今ここ・サブカル散歩

しゆい目線での日本のエンタメ所感などを。
365日walkingデートは2014年の2月の記事からご覧ください。

アンの愛情

2023-05-09 19:31:51 | 読書

「アンの愛情」第3赤毛のアン

アンが大学に進み、勉学に勤しみ、恋に出会ってゆく期間。
運命的な縁のパティの家で、
フィリパ・ゴードンを含む友人たちと心楽しいシェア生活。

アンは少女らしい願望が叶う恋に巡り合う。
理想と寸分たがわぬ見た目の男性。アンは夢中で恋をする。
ただひとつ気がかりなこと。麗しの彼は話の「やま」がわからないのだった。

ギルバートを思い出すことが増えたアン。
あの話をして笑いあった過去。
うっとりとアンは理想の彼を見つめる。理想の恋はユーモアを解さないものなのだ、と。

皮肉なことに彼からのプロポーズの瞬間に気づいてしまう。ほんとうの気持ち。
いざ婚約となると彼を愛してはいないことを悟ってしまう。

ギルバートが生死の境をさまよう時にアンは真実の愛情に気づく。
ギルがいない世界では1秒も生きてはゆけない。
「峠を越えた」との報せにアンの愛情は結実した。

わたしは思う。笑いの価値観の一致に勝るものはないと。
同じものを感じ同じツボで弾けるように笑う。
ネタを心に浮かべる度にじんわり温められる想い。

 


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