自堕落玩具箱

更新頻度まったくもって不明。たまに暴言毒づき悪態、気まぐれ天邪鬼。
パラレルワールドの住人が夢

強烈親子

2009-11-14 00:00:00 | 
こんなすげー親子いたらビビるな~(非常にいい意味で)

   強烈親子(しぶちゃ)

今日(11/1)昼飯食いながら出てきた妄想話あげてみるw
面白くなくても責任は負いません。

---------- キリトリ -----------


  今道家のとある朝 

※この物語は超過大創作ふぃくしょんです※

朝日が眩しく明るいダイニングキッチンで妻の杏子が朝食の準備をしている。二階の階段を丁寧に降り長男の卓偉がキッチンのドアを開け爽やかに、
「おはようかあさん」杏子、卓偉の声に振り向き、にこやかに、
「オハヨーご飯できてるわよッ」
「うん、あれとうさんは?」
いつも座っているソファーに父ともたかの姿がないことを不思議がる卓偉。

「アラ、まだ寝てるのかしら?昨日から地下にこもりっきりなのよ」
「卓偉、見てきてくれない?」
「わかった」

すぐさま家の奥にある地下室へ向かう卓偉。薄暗いコンクリート打ちっぱなしの階段を降り、地下室のドアをノックしようとした瞬間、

「わっはっはー ついに完成したぞ!これで歴史が変わる。俺は×××××だー」
父ともたかの独り言とは言えない大声に自分の父親ながら怯む。ドアをノックするタイミングを完全に逃してしまった。
「とうさん…何やってんだよ」立ち聞きがバレては非常に気まずい空気になりそうなのでこっそりと小走りにキッチンへ戻る。

勢いよくキッチンのドアを開けた卓偉に、
杏子が少し驚いた顔で、
「どうしたのよ?そんな恐い顔して」
卓偉、しばし沈黙し、青ざめた顔で声を震わせながら、
「かあさん、とうさん変だよ。独りで大声上げて笑ってたんだ。オカシイくなったんじゃない?あんなとうさん今まで見たことないよ……」
半ベソかきながら話す卓偉の様子を黙って腕組みし聞いていた杏子。

少し間を置き余裕たっぷりな顔で、
「あのヒト、そーなの若い頃から」
「突然真夜中に血相変えてトリツカレタよーに没頭したり、朝の4時に部屋を飛び出して三日も連絡とれなくなったり」
卓偉、ただただその場に立つくし、あっけにとられて杏子の話を聞いている。

杏子、懐かしむような顔で回想しながら、
「アタシだって最初はもう、どーしていいか分からなくなってたワ」
「でもね、やっぱり血筋なんだろーなーって」
「あのヒトの完成した作品を目にしたらね、奇行の数々がどうでもよくなっちゃって」
くすっと笑う杏子。

優しい眼差しで卓偉の目を見ながら、
「卓偉、あなたにも分かる日が来るから、大丈夫」
悪戯っぽく笑って、
「さ、ゴハン食べなさい。遅刻しちゃうわよ」
面くらいながらもトーストの耳をかじる卓偉。

卓偉、心の声
「俺にも同じ遺伝子がかぁ…」
なんとも複雑な思いが交錯し、無理矢理コーヒーで口の中のトーストを流し込む。