「キャラバンは進む 銀河を渡るⅠ」「いの
ちの記憶 銀河を渡るⅡ」沢木耕太郎(新潮
文庫)
著者のエッセイ集「銀河を渡る」を、2冊に
分割して文庫化したもの。
文庫本に限ってではあるが、沢木耕太郎さん
の著書は、一般の本屋に並んでいるものは、
小説を除けば多くは読み終えている。
のだが、最近、改題したり寄せ集めたりして
出版する系をちょくちょく見かけるので、新
刊であっても油断がならなかったりする。
この本は、とみると元の単行本は2018年
とあるので、じゃあ大丈夫かといつも通りパ
ラパラなどせずに購入し読み始める。
読んでみれば各エッセイの初出は、1990
年代から2010年代まで幅広く、既読の種
類は少ないようで安心する。
どこかで読んだなというものもあるが、これ
まであまり記憶にない、年を重ねて「変わっ
た」自分(著者)についてのものもあり。
あまり生き方というか、スタンスの変わらな
い方という印象があるので、芯、核は変わら
ないが、そのガワの変化は興味深く。
明確に過去という自己を書くことができるの
は、年齢を重ねた自己だけであり、それを円
熟というのだろう。
とはいえ、沢木耕太郎さんが70代も後半と
いう事実は、まったくもって実感がない。
沢木さんの書籍の著者近影も昔から同じで、
そのイメージが強いから、去年テレビで今の
お姿をみても誰か分からなかったくらい。
しかし、現代に生きる者に貴重な「お金では
ない」を地で、心から言える尊敬は、いつも
決して揺るがない。
そして、ノンフィクションライター特有の、
きれいで読みやすい文章も昔から同じだから、
いつでも安心して読むことができる。
読むべき優先は、言うまでもなく、自己では
なく他者を書く既刊のノンフィクション群で
ある。
そんなの言うまでもなく読んださ、という著
者ファンにおススメであるが、まあ、すでに
読んでいるに違いなく。
ちの記憶 銀河を渡るⅡ」沢木耕太郎(新潮
文庫)
著者のエッセイ集「銀河を渡る」を、2冊に
分割して文庫化したもの。
文庫本に限ってではあるが、沢木耕太郎さん
の著書は、一般の本屋に並んでいるものは、
小説を除けば多くは読み終えている。
のだが、最近、改題したり寄せ集めたりして
出版する系をちょくちょく見かけるので、新
刊であっても油断がならなかったりする。
この本は、とみると元の単行本は2018年
とあるので、じゃあ大丈夫かといつも通りパ
ラパラなどせずに購入し読み始める。
読んでみれば各エッセイの初出は、1990
年代から2010年代まで幅広く、既読の種
類は少ないようで安心する。
どこかで読んだなというものもあるが、これ
まであまり記憶にない、年を重ねて「変わっ
た」自分(著者)についてのものもあり。
あまり生き方というか、スタンスの変わらな
い方という印象があるので、芯、核は変わら
ないが、そのガワの変化は興味深く。
明確に過去という自己を書くことができるの
は、年齢を重ねた自己だけであり、それを円
熟というのだろう。
とはいえ、沢木耕太郎さんが70代も後半と
いう事実は、まったくもって実感がない。
沢木さんの書籍の著者近影も昔から同じで、
そのイメージが強いから、去年テレビで今の
お姿をみても誰か分からなかったくらい。
しかし、現代に生きる者に貴重な「お金では
ない」を地で、心から言える尊敬は、いつも
決して揺るがない。
そして、ノンフィクションライター特有の、
きれいで読みやすい文章も昔から同じだから、
いつでも安心して読むことができる。
読むべき優先は、言うまでもなく、自己では
なく他者を書く既刊のノンフィクション群で
ある。
そんなの言うまでもなく読んださ、という著
者ファンにおススメであるが、まあ、すでに
読んでいるに違いなく。
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