被災地で過ごす人達や原発で必死に働いている人達を思いやってちょうだいよ。って、誰に言ってるんだ、アタシ。

まあ、いいや。開き直ってやる。



映画の感想を書きます。
なんと、震災の前日に観た映画がイーストウッド監督の「ヒア アフター 」でした。
余韻の残る上質な作品で、霊能者でありながらも実直で平凡な青年役を演じたマット・デイモン、不幸な家庭環境の中、兄弟で支え合う双子の子役ふたり、とてもいい演技で印象的でした。

監督: クリント・イーストウッド
マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、フランキー・マクラレン、ジョージ・マクラレン、ジェイ・モーア 他
あらすじ:
霊能力者としての才能にふたをして生きているアメリカ人のジョージ(マット・デイモン)、津波での臨死体験で不思議な光景を見たフランス人のマリー(セシル・ドゥ・フランス)、亡くなった双子の兄と再会したいイギリスの少年マーカス。ある日のロンドンで、死に取りつかれた3人の人生が交錯する。

80歳を越えたクリント・イーストウッド。
やはり「死」というものを正面からとらえたいという思いが感じられました。
とはいえ、この作品で描いているのは、人がそれぞれの立場でどう生きるかということがテーマになっているように思います。

旅行先で津波に遭い、臨死体験をした売れっ子キャスターのマリー、自分の分身でもある双子の兄を亡くしてしまったマーカス、霊能者としての才能が苦しみになり、それを隠して生きているジョージ。
彼ら3人の個別の話がそれぞれ進み、終盤で出会うことになります。

それぞれがいろいろな形で影響を及ぼされる「死」を乗り越え、生きる道を見出していく・・・
もう一度、じっくり観たい作品です。

ちなみにこの作品では、冒頭部分に巨大津波のシーンがありました。
で、翌日に本物の津波の映像が、繰り返し流され、映画と本物の違いをまざまざと感じました。
映画の津波だって、そうとうよくできていて、迫力もありましたが・・・
大きな違いは水。
映画のは、プールの水のようにきれいで透き通っていました。
本物は真っ黒で不気味で、もっともっと恐い。

津波で亡くなった方々のご冥福を心よりお祈りします。

大震災から1ヶ月、余震が続きます

2011-04-13 23:38:47 | 日々のできごと
大震災から1ヶ月が過ぎ、とにかく平常心を取り戻し、普通の生活に戻らないと・・・と思った矢先、いきなり大きな余震が続いています。
アタシはauのケータイを使っていますが、うぃーんうぃーんと地震速報が入ってきて、その度にびくびく。
被災地ではどんなに緊張しているかを思うと、言葉になりません。
震度6弱とか5強とか・・・余震じゃなくて、大地震ですよね。
前向きに、そして平常心でいたいけど、どうしたってうつになってしまいます。

少し前にいきなり高熱が出たのですが、すぐに回復したのでスーパー銭湯に行ったり、友達とご飯に行ったりしたのです。
ところが、その後、また体調不良がありました。
疲れやすくなっていたところ、毛ガニ、ナマモノを立て続けに食べたら、じんましんになってしまいました。
普段は、何を食べてもアレルギーが出ることもないのですが、身体が疲れていたのか、微熱も続き、思わしくないので病院に行ってきました。

やはり体調が悪いのに、続けてナマモノを食べたから一時的にアレルギーが出たようです。
一応、どんなアレルギーがあるか、血液検査をして、10日分の薬をもらいました。
2日もすると、アレルギーも治まり、同時に微熱もなくなり、すっかり体調が戻りました。

普段、健康なだけに、自分の健康状態を甘く見ていたようです。
ゆっくり休養すること、消化のいいものを食べること、よく寝ること・・・これからは、気をつけようと思いました。

余震のことや原発事故のことなど、心配な状況は変わりませんが、少しでも前向きに生活していきたいです。
被災された多くの人達があんなに努力して、前に進もうとしているんだから・・・

頑張れ、アタシ。

大震災から三週間が過ぎて

2011-04-05 00:09:44 | 日々のできごと
なかなかブログを更新できませんでした。

数時間にして多くのものを根こそぎ奪い取ってしまった自然の脅威、原発の一進一退の状況、未だに被災地で続く震度5に及ぶ余震。
死者、行方不明者合わせて、約2万8千人・・・
救済が行き届かない避難所もあり、そんな状況でも一生懸命耐えている被災者。
この方々は、いつか心から笑ったり、幸せを感じたりすることがあるのだろうか、などと思ってしまいます。

直接的な被害はなかった私の中でも、ちょっと価値観がかわってしまったような気がします。
「自粛」という意識的なものではなく、映画を観るとか買い物ををするとかいう娯楽的なことに感心が向かないというような気持ちです。

そして原因不明の40℃近い高熱とけいれん。
インフルエンザなら早めに処置をした方がいいと思い、休日診療の病院に行ったところ、陰性でした。
ちなみに、私がけいれんと思った症状は不整脈でした。
過去少なくとも10年間、病院など行ったこともないので、びっくりしましたが、まったく心配ないそうです。

翌日には熱も38℃に下がり、休んで寝ていたら会社から呼び出しの電話。
前日よりだいぶ楽になっていたので、仕方なく出社。
結局、夜7時まで仕事をして、家に帰って熱を測ったら、37℃に下がっていました。
仕事で熱が下がるなんて、仕事人間なのかしらと苦笑。

やっと期末も終わり、体調もいつの間にか元通り。
週末、久しぶりにスーパー銭湯に行ってゆっくりお風呂に入ってきました。
露天風呂であまりにも静かな夜空を見上げ、人間の弱さとか儚さを考えてしまいました。
こんな未曾有の災害でも無い限り、人の弱さを感じることもなかった・・・というのも傲慢な話です。

確かに人間は弱いけど、考え、智恵を出し合って、助け合い、前に進むことのできる存在でもあるんですよね。

多くの人が「もし自分の身に起きたら・・・」、「首都圏を巨大地震が襲ったら・・・」などと考えたのではないでしょうか。
それだけに、人ごとととは思えない今回の大震災。
価値観の喪失。

大きな試練に晒されて、なかなか平常心ではいられません。
とはいえ、今はそれぞれの立場でできることをやるしかありません。

被災された方々に少しでも癒しと希望が訪れますように。
それが私たちの救いでもあるような気がします。