自国生活・ジコクフッカツ

日本ってすごい。

牛さん、お疲れ様

2009年01月03日 | Weblog
久しぶりに、お正月は帰省した。
お正月といえば、ゴロゴロ、パクパク。
数日過ぎれば、そのお正月気分も体に脂肪となってはりついた。
そして、何時ものように「明日からダイエットしよう!」と、誓った。

羽田への帰りの便は1月2日、最終便。空港まで送ってもらい、建物に入って、目がぎょっとした。
航空会社のカウンター前に、牛の着ぐるみを着た女性が、笑顔で立っている。
こっ、これって、丑年?それとも、乳牛王国っていう意味?
テレビかなにかの罰ゲームなのか?
それとも、間違った人が紛れ込んだのか?
状況が読み取れない。

が、空港内はいたって何時の通り。
牛乳が振りまわれるわけでもなく、牛が走りまわるわけでもなく、その牛が、モォ~と言うわけでもない。
何時もの空港だ。
牛は、航空会社の地上職員の仕事をてきぱきとこなしている。

中身は、細身の綺麗な女性。
が、牛の着ぐるみには、その女性の細身のボディーが悪夢を呼ぶ。
ぶかぶかの牛の皮が、ダルッと、360度、ぐるりと、下がりまくっている。
かなり見苦しい。

誰がこんな格好をしようと提案したのか?
この航空会社では、牛の格好で、お客は喜ぶと思っているのか?
着ぐるみを着ている女は、そんな初々しい笑顔で、牛になって楽しいのか?

漫才や、テレビ番組の罰ゲームなら、素直に笑えただろうが、
大手航空会社の女性職員が、牛の着ぐるみを着て、楽しく勤務しているのなら、頭の中身を疑ってしまう。
採用面接試験に、「牛の着ぐるみを着るのは好きですか?」なんて、質問をされたのだろうか?

自分が牛にならなければならなかったら、有給を全部消化してでも、休んでやる。
ゲリの振りして、トイレから出ないという方法もある。
急に力持ちになって、裏方のラッゲージ運びを喜んでやる。

同じ女性として、この航空会社の牛の格好を「女性への侮辱」と思うべきか?
あまりにも、不自然なその牛の笑顔と、ダルッとなった牛の皮をみていると、
素直に、「丑年ね?ハイハイ」と言って、牛の目の前を横切ることは、出来なかった。

同じ女性として自分に出来ることは、観てみぬ振りをすること。
名前の知らない、牛さん、こころより、お疲れ様!