教育ママゴン(古っ！)

何が飛んでくるか分からない天気なので、初雪が降った夜の散歩はヤメにした。もちろん、ルークの安全を第一に考えた上での...ことである。その日は散歩という言葉を発してしまうと、大変なことになるのでＮＧワードだ。それに似たような " 田んぼ " とか "江戸川乱歩 " なんていうのもご法度ですね。ハハァ。そんな単語、普通の会話で出るわけないじゃん。
初雪の余韻が残る翌日の夜は、長靴を履いて準備万端で出かける。案の定、外に出るなり融けずに残った雪をワシワシ食べた。まったく期待を裏切らないヤツだ。歩道の水溜まりも気にせずバシャバシャ進む。普通は避けね～か。子供と一緒の行動に頬が緩むが、今日はシャンプーの予定はないのでお手柔らかにね。

新しく会得したコマンドを、スパイスママが披露してくれた。その指示語とは「ｂａｃｋ」。今使っているサークルは半分ハンドメイドなので、普通の出入口とシート交換用の２つのドアを設けている。なにやらルークがサークルにいる時に有効らしい。脱出を試みようとした瞬間に「ｂａｃｋ」とコールすると、本当に後退りして出るのをやめた。応用編は退室命令。金魚のフンで入室を許されていない部屋に入った時も、この「ｂａｃｋ」で後戻りして出ていく。まさに日常生活に基づいたコマンドだ。今も新たなコマンドを教えているようだか、どうも今回のは芸に近いような気が...しないでも。(笑)

僕が悪い訳では...

今年の雪虫も律儀に役目を果たし、お目見えから１０日後に初雪を降らせた。朝起きて玄関を出ると雪を背負ったライラックが、枝をグッタリと垂れ下げて喘いでいる。楽にさせようと真ん中の幹を揺すると、頭からズッポリ雪まみれになった。そりゃ真下で揺すれば落ちるわな。我ながら情けない。向かいのユキヤナギはヤメとこう。さぁ！季節は冬に向けて大きく舵を切ったようです。

寒波が押し寄せる前日の夜から、ルークは突然の下痢に悩まされている。更にヨダレも止まらないので、歩いた道筋に点々と跡を残す状態だ。今もぬいぐるみをブンブン振り回す乱暴者なんだけど、初めてのことなので戸惑ってしまう。考えられる原因は２つ。夜の散歩を終えてからの症状なので、気付かぬうちに拾い食いをした。もう１つは食事中に、サラダのキャベツを食べさせたこと。どちらにせよ飼い主に由来しますね。申し訳ないルーク君。今後は気をつけますので、明日の朝は食事ナシということで。

意味も分からず朝めしを抜かれたルークだが、昼前には形のある軟らかいウンチをした。様子見で昼と夕方はいつもの半分を与える。当然そんな量で満足するわけもなく、スパイスママの金魚のフンと化す。ようやく夜になって本日２回目のウンチ。落ちた瞬間にコトンと音が響くような見事な作品。戸惑い心配した下痢は、２４時間で完治したようです。心なしかやつれて見えるのは、良心の呵責でしょうか(笑)

土足なんですけど

全快祝いの席でルークから下位者と見なされた釣師匠から、このままでは今後に差し障りあると連絡が入った。どうやら序列の挽回を図りたいようだ。ちょうどスパイスママを車で送る用事もあったので、ルークにもご同行願うことにした。４０分弱の行程だったが、車酔いの様子は見られない。乗ってすぐは外の景色に忙しなく反応していたが、途中からは自ら伏せて落ち着いた。どうやら車酔いしない方法を見つけだしたようだ。こんな感じで休憩を入れながら進めば、好きな山や川もキャンプ場も一緒に行けるぞ。手始めに赤井川のヤマブドウにしますか。

一昨日からようやく外でも、オシッコをするようになった。コマンドで出来るようになると、車での外出や他所の家を訪問する際に便利だ。「オシッコさせてから行きます」と駐車場から電話すると、マンションの下まで釣師匠がお出迎え。車から荷物を降ろすのにリードを手渡すと、ルークは１回振り返っただけで従って行ってしまった。犬さらいにあった瞬間である。後から聞くと何の躊躇もなく、エレベーターで８階まで上がって部屋に入ったという。ん～、警戒心がないんじゃなくて、以前に遊んだ人を覚えていたと思いたい...。

玄関のドアを開け放つと、フリースペースが一気に拡がった。部屋の中から外に向かってボールを投げると、玄関に並んだ靴をひとっ飛びして追いかける。８階の共有スペースを、我が物顔の厚かましさだ。お～ぃ！それって土足なんですけど。お隣の小さな兄妹にも頭を撫でられて上機嫌。その日の夜は自分のベットで寝入った姿のまま、サークルに抱え入れても起きません。それほど楽しく遊んだようです。ちなみに、中途半端な態勢ながら釣師匠に服従のポーズをとった。ん～、まだ微妙かなぁ(笑)

ミルキーはママの味

急にペコちゃん顔をしだしたルーク。それなりに愛らしい仕草だが、何故かと思ったら下の前歯が４本も抜けていた。失礼、収まりが悪くて出てしまったのね。生後１００日足らずで歯がはえかわるんだから、犬の成長の早さには驚かされる。身をもって経験する歯があってこその健康、これからは歯磨きにも注意をしなければ。どうせ素直にはやらせないだろうけど。

休日にしかできないご来光散歩。今日はグッと足を延ばして麻生球場まで歩いてみる。初めて通る道ばかりなので、ルークも電柱たんびに足を止めるスローペース。周回コースをウォーキングする男性が一人だけなので、ロングリードに付け替えてボール遊びに興じる。走っている彼はホント楽しそうだ。「ｃｏｍｅ」の呼び掛けで戻っては来るが、決まって２ｍくらい手前でボールを放してしまう。ん～、嫌がらせ？まさか前歯がないからって訳じゃないよね(笑)

友達を作ろう

散歩を始めてまもなく一週間。日中はスパイスママ、夜は私と一緒に歩いている。最近は「サンポ」という言葉を理解したようで、玄関につながるドアに駆け寄ってはお行儀よくお座り。相変わらず匂い嗅ぎには忙しいが、それでも大分と落ち着きもでてきたように思う。横を歩きながら頻繁に顔を見上げて、アイコンタクトをとるようになった。その度に「ｈｅａｌ ｇｏｏｄ！」と褒め言葉をかける。日々進歩する君を誇らしく思うが、人が来ている時はちょっと気恥ずかしい。若い女性に近寄っては、フリフリする余裕もでてきたしね。ケッ！女好きなヤツめ。

昔々、この界隈は製麻工場で栄えた街である。その跡地に造られた住宅地なので、当時から戸建てに住んでいる人達は年配者が多い。私の年でさえウチの町内会では一番若いくらいだ。そのせいかは分からないが、裏手の公園でルークが会った犬は２頭だけ。スパイスママとの散歩では４ヶ月の柴犬と一緒になったが、ルークがビビッて逃げ出したらしい。その後も興味はあるらしく寄っては行くものの、相手が近づくと逃げるの繰り返し。ちなみに柴犬は実に堂々としてたらしい..。夜の散歩では５才のチワワと近距離まで顔を合わせたが、ワンワンと吠えられてお別れ。ん～・・。ルーク君！女の子ばっかりにフリフリしないで、早く犬友達を作らにゃイカンよ(笑)