以下の内容は基本的にフィクションです*1 。
注釈は下のほうにまとめて。
11:40
付けっ放しにしてたクーラーの音で起床。*2
「提出完了」のページが開きっぱなしのパソコンを片付ける。
ゴミは弟が出かけ際に出してくれたらしい*3。明日何か奢ってやろう。
付けっ放しにしてたクーラーの音で起床。*2
「提出完了」のページが開きっぱなしのパソコンを片付ける。
ゴミは弟が出かけ際に出してくれたらしい*3。明日何か奢ってやろう。
11:50
有り合わせの朝(昼)食。
13:06
SNSをボーッと眺めていると、友人…いや、友人か知人かでいえば友人ぐらいの人が誕生日らしい。一言祝っておく。
13:33
誕生祝いに返信が来る*4。
16:40
そろそろ社会的生活を取り戻さなければならない(バイトに行かなければならない)。自転車のタイヤ、そろそろ空気入れないとな、と思い続けて半年ぐらい経っている。
17:00
出勤。
今のバイト先を選んだのは、家から近いというのがまあ一番。1年働いて得たものといえば、品出しで鍛えられた脚力とか、ベーカリーコーナーのパンの値段を台紙から素早く見分けることぐらいだろうか*5 。
17:26
ポイントカードを使うなら先に言って欲しい。
20:00
退勤。友人からのメッセージでラーメン屋へ。
タイヤ周りがちょっと心許ない自転車を転がして街の方に向かう。
20:25
この街の人が舞茸をそれはそれは好むことは、大学に入ってからそう経たない内に知った。……そうは言っても、ラーメン屋で看板メニューが「舞茸赤ラーメン」っていうのは徹底しすぎじゃないか。*6
20:28
今日は店主が一人で回してるっぽい。お疲れさまです。
20:32
友人はバイト先を探しているらしい。フロムがもうすぐ潰れるし、めぼしい洋服屋は駅ビルかサティオ*7 にしか無いんだよな、と*8 。ちなみに、スーパーは全力でおすすめしない。
20:38
恋人欲しさに友人はアプリに手を出し始めているようで、5人ぐらいとやりとりしたらしいが、イマイチピンと来てないらしい。この狭い街で*9良い人が見つかるといいけど。
20:41
店を後にすると土砂降りのサプライズ、友人宅に避難させてもらうことに*10。面白いぐらい強い雨の中を走る。銭湯とか寄りたかったけど*11、まあ走る。
21:03
友人宅。また写真集が増えているし、また初岡*12まで遠征に行くらしい。
21:32
雨の音が消えていた。通り雨だったのか。
もう今日は正直泊まって行きたいが、明日バイトだし帰ることに。夜の道は広くて走りやすいが、今日は滑る。
21:45
特に買うものはないけどエブリー*13に寄る。
コンビニの、雨が降り出してから傘売り場が出現するまでのスピード、すごい。
21:52
この時間まで信号動かしとかなくて良くない?
21:54
帰宅。自分は律儀なので、ゴミ出しの御礼を弟様に献上してからシャワーへ。
22:59
今日は弟がレポートを錬成する番らしい。頑張れ。兄者は寝ます。
*14
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[注釈]
*1 :この文章(?)は、空想都市に住む住人の一日を勝手に想像して時系列風に書いてみたものです。先日、同じくマニアブログフェスタ参加者のうんこ看板さんがブログ「いぬくそ看板の向こう側」にて、いぬくそ看板と車を中心とした多奈崎市を舞台にした一編の小説「いつかは乗りたい高級セダン」を投稿されていて巨大な感銘を受けた次第で、個人的な創作意欲が湧いたというものです。
ただ、いきなり小説を書こうと思ってもなかなか自分の中に文才も見つからず、重ねて"小説を書く"となんか謎の小っ恥ずかしさが噴き出したりしたゆえ、このような時系列と簡潔な文章のセット、で「多奈崎市に住む〇〇さんの一日」みたいな体裁としました。
空想都市の住人の一日を想像する、というのは先日Twitterで見かけたあるツイートも参考にしています。この場を借りて御礼申し上げます。
*2:ここから下の注釈群は、舞台が空想世界であることゆえの世界観の説明だったり、あるいは物語の補足説明だったりします。この部分は読み飛ばしてもらっても大して問題はないと思いますが、一応いま公開している多奈崎市の地図の中で物語が進むようになっているので、舞台背景を理解する手がかりぐらいにはなるかもしれません!!
