
サマリウムとは、62の陽子と62の電子で構成されている原子。
核の中に陽子62、中性子が82のサマリウム原子 62Sm144 (3.07%)と、
88の中性子を持つサマリウム原子 62Sm150 (7.38%)と、
90の中性子を持つサマリウム原子 62Sm152 (26.75%)と、
92の中性子を持つサマリウム原子 62Sm154 (22.75%)の、同位体と、
85εε の中性子を持つサマリウム原子 62Sm147( α崩壊→60Nd143, 半減期 1060億年
14.99%)と、
86εε の中性子を持つサマリウム原子 62Sm148( α崩壊→60Nd144, 半減期 7000京年
11.24%)と、
87εε の中性子を持つサマリウム原子 62Sm149( α崩壊→60Nd145, 半減期 2000京年
13.82%)の、天然放射性同位体と、
80ε の中性子を持つサマリウム原子 62Sm142 ( 電子捕獲→62Pm142, 半減期 72.49分)と、
81ε の中性子を持つサマリウム原子 62Sm143 ( 電子捕獲→62Pm143, 半減期 8.75分)と、
83ε の中性子を持つサマリウム原子 62Sm145 ( 電子捕獲→62Pm145, 半減期 340日)と、
84εεの中性子を持つサマリウム原子 62Sm146(α崩壊→60Nd142, 半減期 1030万年)と、
89β- の中性子を持つサマリウム原子 62Sm151 (β崩壊→63Eu151, 半減期 90年)と、
91β- の中性子を持つサマリウム原子 62Sm153(β崩壊→63Eu153, 半減期 46.284時)と、
93β- の中性子を持つサマリウム原子 62Sm155 (β崩壊→63Eu155, 半減期 22.3分)と、
94β- の中性子を持つサマリウム原子 62Sm156 (β崩壊→63Eu156, 半減期 9.4時)の、
放射性同位体がある。
62Sm147はα崩壊して60Nd143を生成。ネオジム143が、時間の経過と共に増えることから、岩石の年代が分かる(サマリウム・ネオジム法)
サマリウムとは、第3族・稀土類・ランタノイド元素[4f-6,5d-0,6s-2]。 常温, 常圧で、層状三方の菱面体結晶構造で、銀白色の金属。 比重 7.52。 原子価は、+2価, +3価で、+3価が安定で、 熱水と反応し、水素 を発生する。 酸(無機酸)に溶易い。 200~400℃に熱すると、淡黄色の粉末の酸化サマリウム(Sm2O3)になる。
サマリウムには、α,β型の同素体がある。
α型(菱面体結晶構造)-転移点 917 ℃→β型
サマリウムは、地殻中に 7.0ppm 存在。モナズ石・パストネス石に含まれる。塩化物を食塩または塩化カルシウムと溶融して、電気分解で単体を得る。
サマリウムは、カーボンアーク灯に使われる。 サマリウムも、およそ1%のミッシュ金属として、ライターの火打ち石に使われる。 サマリウムコバルト(SmCo5)は、高温で使う強力な永久磁石に使われる。 酸化サマリウム(Sm2O3)は,エタノールの脱水素促進剤として赤外線吸収ガラスに添加される。
融点 1077℃
沸点 1791℃
サマリウムは、ロシアのウラル地方産の サマルスキー石(samarskite)に由来する。
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