「アンの愛情」第3赤毛のアン
アンが大学に進み、勉学に勤しみ、恋に出会ってゆく期間。
運命的な縁のパティの家で、
フィリパ・ゴードンを含む友人たちと心楽しいシェア生活。
アンは少女らしい願望が叶う恋に巡り合う。
理想と寸分たがわぬ見た目の男性。アンは夢中で恋をする。
ただひとつ気がかりなこと。麗しの彼は話の「やま」がわからないのだった。
ギルバートを思い出すことが増えたアン。
あの話をして笑いあった過去。
うっとりとアンは理想の彼を見つめる。理想の恋はユーモアを解さないものなのだ、と。
皮肉なことに彼からのプロポーズの瞬間に気づいてしまう。ほんとうの気持ち。
いざ婚約となると彼を愛してはいないことを悟ってしまう。
ギルバートが生死の境をさまよう時にアンは真実の愛情に気づく。
ギルがいない世界では1秒も生きてはゆけない。
「峠を越えた」との報せにアンの愛情は結実した。
わたしは思う。笑いの価値観の一致に勝るものはないと。
同じものを感じ同じツボで弾けるように笑う。
ネタを心に浮かべる度にじんわり温められる想い。