*3:この主人公は弟と二人暮らしのようです。どちらも大学生なので一人暮らしするよりコスパが良いのかもしれない。
*4:別にくれなくても良いけど、返信くると安心します。
*5:バイト先はスーパーマーケット「セイキョーマート赤津町店」、市街地からみて北西の郊外にあります(大判詳細都市地図だとB-4あたり)。主人公の家は、彼が通う多奈崎大(城の近く)と、弟が通う大積大(すごく街外れ)の間をとったような場所である赤津町近辺にあるようです。どっちも大学までそこそこ距離あるけど、まあそこは若い脚力でなんとかなってるのかな
*6:水然院(中心市街地)にあるラーメン「越屋」に行ってるようです。彼が言うように、そしてタナザキテ謹製の「多奈崎まちなかガイド」に掲載もあるように"舞茸赤ラーメン"が看板メニューの模様。
「多奈崎まちなかガイド」
*7:サティオ=「サティオモール多奈崎南」郊外のバイパス沿いにそびえる巨大なショッピングモール。2000年代後半にオープンし、車を持ったファミリー層を中心に買い物客を順調に吸い上げています。
*8:多奈崎の街中にあったファッションビル、「多奈崎フロム」は、郊外店などとの競争激化などもあって2020年5月に閉店。この話の中では閉店は決定してるけどまだ営業してる頃、のようです。友人氏、服屋でバイトしたいのか。有名ブランド店とかファストファッションなら彼の言う通り駅ビルやら郊外やらにしか選択肢は残されてませんが、こじんまりした「知る人ぞ知る」みたいな古着屋とかは、まだ街中にあるんだけどな〜〜
【岐相新聞ニュース】
— タナザキテ@【空想都市】大積県多奈崎市ガイド (@Tanaza_kite) March 27, 2019
ファッションビル「フロム」を運営する株式会社フロムは、多奈崎市水然院にある多奈崎フロムについて、2020年5月末で閉店する方向で調整していることが明らかになった。
1986年の開店から大積県内の若者文化の中心的存在として営業を続けてきたが、近年は売上が低迷していた。 pic.twitter.com/yyYP4TIZUm
*9:いくらネットの海も広しと言えど、人口30万ちょっとの多奈崎の街でそう良い"出会い"があるか、心配している(?)ようですね。かく言う私もそういうアプリに手を出したことがないのでよくわからないのですが。
*10:友人の家は、主人公と違ってまあまあ多奈崎大の近くにあるみたいです。街中もそこそこ近い。イメージは「城南」あたり。街にもそこそこ近く、学生向けの物件が充実していますので、地図で探してみてください。
*11:最近姿を消しつつある銭湯、街中にかろうじて残っているようで、この辺りをよく徘徊する多奈崎大生の彼はその場所も知ってたものと思われます。雨降ってるし、入りたいよね
*12:「初岡」多奈崎から南に新幹線で40分ほど、高速バスで1〜2時間ぐらいのところにある政令指定都市。割と大きい街なので、アーティストのコンサートなども多奈崎より格段にたくさん開催されます。金欠学生は高速バスか鈍行で行くのがセオリー。
*13:「エブリー」この世界で業界2番目のコンビニ。業界1位の「クイックス」が元々外資系なのと比べると、国内発祥の屋号とあってきめ細かいサービスと広い店舗網が自慢のようです。そもそも「クイックス」の店舗、多奈崎に無いし。
*14:というわけで~~~~~~小説とも手記とも物語とも取れないフィクション的文章をしたためてみました。「都市」に内包されたミクロなストーリーのひとつの表現、をねらってみましたが果たして…という感じです。一人称小説のような怪文書?を綴ったのは初めてですが、なかなか自分でない人物への想像力というのは頑張ってもエネルギーを使うものですね。結局自分によく似た境遇の人物(そこらへんにいるような普通の男子大学生)を主人公にしてしまったので、幅広い人物に憑依してみる、みたいな能力は、都市に住む人々の「多様性」みたいなものを日頃説いている自分としては今後身に着けていきたいですね。
またこうした怪文書を開示すると思いますので、お楽しみに。
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最後にお知らせです。
注釈でもご紹介した「多奈崎まちなかガイド」の実物も入った『空想旅行帰りセット①』を販売しております(パチパチ)
タウンガイドのほかに、駅ビル「エアリ」のフロアガイド、美術館の半券などがセットになっていて、あたかも多奈崎に"旅行"したような心持になれるグッズのセットです。よしなに!
それでは。
Ranoでした
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