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好きなことを書くブログ

by けいぷ
映画、旅行、舞台、いろいろ好きです。
でも、たまに酷評。(笑)
ネタバレ注意!!!

ツレがうつになりまして。

2011-10-14 00:20:24 | 映画
何本か観たい映画の候補がある中、衝動的に「ツレがうつになりまして。」を観てきました。



監督:佐々部清
キャスト:宮崎あおい、堺雅人、吹越満、犬塚弘、大杉漣、余貴美子 他
あらすじ: 仕事をバリバリこなすサラリーマンの夫、通称ツレ(堺雅人)が、ある日突然、心因性うつ病だと診断される。結婚5年目でありながら、ツレの変化にまったく気付かなかった妻・晴子(宮崎あおい)は、妻としての自分を反省する一方、うつ病の原因が会社にあったことからツレに退職を迫る。会社を辞めたツレは徐々に体調を回復させていくが……。
(シネマトゥデイ)

前半、ちょっと退屈というか、こんなお気楽な感じで「うつ」という深刻な題材を表現しちゃっていいのかな・・・などと思ってしまいました。
ところが、後半になるにつれ、この作品の良さがじわじわ出てきて、ハートウォーミングな雰囲気でなかなか良かったと思います。
風邪を引くように誰でもなりうる「うつ病」を「宇宙風邪」と呼び、重苦しく表現するだけじゃなく、いろいろな側面から見るのもいいかなと。

夫のうつ病を通して、妻の成長物語にもなっていて、「ツレがうつになり、ほんとうの夫婦になれた」というセリフが印象的。
人生は順風満帆ばかりではなく、問題が起きたとき、障害に遭遇したとき、人はそんなときにこそ成長し、相手との絆を深めていくことができるのだと思います。
問題を乗り越え、また歩いて行けるというメッセージが押しつけじゃなく、自然に表現されていました。

そして、随所に出てくる絵日記風のイラスト、ペットのイグアナなど、印象的かつ効果的でした。
宮崎あおいちゃんがほんもののイグアナをだっこしたり、なでなでしたりして、ちょっとびっくり。
アタシは、イグアナが半径10メートルに入って来たら、緊張で冷や汗でちゃいそうです。



猿の惑星:創世記(ジェネシス)

2011-10-10 22:39:28 | 映画
さっそく、観てきました。

「猿の惑星」



監督:ルパート・ワイアット
キャスト:ジェームズ・フランコ、フリーダ・ピント、ジョン・リスゴー、デヴィッド・オイェロウォ 他
あらすじ:
現代のサンフランシスコ。高い知能を持つ猿のシーザーは人類に裏切られ、自分の仲間である猿を率い、自由のために人類との戦いに向けて立ち上がることに。人類のごう慢さが、猿の知能を発達させてしまう要因となり、人類にとって最大の危機を巻き起こしていく。(シネマトゥデイ)

とにかく、映像の技術が凄いことになっています。
これ、実写とCGの合成とのことですが、素晴らしい。
裏切られたと思ったシーザーが、他の猿たちを煽動し、脱出、ゴールデンゲイト・ブリッジでの人間との戦いは壮絶。
猿だけに、人間にはできないようなアクションがものすごく新鮮で迫力ありました。

そして、シーザーだけは実写とのことですが、喜怒哀楽を表現する表情がとても印象的。
特に悲しみと怒りの表現力は圧巻でした。

最近は3D全盛ですが、この作品はあえて2D。
でも、映像的には特殊メイクやCGも含め、間違いなくアカデミー候補となるでしょう。
もちろん、映像力だけではなく、物語性もあり、「猿の惑星」の起源として見応えある作品でした。

モテキ

2011-10-04 00:56:32 | 映画
深夜ドラマを観て以来、映画化を楽しみにしてました。



あははは、面白かったぁ。

モテキ
原作:久保ミツロウ
監督/脚本:大根仁
キャスト:森山未來、長澤まさみ、麻生久美子、仲里依紗、真木よう子、金子ノブアキ、リリー・フランキー 他
あらすじ: 金もなく恋人もいない藤本幸世(森山未來)に、怒とうのように恋のチャンスが訪れた“モテキ”から1年後。4人の女の子たちとの関係は終わってしまったが、再び新たな女の子たちが幸世に接近し始め、“セカンド・モテキ”がやって来ようとしていた。


