

バタバタしているうちに2012年もそろそろ終わろうとしています。
今年は例年になく劇場で映画を観ました。と言っても36作品なので、映画好きの人たちの中では格段に少ないです。DVDでの鑑賞作品もあり、気に入った作品には複数回通ったりしているので、のべ回数ではもう少し多くなるかと思いますが、「劇場で50作観る」という目標が達成できなかったのが心残りです。
以下はそのリスト。
・ALWAYS 三丁目の夕日'64
・J・エドガー
・永遠の僕たち
・ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
・人生はビギナーズ ☆
・ゴーストライター
・ヒューゴの不思議な発明 ☆
・SHAME -シェイム-
・シャーロック・ホームズ シャドウゲーム
・マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
・戦火の馬
・アーティスト
・ヘルプ ~心がつなぐストーリー~
・バトルシップ
・ル・アーヴルの靴みがき
・ファミリー・ツリー ☆
・オレンジと太陽 ☆
・裏切りのサーカス☆
・汽車はふたたび故郷へ
・マリリン 7日間の恋
・崖っぷちの男
・ダークナイト ライジング ☆
・プロメテウス
・アベンジャーズ
・ミッドナイト・イン・パリ
・トータル・リコール(2012)
・最強のふたり
・声をかくす人 ☆
・アルゴ ☆
・推理作家ポー 最期の5日間
・危険なメソッド
・007 スカイフォール ☆
・リンカーン弁護士
・人生の特等席
・ホビット 思いがけない冒険
・レ・ミゼラブル ☆
こんな感じです。日本映画は殆ど観ていないし、『別離』『最終目的地』など、観たいと思いつつ観そびれた作品もあるので、ベスト10を選ぶのもおこがましいと思いますが、とりあえず心に残った10作品に☆印をつけました。
個人的に「映画」としての完成度より、「いまこの時に観られてよかった」と思ったことが基準になっているようです。
たとえば『ダークナイト ライジング』。
『アベンジャーズ』共にアメコミ超大作映画としてヒットした作品ですが、正直言って作品としての完成度や個人的な「好き」度は『アベンジャーズ』の方が上だと思っています。それでも、ノーラン監督の『バットマン』ならぬ『ダークナイト』三部作、ブルース・ウェインの物語が完結したことには、やはり深い感慨と感動を覚えるのです。
『オレンジと太陽』は、デイヴィッド・ウェナム出演作品であると共に、まさか日本でちゃんと公開してくれるとは思っていなかったので、そのテーマや内容も合わせて「観られてよかった」作品であります。
同じ意味での「観られてよかった」作品として、ロバート・レッドフォード監督、ジェイムズ・マカヴォイ主演『声をかくす人』があります。公開規模は小さく、公式サイトにもあまりやる気が感じられなかったのですが(一番館であるテアトルシネマさんの方がよほど熱心でした)今の時代にこそ、多くの人に観てほしい作品だと思いました。
6作も公開されたマイケル・ファスベンダー出演作品から一つも挙げられなかったことは残念ですが、もし選ぶなら『危険なメソッド』かDVDで観た『ジェーン・エア』になるでしょうか。単に作品としての出来がいいといいから、という理由です。
10作に限らなければ、『ヘルプ』『リンカーン弁護士』も好きでした。
『ホビット』は、様々な紆余曲折を知っているだけに、よくぞ完成させてくれたという嬉しさや感謝の気持ちはひとしおだし、映像のパワーは素晴らしかったですが、三部作が完結してから考えようと思います。
しかし、10作の内と言うより、DVD合わせて今年観た全作品の中でベスト1を選ぶなら、迷うことなく『裏切りのサーカス』を挙げます。
これはもう、一分の隙もない傑作です。スタイリッシュな映像と音楽。ラストシークエンスの神懸かりな編集。原作からあちこちを削ぎ落し、逐語的に「忠実」な脚色ではないにも関わらず、『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』の映画化作品として、これ以上は望めない作品になっていました。単なる「小説の映像化」ではなく、ちゃんと「映画」の文法で一本の作品を作り上げているのが素晴らしいです。
主演ゲイリー・オールドマンの演技もまた素晴らしい!『ダークナイト ライジング』共に、今年はゲイリーさんの年と言っても過言ではなかったと思います。
そして──
今年の最後をヒュー・ジャックマン主演『レ・ミゼラブル』で締めくくれたことは何よりの喜びでした。
ヒューは今年は『ウルヴァリン』撮影のため長期滞日があり(その間の嬉しいツイートも多々あり)、『レ・ミゼラブル』のためにも二度も来日してくれて、「今年もありがとうございました」と心から言いたい気持ちです。
今の彼でジャン・バルジャンが観られて本当に良かった……
出不精で腰の重い私が今年これだけ映画館へ行ったのは、ツイッターを始めて、映画好きな方たちの様々なご意見ご感想、そして「映画」に対する思いや情熱に接することが出来たのが大きいと思います。
反面、ブログの更新は後回しになりがちで、こちらにお越下さる皆様には申し訳なく思います。秋頃からは頂いたコメントへのお返事も出来ず、不義理や失礼ばかりで本当にごめんなさい。
それでも次第にペースも掴めて来たし、来年もこんな調子でやって行くことになると思いますが、おつきあい頂ければ幸いです。
皆様、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。どうぞ良いお年を!