『弟といっしょに』

娘（４年生）の作った詩が『学級だより』に載っていました。


『弟といっしょに』

弟といっしょに朝起きた。
弟はいねむりしちゃって
私はすぐに起こしに行く。

弟といっしょにお出かけした。
弟は「あれこれほしい」
と言うけれど、
私はがまんする。

弟といっしょにおふろに入った。
弟は早くあがって、
私はゆっくりのんびりする。

弟といっしょにベッドでねた。
弟はすぐにねて、
すぐゆめを見るけれど、
私は後からねて、
後からゆめを見る。


なんだか親のいない子供のようで（笑）涙が出そうになりました。

弟の世話を、いつも、全部、まかせっきりでごめんなさい。

起きる時も、食事も、遊びも、お風呂も、眠る時も、

いつも二人は一緒。

同じ空間に私はいるけれど、

自分の不在を感じるのはなぜでしょう。

弟が寝たのを見届けてから眠りにつく娘。

私はそんなことさえ何年も知らずにいたのですから。


『おやすみ』と言って二人で寝室に行くのは、

かなり小さい頃からの習慣です。

私が添い寝して寝かしつけをしていた頃は、

私がいるだけで二とも大はしゃぎ。

おしゃべりが止まらず一時間過ぎ…二時間過ぎ…。

それに辟易して、ある日二人だけで眠るようにしてみたら、

思いのほかコロリと眠り込んだのをこれ幸いと、

その日から私は添い寝を放棄したのでした。

眠った頃を見計らって寝室へ様子を見に行くと、

二人は体を寄せ合って、頭をくっ付けるようにして寝入っていて、

私は乱れた布団を直してそっと寝室を出るのです。

時々『ママ一緒に寝よう』と言われるけれど、

『ママがいると寝ないからダメ』と言い続けてきた私。

私は愛情の注ぎ方が足りないんじゃないか、

などと考える時もあるけれど、

それでも天真爛漫な子供たちの曇りひとつない笑顔を見ては、

祖父母の溢れんばかりの愛情や、近隣の方々の親切が、

私の不足分を補って余りあるのだと感謝するばかりです。

胸に痛い娘の詩を読んで、

たまには一緒に寝てあげようかな…と思う母なのでした。

５分だけ（笑）