今日も雨ですが、久しぶりに映画を観に行きました。本日初日の『科捜研の女-劇場版-』です。
１年半くらいぶりに、雨の中わざわざ映画館まで観に行く映画がこれでいいのか？と思ったりもしましたが、初日を逃すとむしろ行く気がなくなりそうだったので——
映画『科捜研の女 -劇場版-』 公式サイト
最寄りではないけれど電車ですぐ行けるシネコンで観て来ました。朝ネットで座席予約した時は自分しかいなくて、どうなることかと思っていましたが、着いてみれば意外と人が入っていました。客席の年齢層は総じて高め。そりゃそうかも、と思いますが、自分もひと様をご老人呼ばわりできる歳ではありません
ドラマとして20年以上の歴史を持つシリーズ初の映画化作品。内容はドラマシリーズ集大成と言うより拡大版という感じですが、脚本・櫻井武晴さんによると「映画の方が使える文法が多い」そうです。
ドラマではチャンネルを変えさせないために、複数の謎のうち最低一つは解決してから新たな謎を提供するが、映画では小さい謎を解かないまま謎を増やしていき、最後にいっぺんに解決するという手法が取れるとのこと。そう言えば櫻井さんは『名探偵コナン』劇場版等、映画作品も多く手がけていらっしゃいましたね。
事件ではなくレギュラー研究員の日常生活から始まるのも劇場版ならでは。また、ここぞと言うところで登場する「科捜研アベンジャーズ」もただの顔見せではなく、皆「この人ならでは」という見せ場があり、シリーズ全体のファンとして嬉しく楽しかったです。特に、20年ぶりの登場なのに驚くほど違和感なかったマリコの元夫・倉橋（渡辺いっけいさん）とか、SP-ring8に栄転してもマリコにこき使われる宮前元所長（山崎一さん）とか。
そして終盤近くに登場する「ある人」にびっくり！エンドクレジットでも特記や「〜に捧げる」がなかったところを見ると、あの世界でその人は今も変わらず存在しているんだなぁ——と、嬉しくもあり切なくもなりました。ということは、演じる人が亡くなったあの人やその人も、この世界にどこかで生き続けているのでしょうね。どうせなら、役の上で殉職した木場刑事や権藤刑事への言及があっても……と欲も出てきました。
最近ドラマの方ではご無沙汰の佐伯本部長（西田健さん）は和ませ役でしたね
ゲストではマギーさんや宮川一朗太さんなど、「いかにも」な人たちがチョイ役で胡散臭げに出てくるのにもクスッとしました。冒頭シーンでマリコをナンパする老紳士には「あなた別の世界ではベテラン鑑識官だったり老刑事さんだったりしますよね？」と言いたくなったり
そして、メインゲストの加賀野教授役・佐々木蔵之介さん。役回りとしては、ドラマのスペシャル版などで登場してもおかしくないようなマッドサイエンティストですが、佐々木蔵之介という役者が演じることでカリスマ性が増し、役の「格」が上がった感があります。改めて役者さんの力量というものを見せてもらいました。
ところで、佐久間元刑事部長は「どもマリ」推しなんですね。自分は土門さんとマリコさんにはあくまでも「バディ」でいてもらいたい派です。土門刑事初登場シーズン最終回で、妹の美貴ちゃん（そう言えば劇場版に彼女の登場はなかったですね）に「お兄ちゃんにとってマリコさんって何？」と訊かれて、「戦友だな」と答えていた土門さんの言葉を信じてます。
何にしても、ドラマシリーズファンにとっては至れり尽くせりのボーナス作品であり、嬉しいご褒美の趣ある劇場版でした。
映画が終わった後、近くのお店でお昼をいただきました。ファストフードでもファミレスでもないお店に一人で入るのは久しぶりです。ショッピングビル内にその地元で有名なチーズケーキのお店が出ていたので、２種類買って帰りました。映画にランチにショッピングで、ちょっとリフレッシュできました。シネコンの入っているビルで新しいお店を覗くのも楽しかったです。
巣ごもり独居生活が苦ではなく、毎日グータラするのが幸せで、テキトーおうちごはん作りも好きな自分でも「おでかけ楽しい」と思うくらいには、知らず知らずストレスが溜まっていたようです。こんなご時節ですが、やはり月イチくらいでプチおでかけすることは、精神的な健康を保つ上で必要なのかもしれません。