しょっぱなから、フジくん(藤本幸世/未來くん)のダメっぷりとぼやきが爆笑でした。
今回、晴れて正社員になったフジくん。
就職先はなんと、墨さんが社長のネットニュースの会社。
ちょいワルオヤジの墨さん、相変わらずモテモテ。フジくんを愛のムチでいじり倒してました。

4人の女性役、みなそれぞれ個性的で面白かったです。
ドラマに比べ、彼女たちもそれぞれ人生を背負っている感があり、映画らしいストーリー展開になっていました。

音楽はちょっぴり古いJポップ。随所にカラオケのような字幕が出てて、ちょっとしたレトロ感。
ツイッターとかネット系の会社とか、今どきの設定なのですが、スタイリッシュにはならず、かといって、ひと昔前の、秋葉系オタクとは違った雰囲気をうまく表現していたと思います。

フェスなどの音楽シーンもライブ感が伝わって来るし、みゆきちゃんとデートできることになったフジくんの天にも昇るようなダンスシーンも必見。
クレジットも過去にないようなもので、最後の最後まで惹き付けられました。
もちろん、ドラマを見なかった場合でも十分楽しめる作品です。

ライフ ―いのちをつなぐ物語―

2011-09-13 23:30:53 | 映画
このところ、ブログの更新がすっかり滞っていました。

近況はといいますと・・・

毎日、アイスを食べる。
ハーゲンダッツの抹茶が大好き、なことがわかりました。

運動は、日曜日のヨガクラスのみ。
体重、右肩上がり。

いろいろとおもしろい本を読んでいます。
そのうちのひとつ、「ミレニアム」全6巻を一気読みした後、映画3部作をちょびちょび見直し、原作を再読。
ということで、現時点では自称「ミレニアム」の達人。

映画鑑賞
ほとんど観るのは、話題作になってしまっていますが、細々と劇場に通っています。
この前、観たのはこれ。



ライフ ―いのちをつなぐ物語―

あらすじ: 南極では、天敵から襲われない氷に覆われた海の上を子育ての場に選んだ母アザラシが子育てを開始。一方、エチオピアのシミエン山地では、骨も溶かす強力な胃液を持っているヒゲワシが、大きいサイズの骨を食べやすくするため、高所から岩場に落として割っている。そしてケニアの草原では、とても珍しいチーター三兄弟が協力して獲物を狙う。(シネマトゥデイ)

イギリスのBBCが製作、超ハイスピードカメラが捉えた地球上の生物たち。
あらゆる生き物が地球に生息し、子孫を残し、やがて命を落とす。
美しく、力強く、ちょっとこっけいで、実に賢い生き物たち。
人間は、ほんとに我々以外の生物に迷惑をかけているなぁ。環境破壊とか。

BBC制作のネイチャー・ドキュメンタリー「BBC EARTH 2010」というのをWOWOWでオンエアしているのですが、けっこう好きで欠かさず観ています。
ということで、「ライフ」も大スクリーンで観たくて公開を楽しみにしてました。
驚異の映像は、圧倒的な美がありましたが、日本語のナレーションは、ちょっとそぐわなかった感じがします。
ナレーションなんて不要で、最低限の説明字幕で十分かなと思ってしまいました。
「WATARIDORI」は、どうだったかな?
あれは、びっくりしたなー。




トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

2011-08-28 23:40:27 | 映画
「ツリー・オブ・ライフ」とは、ある意味、真逆と言える「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」をちょっと前に観ました。



監督:マイケル・ベイ
キャスト:シャイア・ラブーフ、ジョシュ・デュアメル、ジョン・タートゥーロ、タイリース・ギブソン、ジョン・マルコヴィッチ 他
あらすじ:
1969年7月20日、アポロ11号は月面着陸に成功し、ニール・アームストロングとエドウィン・オルドリンは人類で初めて月に降り立ったが、全世界が見守ったこの歴史的偉業の陰で、NASAとアメリカ政府は、ある事実をひた隠しにしてきた。実は月の裏側には、彼らよりも先に未知の宇宙船が不時着しており……。

今回、シリーズ第3弾。
数年前、最初の作品を観て・・・ほぼストーリーを覚えてないことがわかりました。
というか、1週間後には忘れてたかも。
で、そのとき、これはシリーズ化されても観ないだろうなと思っていたのですが、「最高の3D」という謳い文句にまんまと乗せられて、行ってしまいました。
あのね・・・後悔はしてないんですが、やっぱり、ストーリーはイマイチ飲み込めなかったです。
とにかく、ストーリーなんてこの際、どうでもいい。

