「ロシア文学を学びにアメリカへ?増補版
屋根の上のバイリンガル」沼野充義(中公文
庫)
1980年代前半のアメリカ留学と、後半の
欧州滞在(文学研究)の経験から、著者が考
える言語についての(比較的雑多な)本。
先進国のメジャー言語とはいえない、スラブ
系(でいいのか?)を対象に、マイナーゆえ
のバイリンガルなどについても語る。
前半は留学での経験を交え、主に先細るイデ
ッシュ語などを、後半は「理論篇」とあるよ
うに「外国語」を論理的に教えてくれる。
本屋では中は(ほぼ)確認しないので、珍し
くなく、完全に自分のせいなのだが、正直、
思っていた内容とは違った。
多分に勝手に、留学振り返り、エピソード満
載系エッセイだと思って読み進めていたので、
途中で、ああ、そういう系、と気が付く。
まあ、でもこの勘違いは、題名のせいもほん
の少しはあるよなと、他責しつつも、つまら
ないということではないので、最後まで。
半世紀近く前の経験と言語論であるから、当
時の、というか社会的というか歴史的な読み
屋根の上のバイリンガル」沼野充義(中公文
庫)
1980年代前半のアメリカ留学と、後半の
欧州滞在(文学研究)の経験から、著者が考
える言語についての(比較的雑多な)本。
先進国のメジャー言語とはいえない、スラブ
系(でいいのか?)を対象に、マイナーゆえ
のバイリンガルなどについても語る。
前半は留学での経験を交え、主に先細るイデ
ッシュ語などを、後半は「理論篇」とあるよ
うに「外国語」を論理的に教えてくれる。
本屋では中は(ほぼ)確認しないので、珍し
くなく、完全に自分のせいなのだが、正直、
思っていた内容とは違った。
多分に勝手に、留学振り返り、エピソード満
載系エッセイだと思って読み進めていたので、
途中で、ああ、そういう系、と気が付く。
まあ、でもこの勘違いは、題名のせいもほん
の少しはあるよなと、他責しつつも、つまら
ないということではないので、最後まで。
半世紀近く前の経験と言語論であるから、当
時の、というか社会的というか歴史的な読み
方に近くなるが決して古いということはない。
グローバル化が進んだとはいえ、未だ国際的
なメジャー言語は英語であり、かの国の移民
のバイリンガル問題も変わらず。
日本人の多くが捉えるポジティブなバイリン
ガルは、現実においてそうでばかりではない
ことは、その通りだなと学び。
前半は当時の資料を視覚的に挟み、当時を知
らない自分たちに、その頃のアメリカの一面
を教えてくれる。
また、後半の言語における人称の差などの理
論篇も、それはそれでとても勉強にはなる。
のだけれど、著者自身がはじめに、なんとも
分類しがたいというのは正しく、どういう本
かの説明が難しい。
とはいえ、なんにせよタイトルから(自分だ
けかもしれないが)想像する体験エッセイば
かりではない、ということにはご注意を。
読みながら、そういえば最近、旅行記とか経
グローバル化が進んだとはいえ、未だ国際的
なメジャー言語は英語であり、かの国の移民
のバイリンガル問題も変わらず。
日本人の多くが捉えるポジティブなバイリン
ガルは、現実においてそうでばかりではない
ことは、その通りだなと学び。
前半は当時の資料を視覚的に挟み、当時を知
らない自分たちに、その頃のアメリカの一面
を教えてくれる。
また、後半の言語における人称の差などの理
論篇も、それはそれでとても勉強にはなる。
のだけれど、著者自身がはじめに、なんとも
分類しがたいというのは正しく、どういう本
かの説明が難しい。
とはいえ、なんにせよタイトルから(自分だ
けかもしれないが)想像する体験エッセイば
かりではない、ということにはご注意を。
読みながら、そういえば最近、旅行記とか経
験を交えたエッセイを読んでいないな、と気
が付いたり。
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