月に一度は、映画館で新作を。2023年の
9月は、「グランツーリスモ」(アメリカ)。
タイトルは、本格ドライブシミュレーターゲ
ームのソフト名で、ゲームは7まで出ている
が、自分がやったことがあるのは2まで。
ストーリーは、その車運転ゲームの速えヤツ
らから選抜して、現物の車を運転するプロレ
ーサーを育てようぜ、というもの。
ソニーと日産が主催するレーシングドライバ
ー養成プログラム発の出来事を基にした、準
ノンフィクションであるらしい。
いきなりだが、映画というもので大切なのは、
作品を一つの世界として、その世界の中での
リアリティを構築し、崩さないことである。
それは、フィクションかノンフィクションか
は関係なく、一つの作品として、現実に戻っ
たり、醒めたりしないということ。
映像記録作品を観たいわけではないから、一
定の改変は別に気にしないが、この作品は、
その作品におけるリアリティが致命的にない。
つまり、それが現実か現実でないかは関係な
く、観ていても作品の世界に入りこめず、と
ても醒めるのである。
運転素人のゲーマーがプロレーサーとして活
躍するまでを描くのだから、基本時間が足り
ないのはわかる。
にしても展開が駆け足すぎるし、そのせいで
人物への感情移入もできないし、あまりにも
全てが結果のみ繋ぎのインスタントに過ぎる。
また、ウリであり、最大に大切であるレーシ
ングシーンもちゃちで迫力が無く、それこそ
ゲームのように抜いて抜かれて。
映画としての感想というものはなく、130
分後にはゲームの上手いヤツがプロレーサー
になりましたという、言葉だけが残る。
恐ろしいことに、観る前と観た後で、本当に
何も変わらなく、駄作なら駄作にある、あの
特有の微笑ましいシーンの感想すらない。
レーシングシーン自体は豊富なので、エンジ
ン音が好きな人は、と無理やり言ってみるが、
この映画で130分を拘束されることはない。
オーランド・ブルームが久しぶりで、相も変
わらずナイスガイだな、というだけの作品。
9月は、「グランツーリスモ」(アメリカ)。
タイトルは、本格ドライブシミュレーターゲ
ームのソフト名で、ゲームは7まで出ている
が、自分がやったことがあるのは2まで。
ストーリーは、その車運転ゲームの速えヤツ
らから選抜して、現物の車を運転するプロレ
ーサーを育てようぜ、というもの。
ソニーと日産が主催するレーシングドライバ
ー養成プログラム発の出来事を基にした、準
ノンフィクションであるらしい。
いきなりだが、映画というもので大切なのは、
作品を一つの世界として、その世界の中での
リアリティを構築し、崩さないことである。
それは、フィクションかノンフィクションか
は関係なく、一つの作品として、現実に戻っ
たり、醒めたりしないということ。
映像記録作品を観たいわけではないから、一
定の改変は別に気にしないが、この作品は、
その作品におけるリアリティが致命的にない。
つまり、それが現実か現実でないかは関係な
く、観ていても作品の世界に入りこめず、と
ても醒めるのである。
運転素人のゲーマーがプロレーサーとして活
躍するまでを描くのだから、基本時間が足り
ないのはわかる。
にしても展開が駆け足すぎるし、そのせいで
人物への感情移入もできないし、あまりにも
全てが結果のみ繋ぎのインスタントに過ぎる。
また、ウリであり、最大に大切であるレーシ
ングシーンもちゃちで迫力が無く、それこそ
ゲームのように抜いて抜かれて。
映画としての感想というものはなく、130
分後にはゲームの上手いヤツがプロレーサー
になりましたという、言葉だけが残る。
恐ろしいことに、観る前と観た後で、本当に
何も変わらなく、駄作なら駄作にある、あの
特有の微笑ましいシーンの感想すらない。
レーシングシーン自体は豊富なので、エンジ
ン音が好きな人は、と無理やり言ってみるが、
この映画で130分を拘束されることはない。
オーランド・ブルームが久しぶりで、相も変
わらずナイスガイだな、というだけの作品。