映像的にはかなりのクオリティでした。
特に冒頭の部分は素晴らしく、やはり劇場で観賞できてよかったと思いました。
実写の部分も、下から上からとカメラアングルを生かしており、かつてないほどの出来映え。
戦闘シーン、トランスフォーム、カーチェイス・・・3Dのてんこ盛り状態。
さすがにマイケル・ベイ。

ただし、観ているうちにやっぱり、もうちょっとドラマ性があったらなと。
3Dはまだまだ始まったばかりですから、今後の進化が楽しみ。


ツリー・オブ・ライフ

2011-08-22 00:06:40 | 映画
「ツリー・オブ・ライフ」を観てきました。





監督: テレンス・マリック
キャスト:ブラッド・ピット、ショーン・ペン、ジェシカ・チャステイン、ハンター・マクラケン、ララミー・エップラー、タイ・シェリダン 他
あらすじ:
1950年代、オブライエン夫妻は3人の息子にも恵まれ、テキサスの小さな町で満ち足りた生活を送っていた。一家の大黒柱の父親(ブラッド・ピット)は西部男らしく子どもたちに厳しく接し、逆に母親(ジェシカ・チャステイン)がすべての愛情を彼らに注ぎ込んでいた。一見幸福そうに見える家族の中で、長男ジャックは孤独を感じ……。(シネマトゥデイ)

田舎町の平凡な家族を通して、人の生と死をテーマにした壮大な叙事詩。
少々かわった形態をとっているため、わかりにくいという側面もあって評価が分かれるかもしれません。

時間は3つ。
20数年前:弟が19歳で亡くなってしまう。
現代:40代(くらい?)になったジャック(ショーン・ペン)はビジネス界でかなりの成功を収めているが、過去のトラウマが未だに心を支配している。
少年時代:物質的な成功に価値を置く厳格な父、愛と神の恵みに価値を置く母の間で悩み苦しむジャックの孤独。

最初のナレーションで語られる、「神は与える」「神は奪う」「神は癒す」という言葉が印象的でした。
そして二つの種類の生き方・・ひとつは自己を核とし、もう一方は神を核とするもの。
俗世の象徴としての父、神の象徴としての母ということになるのでしょうか。

「いい人間が不幸になる」という事実が山のようにある世の中で、「じゃ、神様ってほんとにいるの??」という自然な疑問がわきます。
でも、この疑問をいいかえると、「いい人間や信仰の厚い人間は、その見返りとして幸せになる」ということになりはしないでしょうか。
それこそ、自己を核とした考え方と言えるのでは?
神への愛、そして信仰は「無条件」でなければならない・・

いろいろ考えてしまう作品ですが、じっくりひとりで観ることもいいかな。
テーマ、表現方法、構成、映像美などなど完成度が高く、アタシにとっては、とても好きな作品でした。



ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(少々ネタバレあり)

2011-07-28 23:17:50 | 映画
ハリー・ポッターの最終章、観てきました。
ほとんどのキャストが継続出演、やっぱり10年は凄い。



ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
原作:J・K・ローリング
監督:デヴィッド・イェーツ
製作総指揮:ライオネル・ウィグラム
キャスト:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、レイフ・ファインズ、ヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン
あらすじ:
ハリー(ダニエル・ラドクリフ)は親友のロン(ルパート・グリント)、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)らと共に旅に出る。それは長年の宿敵ヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)抹殺の手掛かりとなる分霊箱を求めての旅だった。だが、魔法省やホグワーツ魔法学校が次々と死喰い人の傘下に入る中、もはや誰の身も安全ではなく……。(シネマトゥデイ)


アタシは、この手の作品に対しては、ダメ出しが多かったのですが・・・
今回のハリー・ポッター、見事な出来映えでした。
ストーリーよし、展開はスピーディーでありながら重厚感を損なわず、映像・音楽ともに素晴らしく、10年のエンディングにふさわしい内容でした。
強いて言えば、3Dバージョンを観たため、画面が暗くて残念でした。
3Dはまだ始まったばかりで試行錯誤の段階だと思います。2Dで観た方が良かったかも。
3Dでの面白みを取るか、観易い2Dを取るか、これからの人は考えてから決めることをお勧めします。

