らき太な日常

『樹萄らき』のある日の出来事 

ニコッとタウン

2010-03-13 | Weblog
 ある人のブログを見ると、ニコッとタウンなる架空の街があるという。
 早速登録してみた。
 キャラクターを選び、家を選ぶ。キャラクターには名前もつける。そこまでは無事にできた。
 とりあえずキャラクターに服を選ぶ。与えられている「コイン」の中でまかなうので、あまり選択枠はないが、一応「コイン」内で見つける。
 架空空間の中でブログなどを書くとコインが増えて、いろんなものが揃えられる仕組みになっているらしい。さて、キャラクターに服を着せ終えたので、いざ、部屋へ。
 入ってみるとミニテーブルがひとつ。座椅子もない。
 何だか、一人暮らしが始まった頃のアパートを思い出した。
 母親が死んで(その前年に父親も死んだのだが)、やむなく一人暮らしが始まり、家財道具一式はあったものの、何も音のない始まりに、その寂しさに押しつぶされそうで、毎日びーびー泣いていたことを思い出した。
 買う必要のない家具の中で、好みの物などなく、すべてに家族の思い出がくっついていて、使うたびに、生き返らない母親を恋い、死にたくて、死に方を探し、探しているうちに日は過ぎていった。
 人間、生きていれば図々しくなるもので、今もこうしてちゃっかり生きていたりする。
 ニコッとタウンの殺風景な部屋をみると、22年前の寒いアパートの部屋を思い出す。
 そういえばこのキャラクター、いくつなんだろう? 十代にも見えるし二十代にも見える。
 まあ、部屋も似ているから、あのときの自分の年齢、22歳とでもしておきますかね。
 あの時金がなくてできなかった自分好みの部屋、せっせとブログを書いて「コイン」を貯めて、作っていってみようかな、なんて思っている。
コメント (2)
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