ビール番長の上海ビール記録;シーズン1(2013~2017)

2013年~2017年の間、上海で過ごした筆者ことビール番長によるビール好きのためのビール記録(シーズン1)です。

496(プロトタイプ) [CRAFT BEER]

2015-02-10 | CRAFT BEER
あのキリンビールさんがクラフトビール事業を始める。ということで、SPRING VALLEY BREWERYというプロジェクトを立ち上げた。

http://www.springvalleybrewery.jp/

クラフトビール好きならご存知の方も多かろう。

その第一弾の試作品が通販限定で発売されていた。時期的にちょうど日本に一時帰国するだろうという頃だったので、実家に送り届けるように手配し、後日上海に持ち帰ることにした。

タイミング良く、実家に配達された数日後に帰国することができたので、配達された6本の内、酒好きの両親のために2本は実家に、残り4本を上海に持ち帰った。


上海到着後、早速まず1本飲んだ。

プロトタイプ496

初めて飲むビールはできるだけ、先入観なし,事前情報なしを心掛けている。


うん。美味い。美味いんだけど、、、何かが足りない気がする。何だろう。
改めて、このビールの作者の思い(コンセプト)を読んでみる。


”世界のどこにもないビール”

”エール”のような豊潤さと、”ラガー”のようなキレ、”IPA”のように濃厚なホップ感-既存のどのビアスタイルにも属さないビールを目指しています。



私が、「既存のビアスタイル」との対比を考えようとしたため、物足りなさを感じたのか?エールとラガーとIPAのいいとこ取り。とも読める。言葉を選ばずに書くと、上述の開発者の思いは、逆にいえば、どっち付かずな中途半端なものにもなってしまうのではないか。とも思える。エールでもなく、ラガーでもなく、IPAでもない。

それでも、大手メーカーの大量生産ラガーに比べれば格段に味わい深く、美味いと感じられた。ホップの香りとモルトの味わい。そのいずれも、一番搾りやキリンラガーでは味わうことができない。

・・・ここまでが、4本中2本を飲んで感じた感想だった。

その後しばらく、数週間~1ヶ月(もっとかな?)くらい、残りの2本を冷蔵庫で寝かせていた。(もったいなくて飲めなかったという理由だが(笑))

~~~

ある日、ふと残り2本のことを思い出し、飲んだ。

・・・ん?少し酸味が出てきた。
ああ、酵母無濾過だったっけ。瓶内で少し熟成したかな。劣化で感じる酸味(というか雑味というか鉄味とうか)とは違った味の変化。個人的な好みとしては、以前飲んだ時の味の方が好きだったな。早く飲めば良かった。(苦笑)

つまり、味の賞味期限があるということなのか。

もしくは、瓶内熟成も考慮した管理が必要ということか。

この点を量産時にどう考えるか、難しい問題かな。なんて思った。


しかし、ギネスのように管理が難しく、味が変化しやすいビールでも樽で大量に出荷したりしてるので、お店がきちんと管理さえすれば、パブなどで飲むビールとしてはアリかも知れない。

ボトルや缶で世に出す場合は味の変化を考えなければならないのでは。


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