筆者Ｑ・・・・前々回でしたか、（ファシリテーター）という言葉が登場しています。Ｒａｚｉさんが企業の求める人材云々とおっしゃっていますがこれについて具体的な説明をお願いします。
Ｒａｚｉ・・・・本来は中立的立場で議事進行を務める人の事ですが、私がこの言葉を使う時はもう少し踏み込んだ考え方をしています。
１、 まずはこの会議の目的が何か、解決しなければならない問題が何かを明確にします
２、 その上で会議の参加者全員が発言出来る様に進行させ全員の意見を整理します
３、 次にこれらの意見をいくつかに分類し例えば「大きく分けると今のところ３つの意見がでています」と分析し、この時点でまだ出てきていない意見、視点、発想等々を提案し更に意見を求めます
４、 参加者からの意見が出尽くしたら自分自身がまだ出ていない意見を加えていきます
５、 最終的に具体的に何をしなければならないのか結論に導いていきます
会社では営業会議を部長等が司会の役をやっている場合が多いわけですが、自分が司会でなくても「こういう視点の意見が多いので今度は別の視点の意見もみんなで出し合いましょう」と発言しても一向に構いません。実はこういう社員は使える社員なのです。
そのためには企画力（想像力、相手の立場に立って考える力、考えをまとめる力、傾聴力・・・）が必要となってきます。
近年、（お客様世代）が増えるにしたがって自分自身が興味のない事に対しては何も考えず、興味がないから意見もない、という人が増えています。しかしこれでは明らかにコミュニケーション能力に問題があり、とてもお客様、取引先の前に出す事は出来ないのです。
筆者Ｑ・・・・なるほど、上司からすると自分が楽になる、片腕として使える部下だ、と判断するでしょうね。無駄な会議は無駄な経費を生み、社員のモチベーションも下がりますから、必要な人材です。
これを授業で教えるわけですね？
Ｒａｚｉ・・・・教えますが、何より繰り返し訓練しなければ身に付きません。またこれによりプレゼンテーション能力もかなり上がっていきます。
筆者Ｑ・・・・学校の授業でこれを積極的に取り入れ（仕事力）を鍛えるといい様に思います。（使えない奴）と思われ、結果新入社員が落ち込み精神的に追い込まれてしまうのも防げますね。
またいつかの機会に（企業の求める人材）についてお話ししましょう。
求職者の皆様もブックマークして下さいね、それでは今回はこの辺で。
※ （お客様世代）・・・・Ｒａｚｉ主宰者の造語。生まれてきてから接してきた社会や大人に、お客様扱いされてきたためお客様目線でものを見る傾向にある世代。
学校や教師に対しても、場合によっては自らが勤務する会社に対しても何かを与えてもらう事を期待し、それにより不満を抱えてしまう傾向が伺える。現在の日本の若い世代の多くがこれに当てはまる。