さて、ここからちょっとネタバレします。


ストーリーで一番感動的だったのは、スネイプの秘密が明かされたこと。
えーーー、ちょっと最初からもう1回じっくり観ようかなと思ってしまいました。
1作目は原作も読んだので印象が強いのですが、その後は、けっこう忘れちゃってるんですよね。
少なくとも前回の「死の秘宝 PART1」は、ちょっと退屈だったせいもあり、何だったのかほとんど覚えてません。
早くWOWOWでオンエアしてほしいな。

思い起こせば、10年前、意地悪な親戚の家でこき使われるハリーに魔法学校の入学許可証がきて、すべてが始まりました。
一作目は、かつてないようなスケールのファンタジー&不思議ワールド、エンターテイメント性も強かったのですが、いつの間にかダーク路線。
最終的には魔法界を二分、生きるか死ぬかの死闘が展開します。
そして、次々と秘密が明かされ、いろいろと明確になり、観る側は、感動プラスすっきり感を得ることができます。
悪が滅び、善が権力の象徴を放棄するというファンタジー作品の王道。ただし、陳腐さはまったく感じませんでした。

終わりよければすべてよし。
見応えのあるグランドフィナーレでした。

SUPER 8/スーパーエイト

2011-07-24 01:07:59 | 映画
「SUPER 8」観てきました。

監督:J・J・エイブラムス
キャスト:ジョエル・コートニー、エル・ファニング、カイル・チャンドラー、ライリー・グリフィス、ライアン・リー 他
あらすじ:
1979年、アメリカ・オハイオ州。8ミリカメラで映画撮影をしていた6人の子どもたちのそばで、貨物列車の衝突事故が発生。貨物列車は空軍施設・エリア51からある場所へと研究素材を極秘に移送中だった。アメリカ政府が隠す秘密を目撃してしまった子どもたちのカメラには、事故の一部始終が記録されていたが……。(シネマトゥデイ)

スティーヴン・スピルバーグが製作、一足先に観に行った友達は、ETみたいな感じと言っていました。

「ET」というか、「スタンドバイミー」というか、SFパニックというか、ゾンビのおまけ付きというか・・・
いろいろな要素がテンコ盛り。
すごくいい要素と、なんだかな・・的な部分があり、アタシの中では、「スタンドバイミー」みたいにずっと心に残る作品ではなかったかな。

冒頭の方、貨物列車の衝突事故のシーンは、申し分なく素晴らしかったです。
このところ、何かと3Dですが、まだまだ2Dだってあなどれない。迫力十分で見応えありました。
6人の少年達が劇中で映画を撮るっていうストーリーもよかった。
しかも、8ミリを回していたシーンがクレジットとともに、ひとつの作品となって上映されるのも、いいアイデアでした。

母親を事故で亡くしたジョーと父親、アリスと飲んだくれの父親。二組の親子がそれぞれ、愛がありながらも噛み合ず、関係がうまくいかない。
子供達が危機的状況になり、互いの気持ちに気づき、心と心がつながり、父親同士も打ち解け合い理解し合えるようになる。
このあたりのストーリーは良かったのですが・・・
その反面、空軍が秘密で移送している謎の生物に関連するストーリーがイマイチ、すっきりしませんでした。
ジョーがナイショで拾ってきたキュービックは何?その後、どうなったのか不明。なんなの?

宇宙からきた生物が、ちょっとグロ過ぎな感じがしました。人をエサにしちゃってるし。
ジョーとたいした交流もないのに、「生きるんだ!」(だったかな)みたいなこと言われたら、どう猛だったのが急に攻撃をやめて、おとなしく宇宙に帰っちゃうし。
アタシが見落としちゃった展開があったのかしら?

