22の息子は、盆前に思い立ったように墓を洗いに、ひとりで出かけていった。
何時何処へいようと、亡き者はいつも心のなかに住んでいることには変わりないのだが、
盆の、ある時ある行為をするということが、
自分と故人との内なる対話の時間となるのだろう。
時間というのは日頃、直線だと思いがちだけれど
決してそうではないことに ふと思い至る。
今でも続いている小さな時計店。
ここで36年前に買った時計の不思議な話。
父が亡くなった後、止まってしまった柱時計がありました。
そのことに気づかないまま何年かたったある日。
また「ボ~ン」と鳴り響いて、ふたたび動き出したのです。
ちょうど止まった時刻と同じ時刻。
それが父の3回忌の命日でね。
だから針を合わせなくてよかったわけ。
母はうれしそうに、時計店の主(あるじ)に話したのでした。
ここで36年前に買った時計の不思議な話。
父が亡くなった後、止まってしまった柱時計がありました。
そのことに気づかないまま何年かたったある日。
また「ボ~ン」と鳴り響いて、ふたたび動き出したのです。
ちょうど止まった時刻と同じ時刻。
それが父の3回忌の命日でね。
だから針を合わせなくてよかったわけ。
母はうれしそうに、時計店の主(あるじ)に話したのでした。