ビール番長の上海ビール記録;シーズン1(2013~2017)

2013年~2017年の間、上海で過ごした筆者ことビール番長によるビール好きのためのビール記録(シーズン1)です。

OKTOBERFEST@PAULANER.世博大道 [ドイツビール]

2016-10-31 | FOREIGN BEER
上海で、おそらく最も古く最も有名なドイツビールのブルワリー、PAULANERのOKTOBERFESTに行ってみたいな。
と、上海赴任当初から考えていて、今年を逃すともうチャンスがないかもしれない。。。と思い切って行ってみた。
何せ行ったことがないので、どんな雰囲気かも全くわからずに予約も何もせず突撃してみた。

お店のWEBサイトはこちら

当日は今年最後となるかもしれない台風が中国に上陸し、その余波を受けて上海は朝から大雨でありました。
こんな雨ならビアフェスの人出も少ないんじゃないかな?という考えがよぎる(甘い考えであったが)。

18:00頃、お店に到着、土砂降り


入口で、店員とやりとり
「予約は?」
「してないよ。」
「満席だから4階行かない?同じ経営の鉄板焼きだけど、同じビール飲めるよ」みたいな
「ふーん。いいよ。」
と、4階へ。
ものすごいいい雰囲気の鉄板焼き屋に案内され、鉄板焼きのテーブルに座らされ。。。
鉄板の準備まで始まった。

「いやいや、オクトーバーフェストに来たんだけど、満席だから?ここに案内されたんだけど」
「そうか、じゃぁ一緒に下に行って話をしてみよう。」
中国語ではここまで細かいやりとりはできないので、英語でなんとか会話。
鉄板焼き屋の責任者と思われる店員はとても丁寧に対応してくれた。ありがたい。

で、案の定室内は満席。「外の席なら空いてるよ。雨だけど。」
とのことで、一応テントがある外の席に行ってみる。

あ、これなら大丈夫そうだ。ということで、なんとか濡れない席に座ることに。
これがもし横殴りの暴風雨だったらとても無理だけどね。

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さてと
テントの照明が虫が寄ってこないようにするためか、ナトリウムランプのような黄色の照明だったので、画像の色が全部黄色っぽいです。ご容赦ください。



ハッピーアワーだよ。ってことで



ここはやっぱりオクトーバーフェストビール。

少し濁りがあって全麦パンみたいなやや薄い褐色。ホップの香りはほとんど感じられず、モルトの甘い香りが支配的。
味はなんだかどこかでスパイシー。ホップは香り同様ほとんど感じられず、モルトは思いのほかすっきりしていて、とても飲みやすい。
ホップジャンキーには物足りないが、まぁこれがオクトーバーフェスト(メルツェン)なのでしょうね。




食事はオクトーバーフェストのスペシャルプレート、これで2人前とのことですが、3人で食べてちょうどいい感じ。
味はとっても美味しかったです。基本的に濃い味の物が多いので、さっぱりと飲みやすいビールが良く合います。

オクトーバーフェストを2杯飲んだ後、ラガー(ピルスナータイプ?)を1杯

こちらはなんとなくまとまりがないというか、個人的にはあまり好みではなく、うーん。。。

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店内でバンド演奏が始まったので、見に行ってみようということに。

もう食事もビールもいらないから会計を済ませて店内で演奏を見ていました。

すると、中国人の店員が中国語で何か言ってきます。
良く聞き取れないけど、「外に行け」と言ってる感じ。

店内に席がない奴は外に出てろ。ってことでしょうか。
ちょっと立ち位置が悪かったのかな。バンドが見えない席の人からクレームでも入ったかな。

なんだか、最後は後味が悪かったな。

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オクトーバーフェストについて感じたこと

本場ミュンヘンのフェストにはもちろん、ドイツにすら行ったことがないので、本当のオクトーバーフェストを知る由もないわけですが、ここ上海は外国人が多く居住する街であり、ドイツ人は日本人に次いで多く住んでいると聞いたことがあります。フォルクスワーゲンやジーメンス(シーメンス?どっち?)など大きなドイツ企業がありますからね。ですので、ここでのオクトーバーフェストは規模は小さくとも、私が知りうる中では本場のオクトーバーフェストに最も近いものなのではないかと考えています。

で、オクトーバーフェストと言えば、バイエルン地方の民族衣装というのが定番なようなのですが、これは店員だけが着る物かと思っていたら、客の大半がそれぞれ細かな違いはあれど、男性はレーダーホーゼン、女性はディアンドルと呼ばれる衣装を着ていました。
こういうところから、「本当のオクトーバーフェストの楽しみ方」を全く知らなかった。と言うことを今回認識しました。
そして、予備知識や基本情報を全く知らなかった自分が、妙な疎外感を感じている事も意識できました。

おそらく、本場で提供されるビールはドイツのラガーなんでしょうね。(あたりまえでしょうけどwww)
現時点での私のビールに対する嗜好や趣味からすると、ドイツビールは比較的遠い位置に存在しています。
従って、今この時点で「本場ミュンヘンのオクトーバーフェストに行きたいですか?」と聞かれても、「もしかしたら十分楽しめないかもしれない。高いお金と時間をかけてもなぁ。。。」というのが正直な気持ちです。
それよりも、今はアイルランドのギネス工場に行って、夜はパブで音楽を聴きながらギネスやエールを飲む。。。に大いに惹かれています。

2013年まで東京に勤務していたのですが、そのころから日本でも「オクトーバーフェストという名の」ビアフェスが開催されるようになり、何度か足を運びましたが、あれとこれとは大違いだということがわかりました。日本のオクトーバーフェストは、一般的にビアガーデン、ビアフェスと呼ぶものと大差はなく、提供されるものが比較的ドイツ風なものが多い。というだけなのだと理解しました。
あの日本でのビールイベントをオクトーバーフェスト!と言っている日本人を見て、ミュンヘンの人はどう思っているのでしょうね。
クリスマス、バレンタイン、ハロウィーン、イースターなどなど。。。日本人ってこの手のイベントや他国の文化を自分たちに合うようにどんどん変えて吸収してしまう。その力って本当にすごいなって思います。(良くも悪くも)


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