映像的には、1979年の設定でノスタルジックな描写に趣がありました。
ジョーとアリスもよかったな。
アリス役のエル・ファニングはダコタ・ファニングの妹だそうで、存在感のある美人でした。
そして、ゾンビのメイクが圧巻でした。


BIUTIFUL ビューティフル

2011-07-05 00:04:33 | 映画
「BIUTIFUL ビューティフル」を観てきました。

監督: アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
キャスト:ハビエル・バルデム、マリセル・アルバレス、エドゥアルド・フェルナンデス、ディアリァトゥ・ダフ、アナー・ボウチャイブ 他
あらすじ:
スペインの裏社会で生計を立てるウスバル(ハビエル・バルデム)は、あらゆる闇取引に手を染めながらも、愛する2人の子どもと情緒不安定の妻を支えて暮らしていた。ある日、自分が末期がんであることを知ったウクスバルは、やがて訪れる死の恐怖と闘いながらも、家族との愛を取り戻すために新たな決断を下すのだが……。(シネマトゥデイ)

有名なところでは「21グラム」や「バベル」の監督ですね。「美しい人」という作品もアタシは好きでした。

観に行ってよかったぁ、とてもいい作品でした。

ハビエル・バルデムが素晴らしい好演。
妻役のマリセル・アルバレスの危うさ、別れた両親を持つ子供たちふたりの悲しさと無邪気さ、心に残る秀作だったと思います。

不法移民の仕事の斡旋、麻薬の小売りのまとめ役、警官への賄賂の仲介・・・そんな違法な仕事で日銭を稼ぐウスバル。
特に悪人というわけではなく、彼が取り仕切っている違法移民たちが何とか生計を立てられるよう、骨を折っている。
情緒不安定で常に危うい元妻との縁も切れず、子育てに四苦八苦しているところに、追い打ちをかけるようガンが発覚し、余命2ヶ月と診断される。

何をやってもうまくいかない。別れた妻に子供を託そうとしても、彼女はあてにできず、不法移民達のためを思って買ったストーブが元で二酸化炭素中毒の事故が起きてしまう。
麻薬の取り締まりを受け、ウスバルが仕切っていた多くの黒人達が逮捕され強制送還になり、ウスバルのガンも進行を続け、行き場のない状況に追い込まれて行く。

彼は、霊能を持っている。それはストーリーのメインではありませんが、どうにもならない状況になり、ウスバルと同じ霊能を持つ先輩格の女性に救いを求める。
彼女の「死が終わりじゃない」というのがとても印象的な言葉で、この作品の中で重要な意味があると思いました。
ウスバルは最後の願いをかけて、生活を助けてやった若い母親(強制送還の男の妻)に金をやり、自分の子供を託すがセネガルに帰ってしまう。
ウスバルには、もう打つ手がない。

そして、映画のラスト。
死をむかえたウスバルは、雪山でかつて生き別れた父と出会う。
ウスバルの安心した微笑み・・・
地上のあらゆる苦しみが癒され、解放されたことを意味する救済が彼に訪れた、とアタシは解釈しました。

ということで、余韻の残る素晴らしい作品でした。




X-MEN:ファースト・ジェネレーション

2011-06-20 01:02:31 | 映画


楽しみにしていた「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」を観てきました。

監督:マシュー・ヴォーン
キャスト:ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ケヴィン・ベーコン、ローズ・バーン、ジャニュアリー・ジョーンズ 他
あらすじ:
裕福な家に生まれ、名門大学に通うチャールズ(ジェームズ・マカヴォイ)は強力なテレパシーを使うことができるミュータントだったが、自分と同じような能力を持つ者の存在に気付き始めていた。やがて強力な磁力を発生させ、金属を自在に操ることのできるエリック(マイケル・ファスベンダー)と出会う。彼らは親友となり、自分たちと同じような若者たちを探し始めるが……。(シネマトゥデイ)

うはは、見応えありました。ふたりのミュータントの友情と決別。
プロフェッサーXがなぜ車いすか、マグニートーの仮面の秘密・・・なるほとなるほど。そういうことだったのか!
過去が明かされ、ふたりのミュータントの友情と決別があり、後のシリーズに見事に繋がっていきます。
シリーズを時間順にもう一度、見直したい気分です。

ミスティークの恋の行方も、ふむふむ納得。
チャールズ(後のプロフェッサーX)からは妹のようにかわいがられ、同じ悩みを持つハンクに想いを寄せられ、当然「チャールズ」側だったのですが、エリック(後のマグニートー)から「ありのままの姿でいろ、服も必要ない」なんて言われてしまい・・・エリックと一緒に行くことに。

アクションやCGのみの凄さで、ストーリーがイマイチという作品もありますが、「X-MEN」は怒り、悲しみ、正義、悪徳、友情、愛、憎しみなど人の心が描かれていて、しかもCGを含め映像的にも超一流。

ヒュー・ジャックマンがちょろっと出ていてファンサービス、ナイス