筆者・・・・皆様お元気ですか？２０２３年ほとんど更新出来ぬまま今日に至りました。
大分期間が開いてしまいましたが、今回は今年アップした記事に関していただいた質問に応えていきたいと思います。Ｒａｚｉさんもお元気でしたか？
Ｒａｚｉ・・・はい、何とか忙しい中倒れる事もなくやってきたって感じでしょうか
筆者・・・・このｂｌｏｇは質問をいただくにしても結構めんどくさい手続きが必要でそれほどの数は届いていませんが、見てくれている知人からも質問あるので今日は質問に応えていただきます。
先ずは前回チラっと出てきた言葉（ 日本列島進化論 ）についてざっくりと教えて下さい、これはずいぶん昔に小論文みたいにして書かれたものでしたよね？
Ｒａｚｉ・・・その通りでもっと昔に田中角栄の記した（ 日本列島改造論 ）を真似て（笑）私が書いた小論文です。
中身はこうです
そもそもこの日本という国が変化をするのはあくまでも首都が代わる時だけで、つまり今も江戸時代が続いていると言っても構わないのです。東京のために日本を犠牲にする仕組みを作る、東京を超える都市は出してはいけない、実際一部の官僚は戦後「敵は大阪」と職場の壁に貼ってあったようです。優秀な企業の本社を東京にもって来させ天下りをすると同時においしい情報は地方に本社を置く企業には与えない、そして日本中で経済活動をしても法人税は東京で払わせるため東京が潤う、そういった仕組みで結果人口も企業も東京一極集中し日本中の都市という都市が疲弊していき崩れていきました。
筆者・・・・戦後すぐは日本中の都市はどこも人に溢れて活気もあったみたいですものね
Ｒａｚｉ・・・７０年代まではそうでした。福岡の中心に天神という町がありますが、東も西も南もそれぞれに町があり映画館やボーリング場もあり休みとなると人に溢れたいましたが今ではどこも町は活気をなくし、人口１５万人くらいの都市に商店街や繁華街はほぼ無くなってしまっています。
更に３０年前～は、このblogでも再三訴えてきましたが（ 国の借金云々 ）で国民を貧困化させ、結婚出来ない人を増やし東京一極集中を加速させる政策によってますます地方は田舎も都市も破壊され、もはや東京のために犠牲にするものがなくなってしまい東京も人口減少に向かう事になりました。
筆者・・・・何とも再起できるのかどうか不安でいっぱいですね。それで（ 日本列島進化論 ）はそれとどうつながるのでしょう
Ｒａｚｉ・・・私の（ 日本列島進化論 ）はこの国がバブル景気に入るだいぶ前に書いたものでざっくりとした中身は以下のようなものです。
面白くない政治の話になりますが
先ず首都を東京以外の都市に移す、そして首都機能を全国に分散させる、といったものです。
具体的にはエネルギー省を宮崎に置き地熱、風力、太陽光、他に当時松下電器がやっていた海洋温度差エネルギー等々研究施設や大学を作る、そしてその際宮崎の中心地ではなく少し離れた地域に庁舎を置く（ じつはここが重要なポイントのひとつ ）
同様に文化省を京都に、教育省を愛知に、環境省を沖縄と北海道に、金融の中枢は東京に、農林水産省を宮城に、防衛省は電力会社と同じ分散で各地域に置き中枢は東京に、外務コミュニティー省を大阪に、といった具合に分散させ、高速道路はしっかりと整備していく。
それにより日本中で本当に必要な公共事業が生まれ向こう数十年地方にも仕事が発生し、これが景気を刺激します。
更に（ 安全保障局 ）を全ての省庁に置きます、例えば宮城の農林水産省に（ 食料安保局 ）を置くわけですが、ここではどの程度魚の養殖をすれば万一の際国民全員が何日食べていけるのか？や、米や牛、野菜や果物の日本独自の品種を守るためには何をしなければならないのか？を研究・調査し提言をする役目を担います。同様に（ 文化安保局 ）（ エネルギー安保局 ）（ 金融安保局 ）（ 環境安保局 ）といった具合に。
また貿易に関して東は東京湾、西は北九州と、重要な機関や機能を担うものは東西それぞれにいざという際には全国に対応出来る様十分な力を持たせておく。当然ここにも高速道路は通すわけですが。
これら数十年に及ぶ事業と首都を還ることによる大きな変化、人心を一新することで国民一人一人が頑張って将来は今より良くなる事を信じて生きていける世界を造ります。
他にも細かいことはたくさんありましたがメインはこの様な内容でした。
筆者・・・・なかなか政治家、国民共にみんなが納得し決断しなければ実現は厳しそうですが、実におもしろいと思います。
