6月25日月曜日
兎の久田みみおくんは病院へいきました。
その朝、兎ままは兎せんせいを起こし、みみおの口もとを指差して、
「見て見て!ここのところ。膿が出てるの。触ると痛がるし、癌かしら・・・」
とみみおを哀れみ、ことの次第を伝えたのでした。
みみおは相変わらず元気がなく、飲まず食わずで日々すごしております。
兎ままの兎介護疲れにより、ついに柵をつくり、みみおの行動範囲を狭め、トイレの世話を楽にしました。
我が家へやってきてからは、あっちの部屋もこっちの部屋も、たんすの裏も、台所もすき放題やりたい放題にのびのびと育ってきたので、みみおもさぞかし幸せだったに違いありません。
ずいぶん高齢となり、よたよたと動くことも億劫な今となっては、玄関先に作ったこの範囲さえも大きいかもしれません。
そんな訳で、できることなら頑張って年を越してくれないかと、兎せんせいはみみおをお稽古バッグに入れ、自転車に乗って、動物病院へ連れて行ったのでございます。
先生にまずは事情を説明し、
「体重が急激に減り、チカラが出ないのか、カラダを支えられず、手足でふんばることができないのです」
と涙ながらに訴えると、
「でも今しっかり立ってますよね」
と、兎せんせいの証言がまるで大袈裟なことのように、ケロリと言ってのけたのでございます。
みみおは、慣れない場所と知らない人でびっくりしたのか、誠に先生のおっしゃるとおり、しっかと立ち上がっておりました。
「先生、それでこの口もとなんですが、膿のようなものがとび出ているようなんですが、腫瘍かなにか悪いものなのでしょうか?」
再び兎せんせいが訴えると、ペンライトを使い、みみおの口の中を丹念に覗き込みながら先生はこう言ったのでございます。
「小松菜です」
「・・・。」
小松菜を食べた後、よだれが出て、口元が汚れていた。
ただそれだけだったのでございます。
痛がったという兎ままの証言は単なる思い込みで、膿でもなければもちろん癌でもなく、
「まあ、強いて言えば虫歯ですかね。」
という診断のもと、
「老齢で衰弱しているので点滴しましょうね★」
と小さな体にぶっとい針をちくりと刺し、点滴をさせられてみみおは無事我が家へ戻ってきたのでした。
兎ままも兎せんせいも小さな家族に一喜一憂させられている今日この頃であります
兎の久田みみおくんは病院へいきました。
その朝、兎ままは兎せんせいを起こし、みみおの口もとを指差して、
「見て見て!ここのところ。膿が出てるの。触ると痛がるし、癌かしら・・・」
とみみおを哀れみ、ことの次第を伝えたのでした。
みみおは相変わらず元気がなく、飲まず食わずで日々すごしております。
兎ままの兎介護疲れにより、ついに柵をつくり、みみおの行動範囲を狭め、トイレの世話を楽にしました。
我が家へやってきてからは、あっちの部屋もこっちの部屋も、たんすの裏も、台所もすき放題やりたい放題にのびのびと育ってきたので、みみおもさぞかし幸せだったに違いありません。
ずいぶん高齢となり、よたよたと動くことも億劫な今となっては、玄関先に作ったこの範囲さえも大きいかもしれません。
そんな訳で、できることなら頑張って年を越してくれないかと、兎せんせいはみみおをお稽古バッグに入れ、自転車に乗って、動物病院へ連れて行ったのでございます。
先生にまずは事情を説明し、
「体重が急激に減り、チカラが出ないのか、カラダを支えられず、手足でふんばることができないのです」
と涙ながらに訴えると、
「でも今しっかり立ってますよね」
と、兎せんせいの証言がまるで大袈裟なことのように、ケロリと言ってのけたのでございます。
みみおは、慣れない場所と知らない人でびっくりしたのか、誠に先生のおっしゃるとおり、しっかと立ち上がっておりました。
「先生、それでこの口もとなんですが、膿のようなものがとび出ているようなんですが、腫瘍かなにか悪いものなのでしょうか?」
再び兎せんせいが訴えると、ペンライトを使い、みみおの口の中を丹念に覗き込みながら先生はこう言ったのでございます。
「小松菜です」
「・・・。」
小松菜を食べた後、よだれが出て、口元が汚れていた。
ただそれだけだったのでございます。
痛がったという兎ままの証言は単なる思い込みで、膿でもなければもちろん癌でもなく、
「まあ、強いて言えば虫歯ですかね。」
という診断のもと、
「老齢で衰弱しているので点滴しましょうね★」
と小さな体にぶっとい針をちくりと刺し、点滴をさせられてみみおは無事我が家へ戻ってきたのでした。
兎ままも兎せんせいも小さな家族に一喜一憂させられている今日この頃であります