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日記

あっ! いーじわるぅー

イリジウム 77 Ir

2006-06-12 16:02:44 | Weblog
 朝から曇り。午後からは薄日が差して来たけど、薄い雲が空全体を覆っている。

      イリジウム Ir (Iridium) 原子番号 77 原子量 192.217

 イリジウムとは、77の陽子と77の電子で構成されている原子。
核の中に陽子77、中性子が114のイリジウム原子 77Ir191 (37.3%)と、
         116 の中性子を持つイリジウム原子 77Ir193 (62.7%)の、同位体と、

112ε の中性子を持つイリジウム原子 77Ir189(電子捕獲→76Os189, 半減期 13.2日)と、
113ε の中性子を持つイリジウム原子 77Ir190(電子捕獲→76Os190, 半減期 11.78日)と、
115ε,β- の中性子を持つイリジウム原子 77Ir192(4.87:電子捕獲→76Os192,
                           95.13:β崩壊→78Pt192, 半減期 73.827日)と、
117β- の中性子を持つイリジウム原子 77Ir194(β崩壊→78Pt194, 半減期 19.28時)と、
118β- の中性子を持つイリジウム原子 77Ir195(β崩壊→78Pt195, 半減期 2.5時)の、
                                             放射性同位体がある。

 イリジウムとは、第9族・遷移元素である。 常温, 常圧で、面心立方の結晶構造で、銀白色の金属。 比重 22.56。 原子価は、+1価 ~+6価である。 酸, アルカリ, 王水に溶けないが、粉末は王水に溶ける。高温で、フッ素, 塩素, 王水と反応する。 展性、延性に乏しく、加工が難しい。 空気中では、800℃に加熱すると酸化イリジウムになり、1000℃に加熱すると揮発する。

 イリジウムは、地殻中に 0.001ppm 存在。 自然白金鉱・イリドスミン・隕石に含まれる。 (NH4)3[IrCl6]の形で分離精製後、 水素 還元して金属を得る。

 イリジウムは、耐熱性に優れていることから、工業用のるつぼや自動車の点火プラグ、高級万年筆のペン先の材料として用いられている。
 イリジウムと白金の合金は、硬度が高く、キログラム原器、メートル原器に使われる。

    融点  2410℃
    沸点  4130℃


 イリジウムは、その塩類が、虹のような色調を示す事から、ギリシャ神話の虹の女神イリス(Iris)に因んで命名した。