Ｒａｚｉ・・・もちろん私も実現するとは考えていませんよ（笑）
筆者・・・・大阪に期待してしまいますよ
Ｒａｚｉ・・・はい。この省は日本のオモシロ商品や駄菓子に至るまで全世界にアピールしモーターショーみたいに毎年どこかの国でニッポンショーをやり日本人の発想やきめ細かさ、外国人の知らないニッポンを広めていただきます。
筆者・・・・彼らならやってくれるでしょう（笑）
それと（ 経済主義 ）という言葉についても少し質問がありました、これは（ 経済 ）の語源（ 経世済民 ） を実現させる政策を政治の目的にするという事ですよね
Ｒａｚｉ・・・その通りです。そもそも私は（ 資本主義 ）（ 社会主義 ）についてみんなが誤解していると考えています。
（ 社会主義 ）は分かりやすく言うとお金（付加価値）を生み出す工場のようなものを個人所有させず社会全体のものと考え、手先の器用な人はそれを生かせる部門へ、人を動かす指導力のある人は現場監督に、年齢的にも全体を見渡し先を読む力のある人が経営を、そしてそこまでの差が出ない様国から給料を支払うシステムです。
一件安定し格差のない社会のように見えますが外国ではもっともっと素晴らしい商品が生み出されているのに大した商品が作れなければ外国からは買ってもらえず、貿易による成長が出来ません。一国だけで全てを賄えるのであれば成立しそうですが、それでも実際には権力者が現れたり自由が制限されたりしどこかで破綻したりします。
一方（ 資本主義 ）はこの工場の部分の個人所有が出来ます、外国からも買ってもらうためより良いモノを作りより高く売れるようにもなります。ところがみんなで働き、モノ作りをしてそれが売れて利益は上がっているにも関わらず企業内で権力を持っている者や資本家が大儲けをし、働く人の収入はそれほど伸びないといった実態があります。
しかも、どちらも資本を投じモノを作り売って儲けを出す点は同じ、また権力を持った者が政治と結びつき多くの国民は豊かになれない点も同じです。
ある時点での日本は資本主義だが計画的に成長し企業も儲かれば社宅を作り、娯楽施設を作り、スーパーを作り社員も企業と共に豊かになっていましたし概ね満足もしていて会社のために頑張っていました。
今、北欧では社会主義だが民間企業が発展し海外に売って利益を上げていますし、老後の保障もあって満足度の高い国もあります。
つまりどちらがいいといった事はなく正に（ 経世済民 ）の実現が大事だという事です。
それで例えば今の日本であれば、老後の生活は何も心配しなくてもよいといった保証をすると、現役時代はそこまでため込まずに色んな事にお金を使うようになりこれは景気刺激策にもなります。 家を買ったり旅行に行ったりと極端な話全て使い果たしても老後は国の保障の下生活できるわけですから。
筆者・・・・私もそこは同感なのです、老後の保障がないがゆえにいくら貯金をしても足らないわけで年金は下げられる一方ですから月１０万円の年金でも増税され続ければ手元には８万円ってこともあると考えておかなければなりません。すると毎月１０万円ないと生きていけません、老後２０年は生きるとして１０万円×１２か月×２０年で２４００万円でもギリギリ、実際の貯蓄額はかなり低いですからいくら貯金しても足りませんね。
Ｒａｚｉ・・・現状はどう計算しても国民の行動はそうなるしかない政策で、これに対し（ 経済主義 ）は現実的に国民が豊かになり不安なく生きていける社会を実現させる政策を打っていく政治という事です。
筆者・・・・（ 日本列島進化論 ）と（ 経済主義 ）どちらもここにしか登場しない言葉で面白かったです。
そういえば、このｂｌｏｇで国の借金や国債の発行、紙幣の発行について（ 国の始まり ）から考えるとわかりやすいでしょ？と説明をしたことがありましたが（ 税金を集めて財源にするのではなく先に国がお金を発行する ）これをある経済評論家がどこかの講演で同じ説明をしていてそれをYouTubeにアップしていました。このｂｌｏｇを見ていたのでしょうかねえ
Ｒａｚｉ・・・多分それはないでしょう。ご自身で考えこれを説明するには（ 国の始まり ）から考えてもらうのが分かりやすいと気づいたのだと思います。
筆者・・・・ですよね。
本日、そして本年はここまでです
皆様今年も本当にありがとうございました。
また来年も可能な限りアップさせていただきます。
それでは皆様良いお年を
